ふるさと納税と海産物

ふるさと納税での海産物(魚・貝・蟹など)の選び方とは!?

ふるさと納税は、自治体に寄付すると実質2000円の自己負担で、寄付した自治体の特産品が受け取れる人気の節税方法だ。特産品の中でも特に人気なのが肉だが、次いで人気が高いのは新鮮な海産物(魚・貝・蟹など)だ。それでは、どのようにして海産物を選べばいいのだろうか?

考えられる海産物の選び方は、①人気に乗る ②海産物の種類 ③海産物の量と質 ④予定する調理法の4つが挙げられる。まず「①人気に乗る」だが、これは肉の選び方での人気に乗るのと同様に、テレビ・雑誌・ネットで人気の海産物を選ぶ方法だ。スピーディーにシンプルに選択できるのが最大のメリットといえる。現在であれば、神奈川県三浦のマグロ、富山県のブリ、静岡の四季の魚セットあたりが魚では人気で、北海道の蟹、三重県の伊勢えびも継続的に人気が高いようだ。ただし、どのメディアの人気情報を信じるかで結果が異なるため注意したい。

海産物(魚・貝・蟹・海草)の選び方別のメリットとデメリット(人気・種類・量・質・調理法)

次の「②海産物の種類」だが、一口に海産物肉といっても魚・貝・蟹・海草と多種多様なものがある中から、普段は手を伸ばしにくい高級なものを選択すればいい。判断基準としては、一般的に高級食材と呼ばれるものから、高級食材とまでは言えないがスーパーで購入する際に一瞬は躊躇するものを選ぶことになる。前者には、アワビ・ふぐ・伊勢えび・キャビアなど、後者には蟹・うなぎ・うに・のどぐろ・鯛などが挙げられよう。もちろん、個々人で感覚的な違いはあるだろうが、どちらにせよ普段は食べない(食べる機会が少ない)ものが食べられる好機が得られる。注意したいのは、食べなれないものだけに意外と自分の口にあわない可能性がある点だ。そう考えると、複数の海産物をセットにした特産品を選ぶのも手だ。

「③海産物の量・質」は、同じ寄付金で同じ海産物の種類であれば、グラムが大きいものを選べば量重視、グラムが小さいものを選べば質重視ということになる。ただ、グラム単価が高いものでも必ずしも質が高いとは限らない(単純に還元率が低いだけ)という可能性がある。過信せずにブランドや産地も合わせて判断する必要がある。

また、量を重視した場合に肉以上に注意すべきは、その量の海産物を難なく消費できるか?という点だ。一般的に魚は冷蔵保存であれば2~3日、冷凍保存でも2~3週間と言われている。鮮度を考えれば冷凍を避けた方がいいと考えれば、余裕を持った消化スケジュールを考えておいた方が賢明だ。

最後の「④予定する調理法」だが、これが最も見逃しがちな点であり注意が必要だ。さすがにフグは既に切り身となっているものの、切り身となっていない魚を捌けるのか?ということは忘れずにおきたい。また、アワビ・伊勢えび等は捌くこと自体は難しくないが、食材を生かした料理を作る腕があるかは忘れずにおきたい。魚を活かすなら刺身と考えがちだが、きんきなら煮付けの方が臭みは減るし、鱧・鰈も刺身にするには厳しい。。。そのため、自分が調理できる魚であり、一定以上の量が送られて来るなら調理法にバリエーションが付けられそうな海産物を選ぶのがベターといえる。

以上のように、ふるさと納税で海産物を選ぶにしても様々な考え方があるが、軸の選択法を決めて総合的に考えるといいだろう。また、保存以前に宅配から受け取りまでに数日を要してしまえば、鮮度が明らかに落ちるため特産品を海産物にする際には受け取りもスムーズに行うことを心がけたいところだ。