マスミューチュアル生命 エムソリューションⅢ 豪ドル建/ 外貨建て終身保険の返戻率・予定利率・保険金・保障を評価 レビュー

マスミューチュアル生命 エムソリューションⅢ 豪ドル建
オススメ度:
2
保険会社:
マスミューチュアル生命
名称:
エムソリューションⅢ 豪ドル建(豪ドル終身プレミアム)
通貨:
豪ドル
支払方法:
一時払い
予定利率:
豪2.80~3.66%
特徴:
次世代に引き継ぐ資産を豪ドル建の終身保険でふやして、のこす

マスミューチュアル エムソリューションⅢ 豪ドル建は悪くはないが!?

エムソリューションⅢ 豪ドル建はマスミューチュアル生命の一時払い外貨建て終身保険で、三菱UFJモルガンスタンレー証券でのみ契約できる。名称は異なるが中身が同一の保険に、みずほ証券の「豪ドル終身プレミアム」、野村證券の「マスミューチュアル終身保険(豪ドル建)」がある。ちなみにエムソリューションには外貨建ではない円建てバージョンの終身保険も存在する。以下、エムソリューションⅢ 豪ドル建の概要を記載し他社と比較する。

マスミューチュアル生命 エムソリューションⅢ 豪ドル建の仕組み・予定利率・返戻率・解約返戻金(解約払戻金)・死亡保険金など

この保険は一時払いで保険料を支払い、その際に年齢・予定利率に応じて豪ドルでの死亡保険金が決定される保険だ。死亡保険金は20年間は固定で、予定利率が20年目に最低保証の0.5%を上回っていれば死亡保険金が増額される。予定利率は現在のところは3.6%で、仮に3%下がる(現状では考えにくいが)ようなことがあっても保険金は増額される。平均寿命の男80歳・女85歳から考えると、最低でも60~65歳までには契約しておきたい。

また、この保険には幾つかの他社の保険と同様に目標設定が可能になっている。この保険は外貨建てのため、解約返戻金が契約時よりも円高になっていると想定よりも金額が少額になる可能性がある。そのため、貯蓄目的(解約返戻金狙い)で確実に勝ち逃げしたいなら目標設定を有効活用する必要がある。目標は一時払い保険料の120~200%の範囲内に設定できる。目標は途中で変更できるため、最初は200%に設定しておいて、無理そうであれば妥当な水準に訂正するという方法もアリだ。

次に下図では、各社の外貨建て終身保険(予定利率変動型)を選択できる通貨・契約できる年齢・予定利率の更改時期・支払い方法・死亡保険金の増減・死亡保険金の返戻率・解約返戻金が支払った保険料を上回るタイミング等で比較した。いずれも為替レートの変動は度外視して計算している点に注意してほしい。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。さらに予定利率と最低保証の予定利率を比較し、他の金融商品である定期預金・国債・社債等より得かを確認した。

名称 日本生命
エバー
第一F
レシーブ
第一F
ギフト
メットライフ
外貨一時払
メットライフ
Be with
三井住友
プライマリー
マスミューチ
ュアル
三井生命
クルーズ
メットライフ
米ドル終身
通貨 米欧豪 日米豪 日米豪 米欧豪
契約年齢 16~85歳 0~85歳 40~87歳 40~80歳 0~85歳 0~87歳 50~87歳 0~70歳
支払方法 一時払 一時払 一時払 一時払 一時払 一時払 一時払 月払い 月払い
予定利率
更改
10年 10年 10年 15年 15年 10年 20年 15年 毎月
死亡保険金
増減
漸増
(緩和)
一定
利率次第
一定
2段階
一定
利率次第
一定
利率次第
漸増
利率次第
2段階
利率次第
一定 一定
利率次第
死亡返戻率 100%
~119%
100%
~103%
~186% 152.4%~ 145.4%~ 134.3%
10年後
115%
~164%
169.8% 180.7%
解約返戻率
100%超
4~6年後 10年以降 ~15年 ~15年? 3~5年 変動 25年 25年
苦情率 0.56% 0.07% 0.07% 0.78% 0.78% 2.31% 0.69% 0.92% 0.78%
予定利率 米2.5% 米1.76%
欧-----%
豪2.88%
豪2.96% 日1.00%
米2.76%
豪3.67%
日1.00%
米2.76%
豪3.67%
米1.50%
欧0.10%
豪2.40%
豪2.8%
~3.66%
豪3.6% 米3.0%
最低保証 米0.05% 0.55% 豪2.50% 日1.00%
米2.00%
豪2.25%
日1.00%
米2.00%
豪2.25%
0.01% 豪0.5% 豪2.5% 米3.0%
外貨建て終身保険の比較表(日本生命エバー・第一フロンティア生命レシーブ・ギフト・メットライフ生命・Be with・三井住友プライマリー・マスミューチュアル生命・三井生命・メットライフ生命

上図で右から3番目のマミューチュアル生命 エムソリューションⅢだが、選択できる通貨は豪ドルのみで、他の通貨を選択したいなら同社の別の保険を利用するしかない。契約できる年齢幅は50~87歳で他社と上限は差は無いが、下限が50歳という点に注意したい。この保険は予定利率改訂(死亡保険金が増加)するのは回定時に年齢が81歳を超えるとストップされる。そのため50歳だと2回のチャンスがあるが、どれだけ長生きしようともそれ以上のチャンスは無い点は覚えておきたい。

死亡保険金は前述の通り契約時から20年間は一定で21年目から最低保証の予定利率を超えると増額される。他社と異なり、現在の予定利率を上回った場合ではなく最低保証を超えるのが条件のため、死亡保険金が増額されるハードルは相対的には低い。死亡返戻率は米ドルではなく豪ドルなのだが、他社よりも優位な数字だとは良いが痛い。ただし、20年後まで生き延びる可能性が高いなら他社にも見劣りしない水準にある。予定利率は現在のところ豪ドルで2.80~3.66%と幅があるのが特徴だ。年齢が低いほどに高い予定利率となっており、契約時の年齢が75歳を超えると条件は一気に悪化するため、そこを節目に契約如何を判断するのも手だ。

結論としては、悪くはない保険だが20年後も生存しているのが前提となる点に注意が必要な保険だ。それであれば死亡保険金も支払った保険料のわりには得になる。解約返戻金に焦点を当てると、100%を上回るタイミングこそ不明瞭だが、予定利率は他社を超える数字で遜色ないため検討の余地が十分にある。ただし、最低保証の数字が極端に他社よりもひくいため、金利情勢によっては思わぬ状況に陥る可能性がある。そのため万難を排するなら、他社の最低保証の予定利率が高い保険を選んだ方が賢明だろう。