三井住友海上プライマリー生命 しあわせ定期便/ 変額年金保険の騰落率・契約初期費用(保険関係費用)などを評価 レビュー

三井住友海上プライマリー生命 しあわせ定期便
オススメ度:
4
保険会社:
三井住友海上プライマリー生命
名称:
しあわせ定期便(LGシリーズ)
据置期間:
1年
初期費用:
3.0%
騰落率:
11.97% ※設定来
特徴:
すぐにじぶん年金を。ずっと自分年金を。

三井住友海上プライマリー生命 しあわせ定期便は条件付きだがオススメ!

しあわせ定期便は三井住友海上プライマリー生命の変額年金保険で、早期受取終身年金プラン(LGシリーズ)の1つで郵便局・ゆうちょ銀行を通して契約できる。LGシリーズには他にもあり、商品によっては中身に差がある。以下、しあわせ定期便の概要を記載し他社と比較する。

三井住友海上プライマリー生命 しあわせ定期便の仕組み及び騰落率・チャート・年金額など

この保険の特徴は、その名称にもなっている「早期受取終身年金プラン」だ。これは一時払い保険料を支払った後に据置期間の1年後に、即座に年金の受け取りが開始される仕組みだ。死亡給付金も付加されており、長生きするほどにお得な保険ということになる。正確には長生きしなければお得ではない保険といえる。例えば、1,000万円を一時払い保険料として支払った場合に毎年受け取る年金額は30~50万円となる。支払った保険料である1,000万円分を受け取るには20~25年を要する計算だ。この保険を契約できるのは60歳からのため、60歳時に契約しても最低80歳までは生きるのが前提となる。もちろん死亡給付金を換算すればプラスなのは確かだが、それでは本来の年金保険の意味から遠ざかる。

運用パフォーマンスだが、2011年の設定来でプラス20%で、過去1年で7.5%と上々だ(他社比較は後述)2011年時の株価軟調・円高の時期に運用を開始しているのが大きい。運用の中身を見ると、日本国債が45%と他社よりも比率が低く日米の株式と外債の比率が高めだ。

次に下図では各社の変額年金保険を、契約できる金融機関窓口・一時払いの最低保険料・加入できる年齢・年金を受け取る(年金支払い期間)・据え置き期間に加え、契約者が負担する手数料などの諸費用で比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、苦情を言う可能性も考慮した。最後に運用パフォーマンスを比較するために、直近1年と設定来(=スタート時)の騰落率を比較して運用益が出ている程度を比較した。

名称 第一F
ステップ
第一F
タッチ
明治安田
果実NEO
メットライフ
ゆうゆう
アクサ
新生涯
ソニー
ダブルアカ
マニュライフ
あした
三井住友
RC
三井住友
しあわせ
金融機関 地銀
メガ
地銀 地銀 ゆうちょ
郵便
三菱UFJ ソニー生命 三菱UFJ
地銀
銀行他 銀行他
保険料 200万~ 200万~ 100万~ 50万~ 200万~ 200万~ 350万~ 300万~ 500万~
年齢 ~80歳 ~80歳 ~75歳 ~75歳 50~80歳 ~73歳 ~80歳 ~80歳 60~80歳
受取期間 3・5・10年 3・5・10年 5・10・15年 終身 終身 5・10・15・20年 20年
終身
10年 終身
据置期間 10年 10年 10年 10~40年 1~40年 16~25年 10・15年 10・15年 1年~
初期費用 0% 0% 0% 4.0% 5.0% 1~5% 5.0% 0% 3.0%
関係費用 2.98% 2.78% 2.40% 1.47% 2.95% 2.48% 2.79% 3.20% 2.75%
苦情率 0.22% 0.22% 0.46% 1.01% 0.65% 1.49% 0.47% 2.31% 2.31%
騰落率
1年
3.20% - -0.43% 5.90% 3.98% 4.97% 5.33% 2.44% 7.53%
騰落率
設定来
0.12% 0.83% -0.51% 19.90% 4.97% 22.70% 12.19% 6.92% 20.89%
変額年金保険の比較表(第一フロンティア生命ステップ・タッチ・明治安田生命 果実NEO・メットライフ生命ゆうゆう・アクサ 新生涯・ソニーライフエイゴン ダブルアカウント・マニュライフあした・三井住友プライマリーRC・しあわせ)

上図で1番右の三井住友プライマリー生命 しあわせ定期便(LGシリーズ)だが、一時払いで最低500万円からの申し込みで他社より金額が非常に大きい。契約可能な年齢・据置期間は前述の通り制限があるため注意が必要だ。各費用負担では契約初期費用・保険関係費用は平均的だが、他社よりもお得感はない。

騰落率は設定来でプラス20.89%で非常に高く、直近1年の7.5%も上図でトップだ。設定来は他社よりも有利な時期に運用開始したメリットから来るが、直近1年の7.5%は立派な数字といえよう。最低保証が100%だが運用面では優秀といえるだろう。

結論としては、条件付きだが運用面で期待できるためオススメできる保険だ。特に直近1年のパフォーマンスで他社よりも良い数字が出ているのが心強い。とはいえ、60歳からの契約・最低500万円に加えて、長生きが前提の終身年金と様々な条件付きではある。それらがクリアできるようなら検討すべきだが、クリアできないようなら他社の数字が優秀で使い勝手の良い保険を選択した方がいいだろう。