長野県の住宅ローンの借り換え金利の比較
長野で住宅ローン借り換えなら八十二銀行がポイントになる！？
長野で住宅ローンを借り換える場合、借り換え先は八十二銀行・長野銀行・長野信用金庫が候補になるだろう。ただ、八十二銀行が長野で住宅ローンのシェアでナンバー１と考えると、八十二銀行から借り換える人が多いはずだ。そのため借り換え先の候補には、ゆうちょ・三井住友銀行・みずほ銀行・三菱東京UFJ・インターネット銀行なども視野に入れて金利を比較する必要がある。
基本的には、長野で利用できる銀行の中で最低金利のローンを選べば最も得をする。だが、今のローンから金利が１％は下げられないと、手数料などで諸経費に負けてしまう。最低金利と共に自分のローン金利から何％下がるかも意識しておきたい。
さて、まず下図では長野県に支店がある銀行で住宅ローンを借り換えた場合の、変動金利、固定期間3・5・7・10年・全期間固定の金利、融資限度額・繰上返済手数料、団体信用生命保険（契約者死亡でローンがゼロ）による上乗せ金利、長野県内の店舗数などを比較した。金利が２段の箇所の下段には、当初金利だけ大幅引き下げされるローンの金利を記載した。
| - | 八十二銀行 | 長野銀行 | 長野信金 | ゆうちょ | みずほ | 三井住友 | 三菱UFJ | フラット35 |
| 融資限度額 | 1億以内 | 1億以内 | 8千万以内 | 8千万以内 | 1億以内 | 1億以内 | 1億以内 | 8千万以内 |
| 変動金利 | 0.8~2.5% | 0.8~2.6% | 0.8~2.6% | 2.47% | 0.6~2.4% | 0.7~2.4% | 0.6~2.4% | - |
| 固定3年 | 0.9~2.3% | 0.8~2.2% | 0.8~2.3% | 2.80% | 0.7~2.6% | 1.0~2.7% | 1.0~2.9% ※0.4~2.9% |
1.0~1.4% |
| 固定5年 | 1.1~2.3% | 1.0~2.3% | 1.0~2.3% | 2.90% | 0.7~2.6% | 1.2~2.9% (0.7~2.9%) |
1.1~3.0% | 1.0~1.4% |
| 固定7年 | - | - | - | - | 0.8~2.6% | - | 1.2~3.1% | 1.0~1.4% |
| 固定10年 | 1.4~2.5% | 1.2~2.4% | 1.2~2.5% | - | 0.8~2.6% | 1.3~3.0% (0.8~3.0%) |
1.2~3.1% (0.8~3.1%) |
1.0~1.4% |
| 全期間固定 | 1.55% | - | 2.95% | - | 1.55% | 1.78% | 1.47% | 1.4~1.7% |
| 団信 | なし | なし? | なし | なし | なし | なし | なし | +0.2~0.3% |
| 繰上返済 手数料 |
無料~ 5400円 |
無料~ 5400円 |
5400円 | 21600円 | 10800円 ネット無料 |
16200円 ネット無料 |
16200円 ネット無料 |
なし |
| 県内店舗数 | 122 | 54 | 41 | 3 | 2 | 3 | 0 | 各銀行 |
上図の銀行の中で金利を比較すると、変動金利では三井住友・みずほ・三菱東京UFJ銀行が低金利だ。固定3～10年の金利でも同様の結果で、長野の各銀行は非常に厳しいが、かろうじて固定3年であれば出番はなくは無い。みずほ銀行は長野市・松本市に１店舗ずつ、三井住友は長野市・諏訪市・上田市に１店舗ずつあるが、三菱UFJは長野県内に支店が無いため、長野の各銀行を借り換え先の候補に入れるのも１つの手だ。
全期間固定もしくは30年以上の金利だと、地元の八十二銀行に加えフラット35・みずほ銀行が低金利だ。フラット35が一段と低金利に見えるが、団信の保険料が別途で発生するため３つの銀行を同水準と考えてもいい。地の利がある八十二銀行へ借り換えられるといいが、今のローンが八十二銀行だと如何ともし難い。。。
ちなみに八十二銀行の最低金利を得るには、ネットバンキング・カードローン契約（作成するだけで利用しなくてもＯＫ）・預金か投信か外貨の積み立て・確定拠出年金などの中から２つ以上の条件を満たす必要がある。他県の銀行のようにクレジットカード作成などのように緩い条件ではないため、条件をクリアできるか一応は確認しておきたい。
他方で長野に支店がない銀行でも構わないなら、住信SBI銀行・楽天銀行・じぶん銀行、さらにARUHI・イオン銀行・新生銀行・三井住友信託銀行も候補になる。下図で、これらの銀行の住宅ローン借り換え金利などを比較した※括弧内は当初大幅引き下げプランの金利
