フコクしんらい生命 しんきんらいふ終身FS/ 一時払い終身保険の返戻率・利回り・保険料・保険金・保障を評価 レビュー

フコクしんらい生命 しんきんらいふ終身FS
オススメ度:
2
保険会社:
フコクしんらい生命
名称:
しんきんらいふ終身FS
契約年齢:
15~85歳
返戻率:
106.3% ※15年後
利回り:
0.42%
特徴:
一生涯の保障を計画的に準備できます

フコクしんらい生命 しんきんらいふ終身FSより他社の保険の方が?

しんきんらいふ終身FSはフコクしんらい生命の一時払い終身保険で、全国の信用金庫を通じて契約することができる。この保険以外に「フコクしんらい終身保険」という保険もあるが、ほぼ内容は同一で窓口が地銀と信用組合に変わる点のみだ。以下、フコクしんらい生命のしんきんらいふ終身FSの概要を記載し、他社の一時払い終身保険と比較する。

フコクしんらい生命 しんきんらいふ終身FSの仕組み・保険料・解約返戻率・解約返戻金・死亡保険金など

この保険は保険料を一括で支払うことで、保険料を上回る死亡保険金か、年数に応じた解約返戻金が受け取れる。死亡保険金は契約時から一定額だが、解約返戻金は契約からの経過年数に比例して増加する。死亡保険金は一定額といえど、契約から3年以内に自殺した場合などの特殊な事情(保険金狙いとも勘ぐられないケース)においては、保険金が支払われず、解約返戻金扱いになることもあるため注意を要する。

また、死亡保険金は一時払い保険料が1,000万円なら1,200万円となるが、解約返戻金は契約から4年目までは1,000万円を下回る点も覚えておきたい。特に契約から1年程度で解約してしまうと、解約返戻金は20~30万円(保険料の2~3%分)は一時払い保険料から減っており損をする。ちなみに解約返戻金は一時所得で所得税の対象だが、控除があるため得した額が50万以下なら税金は発生しない。

次に下図では、各社の一時払い終身保険を加入できる年齢・死亡保険金の額と増減・5年ごと利差配当・付加できる特約などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに、50歳で1,000万円で契約し解約した場合の解約返戻金を、経過年数が1~20年までに分け返戻率(保険料が何%で戻るか)で比較した。また、定期預金・国債・社債等より得かを計るため、15年後に解約した際の利回り(保険料を何%で運用したか)でお得さを比較した。

名称 日本生命
一時払
第一生命
グラン
明治安田
エブリィ
大同生命
ライフ
朝日生命
ゆとり
富国生命
終身
フコク
しんきん
三井生命
プラウドS
T&D
みんな
契約年齢 3~80歳 0~75歳 20~80歳 40~70歳 45~70歳 15~80歳 15~85歳 20~85歳 50~95歳
保険金
増減
一定 漸増 漸増 一定 一定 一定 一定 一定 漸増
5年ごと
利差配当
- - - - -
特約 リビング - - 年金支払
リビング
災害/傷害
手術/入院
リビング - 年金
リビング
年金
苦情率 0.56% 0.35% 0.46% 0.63% 0.24% 0.62% 0.72% 0.92% 0.45%
解約返戻率
1年後
98.2% 97.7% - 99.2% 98.1% - 97.7% 98.1% -
解約返戻率
5年後
100.7% 100.8% - 100.8% 100.7% 100.6% 100.1% 100.7% 97.9%
解約返戻率
10年後
103.9% 104.0% 104.2% 103.9% 103.9% 104.0% 103.2% 103.9% 101.1%
解約返戻率
15年後
107.1% 106.2% - 107.1% 107.1% 107.5% 106.3% 107.0% 104.5%
解約返戻率
20年後
110.1% 108.3% - 110.1% - 111.0% 109.4% - -
利回り 0.47% 0.41% 0.28%※ 0.47% 0.47% 0.50% 0.42% 0.47% 0.30%
一時払い終身保険の比較表(日本生命・第一生命・名医安田生命・大同生命・朝日生命・富国生命・フコクしんらい・三井生命・T&Dフィファンシャル)

上図で右から3番目のフコクしんらい生命 しんきんらいふ終身FSだが、契約できる年齢が15~85歳までと他社よりも上限が高い。とはいえ85歳からの契約となると、平均寿命が85歳という点を鑑みれば解約返戻金で得をするというのは難しい。基本は死亡保険金目当てに加入するのが妥当といえる。また、この保険は5年ごと利差配当が存在するため、配当金を受け取って実質の保険料が安くなるというメリットがある。一方で苦情率は他社より高めなのが気になる。そもそもフコクしんらい生命が抱える契約数は53万件と他社よりも圧倒的に低いのも関係するのかもしれないが、保険会社の対応には一抹の不安がある。

解約返戻率は他社と比較して、どの年数においても低い。特に1年目で解約した際の返戻率はワーストの数字になっているため早期解約には注意したい。数字面で他社を上回る優位性は存在しないが、利回りに換算すれば0.42%(15年後解約時)で個人向け国債と同等のため、一定の貯蓄性は認められる。

結論としては、お得さ(解約返戻率)を重視するなら他社の保険の方がオススメだ。安い保険料で死亡保険金を最大化したいような場合も同様だ。また、苦情率の高さも気になるため、数字よりはサービス・対応を重視するにしても、この保険に出番は無さそうだ。