ソニーライフ・エイゴン生命 ダブルアカウントⅡPlus/ 変額年金保険の騰落率・契約初期費用(保険関係費用)などを評価 レビュー

ソニーライフ・エイゴン生命 ダブルアカウントⅡPlus
オススメ度:
2
保険会社:
ソニーライフ・エイゴン生命
名称:
ダブルアカウントⅡPlus
据置期間:
16~25年
初期費用:
1.0~5.0%
騰落率:
22.70% ※設定来
特徴:
据置期間満了時には払い込んだ保険料以上の年金原資額が最低保証

ソニーライフ・エイゴン ダブルアカウントⅡPlusは直近の運用が!?

ダブルアカウントⅡPlusはソニーライフ・エイゴン生命の変額年金保険で、同じグループのソニー生命を通じて契約できる。この保険以外にダブルアカウントⅡS・キャッチポイントⅢ・ウィズファミリー等もある。以下、ダブルアカウントⅡPlusの概要を記載し他社と比較する。

ソニーライフ・エイゴン生命 ダブルアカウントⅡPlusの仕組み及び騰落率・チャート・年金額など

この保険は運用成果受取コースと積極運用コースの2つに分かれる。前者は他社にもある仕組みで、一時払い保険料(年金原資)を運用して、105%を超えた分は運用成果額を給付金として受け取れる。超過分だけのため年金原資に影響はしない。一方で積極運用コースは他社にはない仕組みで、超過分をパワーアカウントという別枠に入れて、別途で積極運用する。最低保証が101%があるため、積極運用とはいえ安心感はある。

運用パフォーマンスだが、2011年設定来でプラス22%と上出来で過去1年で4.9%と悪くない(他社比較は後述)2011年時の日経平均で1万円レベル・ドル円で90円で運用を開始しているのが大きい。運用の中身を見ると、ベースの部分は日本国債が30%で米債・欧州債が各20%と固めだ。前述した積極運用の部分では日本を含む先進国の株式と新興国の株式と債券の比率が高く、設定来でプラス58%と非常に高いパフォーマンスを出しており優秀だ。

次に下図では各社の変額年金保険を、契約できる金融機関窓口・一時払いの最低保険料・加入できる年齢・年金を受け取る(年金支払い期間)・据え置き期間に加え、契約者が負担する手数料などの諸費用で比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、苦情を言う可能性も考慮した。最後に運用パフォーマンスを比較するために、直近1年と設定来(=スタート時)の騰落率を比較して運用益が出ている程度を比較した。

名称 第一F
ステップ
第一F
タッチ
明治安田
果実NEO
メットライフ
ゆうゆう
アクサ
新生涯
ソニー
ダブルアカ
マニュライフ
あした
三井住友
RC
三井住友
しあわせ
金融機関 地銀
メガ
地銀 地銀 ゆうちょ
郵便
三菱UFJ ソニー生命 三菱UFJ
地銀
銀行他 銀行他
保険料 200万~ 200万~ 100万~ 50万~ 200万~ 200万~ 350万~ 300万~ 500万~
年齢 ~80歳 ~80歳 ~75歳 ~75歳 50~80歳 ~73歳 ~80歳 ~80歳 60~80歳
受取期間 3・5・10年 3・5・10年 5・10・15年 終身 終身 5・10・15・20年 20年
終身
10年 終身
据置期間 10年 10年 10年 10~40年 1~40年 16~25年 10・15年 10・15年 1年~
初期費用 0% 0% 0% 4.0% 5.0% 1~5% 5.0% 0% 3.0%
関係費用 2.98% 2.78% 2.40% 1.47% 2.95% 2.48% 2.79% 3.20% 2.75%
苦情率 0.22% 0.22% 0.46% 1.01% 0.65% 1.49% 0.47% 2.31% 2.31%
騰落率
1年
3.20% - -0.43% 5.90% 3.98% 4.97% 5.33% 2.44% 7.53%
騰落率
設定来
0.12% 0.83% -0.51% 19.90% 4.97% 22.70% 12.19% 6.92% 20.89%
変額年金保険の比較表(第一フロンティア生命ステップ・タッチ・明治安田生命 果実NEO・メットライフ生命ゆうゆう・アクサ 新生涯・ソニーライフエイゴン ダブルアカウント・マニュライフあした・三井住友プライマリーRC・しあわせ)

上図で右から4番目のソニーライフ・エイゴン生命 ダブルアカウントⅡPlusだが、一時払いで最低200万円からで契約可能な年齢も他社と大差ない。年金受取期間は5~20年まで5年刻みで自由度が高い一方、据置期間が16年からと他社よりも長い点に注意したい。仮に50歳に契約したとしても66歳までは据え置かれるため早めの契約が肝要だ。各費用負担では契約初期費用は1.0~5.0%と他社より高い面があり、保険関係費用も他社よりも決して低くはない。

騰落率は設定来でプラス22.70%と非常に優秀だが、直近1年では4.9%と他社より1枚落ちる数字だ。今からの契約となると数字面では物足りないことになりそうだ。ただ、前述した積極運用部分は設定来でプラス58%で、直近1年でもプラス15%と優秀な数字を叩き出している。そちらのプラス幅次第では、他社を上回るパフォーマンスが期待できなくはない。

結論としては、直近のパフォーマンスが物足りずイマイチな感が否めない。さらに据置期間の長さを考慮すると使い勝手の面でも制限が付くため微妙だ。据置期間が長くても問題なく、積極運用部分のプラスαに期待するなら検討の余地はあるが、とはいえ他社を差し置いて契約するほどかと言えば何ともいえない。。。