| - | 住信SBI | ソニー | 楽天 | じぶん | ARUHI | イオン | 新生 | 三井住友信託 |
| 融資限度額 | 1億以内 | 1億以内 | 1億以内 | 1億以内 | 8千万以内 | 1億以内 | 1億以内 | 1億以内 |
| 変動金利 | 0.5~2.7% | 0.5~1.8% | 0.5~1.2% | 0.5~2.4% | - | 0.5~2.3% | 0.6~1.6% ※0.4~1.6% |
0.6~2.4% |
| 固定3年 | 1.1~2.4% (0.5~2.4%) |
0.8~1.7% | 0.7~1.4% | 1.3~2.3% (0.5~2.3%) |
1.0~1.4% | 0.8~2.6% (0.3~2.6%) |
0.9~1.9% ※0.8~1.9% |
0.9~2.8% (0.3~2.8%) |
| 固定5年 | 1.2~2.5% (0.5~2.5%) |
0.8~1.7% | 0.8~1.4% | 1.3~2.3% (0.7~2.3%) |
1.0~1.4% | 0.8~2.6% (0.5~2.6%) |
0.9~2.0% ※0.8~2.0% |
0.9~2.8% (0.4~2.8%) |
| 固定7年 | 0.9~2.2% (0.5~2.2%) |
0.9~1.8% | 0.9~1.5% | - | 1.0~1.4% | 0.8~2.9% | 1.0~2.1% ※0.8~2.1% |
- |
| 固定10年 | 0.9~2.2% (0.5~2.6%) |
0.9~1.8% | 1.0~1.7% | 1.4~2.4% (0.7~2.4%) |
1.0~1.4% | 1.1~2.9% (0.7~2.9%) |
1.1~2.3% ※0.9~2.3% |
0.9~2.8% (0.5~2.8%) |
| 全期間固定 | 2.4~3.7% (1.4~3.7%) |
1.4~2.4% | - | 2.2~3.3% | 1.4~1.7% | - | 1.7~1.9% | 2.1~4.0% (1.1~4.0%) |
| 団信 | なし | なし | なし | なし | +0.2% | なし | なし | なし |
| 繰上返済 手数料 |
なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし | なし※ |
| 県内店舗数 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
上図の銀行の中で金利を比較すると、変動金利は横並びに近いが、固定期間3～10年ではソニー銀行・楽天銀行・イオン銀行が特に低金利だ。これらは借り換え先の有力候補になるが、イオン銀行は契約までに来店が必要となるため候補からは除外される。ちなみに、どのネット銀行も一部繰上返済の手数料が無料だが、こと長野に限っては県内の銀行（八十二銀行と長野銀行）が同じくネットバンキングによる返済だと無料のためメリットにはならない。
各ネット銀行ではソニー銀行・楽天銀行などが低金利で、長野の各銀行よりも低いが、全期間引き下げでなく当初期間引き下げプラン（上図の下段の金利）なら状況は変わる。低金利な銀行は住信SBI・じぶん銀行・三井住友信託銀行に取って代わられる。最大0.5％近く金利が下がるため、借り入れ額が3000万円なら単純計算で約15万円は返済額が減る。
当初期間重視プランが魅力的な反面、いくつかの注意点もある。その１つが固定期間の終了後は通常より高金利になる点だ。固定期間後は返済額が増えるため、当初期間プランの方がトータルで返済額が得ということはない。さらに返済額が増えるタイミングが子供の教育費などを考えて問題ないか、返済額が減額されている期間を有効活用できるか？かも重要となる。
全期間固定もしくは30年以上の金利だと、住信SBI・ソニー・ARUHI（実質フラット35）・三井住友信託が低金利だ。住信SBI銀行は伊那市と松本市にSBIマネープラザがあるため、とりあえず相談に行ってみるというのも手だ。逆に三井住友信託は店舗はないが、新規借り入れではなく借り換えであれば来店不要となるため、長野県内に支店が無くても支障はない。
以上が長野での住宅ローン借り換えだが、変動金利ならネット銀行、固定金利期間3～10年ならソニー銀行・楽天・みずほ・じぶん銀行が借り換え先の有力候補になる。長期固定金利なら住信SBI・三井住友信託・八十二銀行・フラット35などが有力候補になりそうだ。
