第一フロンティア生命 プレミアギフト(豪ドル建)/ 外貨建て終身保険の返戻率・予定利率・保険金・保障を評価 レビュー

第一フロンティア生命 プレミアギフト(豪ドル建)
オススメ度:
2
保険会社:
第一フロンティア生命
名称:
プレミアギフト(豪ドル建)
通貨:
豪ドル
支払方法:
一時払い
予定利率:
豪2.96%
特徴:
豪ドルの高金利を享受しふやして、のこせる終身保険です

第一フロンティア生命 プレミアギフト(豪ドル建)は死亡保障がメインなら?

※プレミアギフトは新規募集を停止し、プレミアプレゼントになりました。
。プレミアギフト(豪ドル建)は第一フロンティア生命の一時払いの外貨建て終身保険だ。第一フロンティア生命は聞き慣れないかもしれないが、第一生命の子会社で主に金融期間窓口向けの保険を提供している。この保険も各県の地方銀行・みずほ銀行を通じて契約できる。また、豪ドル建て以外の通貨も選択できるプレミアレシーブ(外貨建)も存在する。以下、プレミアギフト(豪ドル建)の概要を記載し、他社の同型の保険と比較する。

第一フロンティア生命 プレミアギフト(豪ドル建)の仕組み・予定利率・返戻率・解約返戻金(解約払戻金)・死亡保険金など

この保険は一時払いで保険料を支払い、それが豪ドル(オーストラリアドル)で運用され、死亡すれば死亡保険金、解約すれば解約返還金が受け取れる保険だ。他社と異なるのは、受取重視プランと保障重視プランに分かれている点だ。受取重視プランは契約時から死亡保険金が一定だが、その代わりにボーナス金が10年目の予定利率が更改されるタイミングで受け取れる。ただし、ボーナス金が出るのは予定利率が最低保証の2.5%を上回った場合に限られる。現在は2.9%のため、10年後も維持されればボーナスが受け取れる。ちなみに10年前の2004~2005年のオーストラリアの政策金利は5%だったことから分かるように、現在まで長期的に金利は低下基調にあるため、ボーナス金が受け取れない可能性もある。一方の保障重視プランだとボーナス金の代わりに死亡保険金が増加することになる。

次に下図では、各社の外貨建て終身保険(予定利率変動型)を選択できる通貨・契約できる年齢・予定利率の更改時期・支払い方法・死亡保険金の増減・死亡保険金の返戻率・解約返戻金が支払った保険料を上回るタイミング等で比較した。いずれも為替レートの変動は度外視して計算している点に注意してほしい。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度面も考慮した。さらに予定利率と最低保証の予定利率を比較し、他の金融商品である定期預金・国債・社債等より得かを確認した。

名称 日本生命
エバー
第一F
レシーブ
第一F
ギフト
メットライフ
外貨一時払
メットライフ
Be with
三井住友
プライマリー
マスミューチ
ュアル
三井生命
クルーズ
メットライフ
米ドル終身
通貨 米欧豪 日米豪 日米豪 米欧豪
契約年齢 16~85歳 0~85歳 40~87歳 40~80歳 0~85歳 0~87歳 50~87歳 0~70歳
支払方法 一時払 一時払 一時払 一時払 一時払 一時払 一時払 月払い 月払い
予定利率
更改
10年 10年 10年 15年 15年 10年 20年 15年 毎月
死亡保険金
増減
漸増
(緩和)
一定
利率次第
一定
2段階
一定
利率次第
一定
利率次第
漸増
利率次第
2段階
利率次第
一定 一定
利率次第
死亡返戻率 100%
~119%
100%
~103%
~186% 152.4%~ 145.4%~ 134.3%
10年後
115%
~164%
169.8% 180.7%
解約返戻率
100%超
4~6年後 10年以降 ~15年 ~15年? 3~5年 変動 25年 25年
苦情率 0.56% 0.07% 0.07% 0.78% 0.78% 2.31% 0.69% 0.92% 0.78%
予定利率 米2.5% 米1.76%
欧-----%
豪2.88%
豪2.96% 日1.00%
米2.76%
豪3.67%
日1.00%
米2.76%
豪3.67%
米1.50%
欧0.10%
豪2.40%
豪2.8%
~3.66%
豪3.6% 米3.0%
最低保証 米0.05% 0.55% 豪2.50% 日1.00%
米2.00%
豪2.25%
日1.00%
米2.00%
豪2.25%
0.01% 豪0.5% 豪2.5% 米3.0%
外貨建て終身保険の比較表(日本生命エバー・第一フロンティア生命レシーブ・ギフト・メットライフ生命・Be with・三井住友プライマリー・マスミューチュアル生命・三井生命・メットライフ生命

上図で左から3番目の第一フロンティア生命 プレミアギフトだが、冒頭で記述したように選択できる通貨は豪ドルのみとなっている。同じ第一フロンティアには米ドル・ユーロも選択できる保険があるが、現在のユーロの予定利率が空白のためユーロは募集を停止している可能性がある。契約できる年齢幅は40~87歳で上限は他社と大差はないが、若いうち計画的に利用したり子供・孫名義での契約はできない。死亡保険金は前述の通り、一定にしてボーナス金を期待するか10年ごとに増加するかを選択することになる。死亡返戻率は50歳で1,000豪ドルだと10年後の死亡保険金は1,868豪ドルのため186%となる。ちなみに、受取重視プランでのボーナス金は予定利率からプラス1%の3.5%だと110豪ドルとなり、1000万円(約10万豪ドル)だと約96万円が受け取れることになる。

予定利率は現在のところ2.96%となっているが、他社と比較して悪くないが劣るのは間違いない。月払いに劣るのは止むを得ないにしても、メットライフとの差は大きくお得度は高くはない。

結論としては、予定利率こそ高くはないが死亡返戻率が高いため、死亡保険金が主たる目的なら悪くない保険といえそうだ。最低保証の利率がメットライフよりも高い点も評価できる。ただし、忘れてはならないのは為替レートで、円高が10円進行すれば想定よりも約10%の減額が死亡保険金・解約返戻金に出る可能性があることは忘れずにおきたい。