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北海道・東北で最低金利のアパートローンはコレだ!?

アパート経営・不動産投資ではアパートローン・不動産投資ローンの利用が前提となる。借入期間の長さは元より、金利が低いほどに毎月の返済の利払い分が減って収支は楽になる。それでは、北海道・東北地方で最低金利の銀行はどこか? また、金利以外で有利な面を持つ銀行はあるのか?

まずは北海道・東北に支店のある都市銀行・信託銀行を下図で比較した。金利の他に本店所在地・融資の限度額・借入期間に加え、返済方法・繰上返済の可否・保証人の有無・団体信用生命保険の有無と上乗せ金利も比較した。※金利は固定金利10年と変動金利で比較し、アパロンとして公になっていない場合には店頭表示金利を用いた。

メガバンク・信託銀行・信販系のアパートローンの金利の比較(日本政策金融公庫・三井住友銀行・みずほ銀行・りそな銀行・三菱UFJ信託銀行・みずほ信託銀行・三井住友信託銀行・セゾンファンデックス・オリックス銀行)

まず金利は固定金利10年であれば日本政策金融公庫(通称:日本公庫)が1.4~2.6%と最低金利だ。北海道でも札幌・函館・小樽・旭川・帯広等々の主要な地域には支店があるため、特に地理上での不便が強いられることはない。ただ、東北では各県の県庁所在地ぐらいにしか支店がないため注意したい。また、借入期間は10年と短く、融資も4800万円までと大きくはない。東京・大阪よりは投資物件の価額が安いとはいえ、十分な資金となるかは各自の不動産投資の展開予定と相談する必要があろう。

次いで低金利な銀行に三菱UFJ信託銀行・みずほ銀行が挙がるが、固定10年で3%超で最低金利の日本公庫との差は大きい。さらに、みずほ銀行でさえ道内に5支店、東北六県では各県に1~2支店のみとなっている。利便性・融資等々を考えると、後述の各県にある地方銀行の方が有利になる可能性が高い。下図では北海道・東北の代表的な地方銀行とインターネット専業の銀行と信販系のアパートローンを、上図と同じ項目・条件で金利などを比較した。

インターネット専業の銀行・信販系・北海道と東北にある地方銀行のアパートローンの金利の比較(セゾンファンデックス・オリックス銀行・住信SBI銀行・三井住友トラストL&F・北洋銀行・北海道銀行・七十七銀行・岩手銀行)

上図の中では北海道の北洋銀行のアパートローン「ほくよう賃貸不動産購入ローン」の金利が1.2~3.0%と低金利だ。この水準なら日本公庫と天秤にかけることも可能だ。道民なら真っ先に検討したいところだが、融資限度額が5000万円と他行の半額で、さらに借入期間が25年と短い点が気がかりだ。ただ、固定金利を設定して繰上返済をしても数万円の違約金で済み、保証人も不要(代わりに保証会社が必要)という点も悪くない。ただ、融資限度額・借入期間などが希望にそぐわないようだと、オリックス銀行なども検討する必要が出てくる。

また、東北圏では仙台市がある宮城を地盤とした七十七銀行が、融資を依頼するには最有力と考えがちだが、金利を考えると決して有利とは言い難い。上述のメガバンク・信託銀行が使いにくい以上は、七十七銀行が厳しいようだとオリックス銀行の他に住信SBI(三井住友トラストL&F)やセゾンファンデックスなどの信販系も候補にするしかない。

以上がアパートローン・不動産投資ローンの金利比較(北海道・東北版)だが、そもそもアパートローンは基準金利に金利がプラスされるのが普通だ。上述の金利は個々人の状況によって上下する点は忘れずにおきたい。また、アパロンについてはネット・書籍の情報だでなく、不動産相談会(不動産投資セミナー)などを利用して、同業者の意見・評判を聞いて総合的に銀行を判断するというのも手だ。