香川県の銀行の住宅ローン借換金利の比較
香川での住宅ローン借り換えは地元とネット銀行のどちらが得？
香川在住で住宅ローンを借り換えるなら、借り換え先の銀行は地元の百十四銀行・香川銀行・高松信用金庫が第一候補になるが、金利次第ではゆうちょ・三菱東京UFJ・三井住友・みずほ・ネット銀行なども候補になる。
以下で各銀行の借り換えのローン金利を比較するが、借り換えには各種手数料等が発生するため、金利が１％下がる程度では借り換えのメリットは希薄になる。今の自分のローンより１％以上は低いかに注意したい（住宅ローンの借り換えの注意点も参照）
また、銀行によって給与振込み・カードローン契約等の条件を満たさないと、最低金利にならないことがある。給与の銀行が変更しても日々の入出金に支障は無いかは要確認だ。また、カードローンは住宅ローン利用者には特別に低金利になるため、他の銀行でカードローン利用中・検討中なら借り換え（おまとめローン）を併せて検討するのも手だ。
さて、まずは下図で香川県内に支店がある銀行で借り換えた場合の、変動金利、固定期間3～10年と全期間固定の金利、繰上返済手数料、団体信用生命保険（死亡でローンがゼロになる）による上乗せ金利、香川県内の店舗数を比較した。金利が２段の箇所の下段には、当初金利だけ大幅に引き下げされるプランの金利を記載した。
| - | 百十四銀行 | 香川銀行 | 高松信金 | ゆうちょ | みずほ | 三井住友 | 三菱UFJ | フラット35 |
| 融資限度額 | 1億以内 | 1億以内 | 8千万以内 | 8千万以内 | 1億以内 | 1億以内 | 1億以内 | 8千万以内 |
| 変動金利 | ~2.7% | ~2.8% | 1.35% | ~2.47% | 0.6~2.4% | 0.7~2.4% | 0.6~2.4% | - |
| 固定3年 | 0.8~2.7% | 0.8~2.4% | 0.9~1.8% | ~2.80% | 0.7~2.6% | 1.0~2.7% | 1.0~2.9% ※0.4~2.9% |
1.0~1.4% |
| 固定5年 | 0.9~2.8% | 0.9~2.7% | 1.0~2.7% | ~2.90% | 0.7~2.6% | 1.2~2.9% (0.7~2.9%) |
1.1~3.0% | 1.0~1.4% |
| 固定7年 | - | 1.0~2.9% | - | - | 0.8~2.6% | - | 1.2~3.1% | 1.0~1.4% |
| 固定10年 | 1.1~3.0% | 1.1~3.2% | 1.2~3.4% | - | 0.8~2.6% | 1.3~3.0% (0.8~3.0%) |
1.2~3.1% (0.8~3.1%) |
1.0~1.4% |
| 全期間固定 | - | - | - | - | 1.55% | 1.78% | 1.47% | 1.4~1.7% |
| 団信 | なし | なし | なし? | なし | なし | なし | なし | +0.2~0.3% |
| 繰上返済 手数料 |
5400円~ | 5400円~ | 10800円 | 21600円 | 10800円 ネット無料 |
16200円 ネット無料 |
16200円 ネット無料 |
なし |
| 県内店舗数 | 92 | 58 | 31 | 2 | 1 | 1 | 1 | 各銀行 |
上図の銀行の金利を比較すると、変動金利ではメガバンク（みずほ・三井住友・三菱UFJ）が0.6～0.7％台で低金利だ。そのため香川県が地盤の各銀行に出番はないが、固定3年の金利では百十四銀行・香川銀行もメガバンク（特に三菱UFJ）には及ばないものの、相応に低金利になっている。とはいえ、香川の各銀行の出番は以上で、それ以外の固定5～10年ではみずほ銀行を筆頭にメガバンクの方が低金利だ。百十四銀行からの借り換えを検討している場合、同じ地元の香川銀行だけでなくみずほ銀行も視野に入れた方が良さそうだ。
全期間固定もしくは固定30年以上といった長期になると、みずほ・三菱東京UFJ・フラット35が低金利となっている。フラット35には団信による上乗せ金利（正確には金利分の支払い以外の別途の保険料）があるため、みずほ・三菱東京UFJの方が低金利で得だが、いずれも香川に支店は１店舗あるだけだ。コンビニで入出金できるとはいえ、自分の生活圏で不便が無いかは要確認だ。
