三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっと/ 外貨建て終身保険の返戻率・予定利率・保険金・保障を評価 レビュー

三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっと
オススメ度:
2
保険会社:
三井住友海上プライマリー生命
名称:
たのしみずっと(しあわせの架け橋 定期支払いプラン)
通貨:
米ドル・ユーロ・豪ドル
支払方法:
一時払い
予定利率:
米1.30% 欧0.01% 豪2.25%
特徴:
ご本人にも、ご家族にも、たのしみをずっと

三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっとは柔軟に対応できるなら?

たのしみずっとは三井住友海上プライマリー生命の一時払いの外貨建て終身保険で、金融機関窓口限定の保険のため全国の地方銀行でのみ契約できる。みずほ銀行でも「しあわせの架け橋 定期支払いプラン」という名称で中身は同一の保険が募集・販売されている。以下、たのしみずっとの概要を記載し他社の同型の保険と比較する。

三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっとの仕組み・予定利率・返戻率・解約返戻金(解約払戻金)・死亡保険金など

この保険の特徴の1つに生涯に渡って毎年受け取れる定期支払金がある。特徴とはいっても他社にも名称こそ違えど生存給付金・累積追加額として同じように受け取れる保険は存在する(後述の図を参照)ため特段珍しい保険ではない。

他社と異なるのは死亡保障充実開始日が設定されている点だろう。契約から一定期間は定期支払金を年金の補完として受け取りつつも、一定の年齢に達して定期支払金が不要だと感じる(もしくは死期を悟る)といった場合に、定期支払金を止めて死亡保険金に回すことができる。死亡保障充実の開始は当初は10年後に設定されているが、自分の年齢と都合に合わせて調整できる点がミソだ。定期支払金は現在の利率だと1,000万円の契約で年間25万円ずつ受け取れるのため、死亡保障充実開始後は25万円ずつ死亡保険金が増加していくことになる。とはいえ、為替レートが影響するため5~20%の変動(25万なら5万円程度の上下)は覚悟しておいた方がいいだろう。

次に下図では、各社の外貨建て終身保険(予定利率変動型)を選択できる通貨・契約できる年齢・予定利率の更改時期・支払い方法・死亡保険金の増減・死亡保険金の返戻率・解約返戻金が支払った保険料を上回るタイミング等で比較した。いずれも為替レートの変動は度外視して計算している点に注意してほしい。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。さらに予定利率と最低保証の予定利率を比較し、他の金融商品である定期預金・国債・社債等より得かを確認した。

名称 第一F
レシーブ
第一F
ギフト
メットライフ
外貨一時払
三井生命
プラス
メットライフ
サニー
三井住友
たのしみ
三井住友
プライム
マスミューチュアル T&D
生涯プレ
通貨 米欧豪 日米豪 米豪 米欧豪 米欧豪 米豪
契約年齢 0~85歳 40~87歳 40~80歳 0~65歳 0~80歳 15~80歳 15~80歳 0~70歳 50~85歳
支払方法 一時払 一時払 一時払 月払い 一時払 一時払 一時払 一時払 一時払
予定利率
更改
10年 10年 15年 15年 10年 10年 10年 25年 30年
死亡保険金
増減
一定
利率次第
一定
2段階
一定
利率次第
一定 一定 一定
2段階
漸増
2段階
一定 漸増
死亡返戻率 100%
~103%
~186% 152.4%~ 138.5% 100% 122~
151.4%
128~
154%
92~
100%
100%前後
解約返戻率
100%超
10年以降 ~15年 15年 変動 変動 変動 変動 変動
苦情率 0.07% 0.07% 0.78% 0.92% 0.78% 2.31% 2.31% 0.69% 0.45%
予定利率 米1.76%
欧-----%
豪2.88%
豪2.96% 日1.00%
米2.76%
豪3.67%
豪3.6% 米1.37%
豪2.32%
米1.30%
欧0.01%
豪2.25%
米1.50%
欧0.01%
豪2.40%
米1.7~
2.2%
米1.7%
豪2.4%
最低保証 0.55% 豪2.50% 日1.00%
米2.00%
豪2.25%
豪2.5% 0.50% - - - -
外貨建て終身保険の比較表(第一フロンティア生命レシーブ・ギフト・メットライフ生命・Be with・三井住友プライマリー・マスミューチュアル生命・三井生命・TDフィナンシャル

上図では同じく程度・頻度の差こそされど、同じく定期支払金(生存給付金)が付加されている保険(メットライフの外貨一時払い終身を除く)を並べてある。さて、上図で右から4番目の三井住友海上プライマリー生命 たのしみずっとだが、選択できる通貨は米ドル・豪ドル・ユーロの3通貨で、貴重なユーロが利用可能なのだが、いかんせんユーロの予定利率は低く利用価値は乏しい。さらに欧州はECB(欧州中央銀行)がマイナス金利を導入するなど低金利策をとっているため、当面は金利上昇が見込めない。10年スパンで物事を考えるにしても現状判断では利用価値は乏しいと言わざるを得ない。

死亡保険金は外貨換算で一定で予定利率によって増減もしない。増加分は定期支払金として契約者に支払われてしまうからだ。そのため死亡返戻率は100%で一時払い保険料から上昇することはないが、前述した死亡保障充実開始を利用すれば順次増加させることも可能だ。また、為替レート次第では死亡保険金は増減する点は重ねて注意したい。予定利率は定期支払金の大小に影響するため高い方がベターだ。この保険は米ドル・豪ドル共に他社に劣る。定期支払金を重視するなら他社にも食指を伸ばす必要がある。

結論としては、柔軟に死亡保障と貯蓄性を変更できる自信があるなら悪くなさそうだ。ただ、予定利率が低いため、予定利率を重視するなら他社の保険の方がいい。とはいえ利率を重視するなら、そもそも保険ではなく外貨定期預金・外債・投資信託にした方が、同じ為替リスクを負いながらも利益は大きくなる可能性が高まる。そのため死亡保障に移すことを前提にしているなら、という条件付きで検討の余地がある保険ということになる。