他方で香川に支店がない銀行でも構わないなら、住信SBI銀行・楽天銀行・じぶん銀行、さらにARUHI・イオン銀行・新生銀行・三井住友信託銀行も候補になる。下図で、これらの銀行の住宅ローン借り換え金利などを比較した。※括弧内は当初大幅引き下げプランの金利
| - | 住信SBI | ソニー | 楽天 | じぶん | ARUHI | イオン | 新生 | 三井住友信託 |
| 融資限度額 | 1億以内 | 1億以内 | 1億以内 | 1億以内 | 8千万以内 | 1億以内 | 1億以内 | 1億以内 |
| 変動金利 | 0.5~2.7% | 0.5~1.8% | 0.5~1.2% | 0.5~2.4% | - | 0.5~2.3% | 0.6~1.6% ※0.4~1.6% |
0.6~2.4% |
| 固定3年 | 1.1~2.4% (0.5~2.4%) |
0.8~1.7% | 0.7~1.4% | 1.3~2.3% (0.5~2.3%) |
1.0~1.4% | 0.8~2.6% (0.3~2.6%) |
0.9~1.9% ※0.8~1.9% |
0.9~2.8% (0.3~2.8%) |
| 固定5年 | 1.2~2.5% (0.5~2.5%) |
0.8~1.7% | 0.8~1.4% | 1.3~2.3% (0.7~2.3%) |
1.0~1.4% | 0.8~2.6% (0.5~2.6%) |
0.9~2.0% ※0.8~2.0% |
0.9~2.8% (0.4~2.8%) |
| 固定7年 | 0.9~2.2% (0.5~2.2%) |
0.9~1.8% | 0.9~1.5% | - | 1.0~1.4% | 0.8~2.9% | 1.0~2.1% ※0.8~2.1% |
- |
| 固定10年 | 0.9~2.2% (0.5~2.6%) |
0.9~1.9% | 1.0~1.7% | 1.4~2.4% (0.7~2.4%) |
1.0~1.4% | 1.1~2.9% (0.7~2.9%) |
1.1~2.3% ※0.9~2.3% |
0.9~2.8% (0.5~2.8%) |
| 全期間固定 | 2.4~3.7% (1.4~3.7%) |
1.4~2.6% | - | 2.2~3.3% | 1.4~1.7% | - | 1.7~1.9% | 2.1~4.0% (1.1~4.0%) |
| 団信 | なし | なし | なし | なし | +0.2% | なし | なし | なし |
| 繰上返済 手数料 |
なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし※ |
| 県内店舗数 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 1 |
上図のネット銀行等の金利を比較すると、変動金利は横並びの数字だが香川に支店がある銀行よりは間違いなく低金利だ。借り換えで変動金利を希望するならネット銀行は要注目だが、その中でも新生銀行はコンビニ・他銀行での入出金が回数無制限で無料としている。さらに新生銀行は高松市丸亀に支店があるため、一歩リードといえなくもない。
固定期間3～10年だとソニー銀行・楽天銀行・新生銀行が総じて低金利で、固定期間10年に限っていえばソニー銀行の一択となる。ただ、当初金利引き下げプランでも良いなら、固定3年はイオン銀行、固定5年は三井住友信託、固定7年なら住信SBI、固定10年なら３つの銀行の方が金利は低い。
注意したいのは、当初金利引き下げ型の住宅ローンだと、固定期間が終了すると通常よりも金利が高くなる（金利の引き下げ幅が通常より縮小する）点に注意が必要だ。言い換えれば、当初下げられた分だけ、固定期間終了後の金利が少し高めになるということだ。返済額の変動には十分に注意するか、再度の借り換えも考えておく必要がある。
全期間固定もしくは固定30年以上だと、住信SBI・ソニー銀行・三井住友信託・ARUHI（実質フラット35）が上図の中では低金利だ。特に三井住友信託はフラット35よりも一段と低金利になる可能性があるだけに、忘れずに借り換え先の候補に入れておきたい。
以上が香川県での住宅ローン借り換えの比較だが、審査・条件等で最低金利にならない可能性があるため、複数の銀行を候補に動いた方がいい。また、金利は申込日ではなく実際の借入日の金利になる点に注意したい。申込から借入まで数週間は要するため、借入日が翌月にズレれば金利は変わる。金利の確認後は早めに行動した方が賢明だ。
