第一フロンティア生命 ラップライフ/ 外貨建変額年金保険の騰落率・契約初期費用(保険関係費用)等を評価 レビュー

第一フロンティア生命 ラップライフ
オススメ度:
4
保険会社:
第一フロンティア生命
名称:
ラップライフ(年金原資確定部分付変額個人年金保険)
通貨:
米ドル・豪ドル
据置期間:
10年
騰落率:
0.72% ※米ドル
特徴:
大切な資産を"ふやして""まもりたい"というお客さまのニーズに応える

第一フロンティア生命 ラップライフは豪ドルではトップの実力!

ラップライフは第一フロンティア生命の外貨建て変額年金保険で、他に「プレミアジャンプ」「ダブル・フロンティア」という外貨建て変額年金保険もある。金融窓口限定で三井住友信託銀行を通じて契約できる。以下、ラップライフの概要を記載し他社と比較する。

第一フロンティア生命 ラップライフの仕組み及び騰落率・チャート・通貨・年金額など

この保険は保険料を一時払いし、外貨で運用して年金原資の増加を図る保険だ。外貨は米ドルと豪ドルが選択可能だが、金利面からすれば豪ドルがお得で、最低保証が豪ドルだと110%で米ドルよりも高いため豪ドルを軸に考えるべきだ。この保険が他社の保険(変額保険を含む)と異なるのは、運用スタート時から定額部分と変額部分に分かれる点だ。定額部分で最低保証分を稼ぎ、変額部分はプラスα分に充てられるという仕組みだ。大そうな仕組みにも見えるが、契約者にとっては最低保証があるだけの保険と大差はない。

運用パフォーマンスだが、2014年2月からの運用で日が浅いが、設定来で米ドルはプラス0.72%、豪ドルでプラス16.4%となっている。米ドルこそイマイチだが、豪ドルは優秀な数字だ(他社比較は後述)運用の中身は他社と異なり債券への投資比率が低く、日米欧に新興国の株式への投資比率が約35%、ヘッジファンドが30%と高い。かなりリスクをとっている運用といえそうだ。

次に下図では各社の外貨建て変額年金保険を、選択できる通貨・契約できる金融機関窓口・一時払いの最低保険料・加入できる年齢・年金を受け取る(年金支払い期間)・据え置き期間に加え、契約者が負担する費用負担で比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、苦情を言う可能性も考慮した。最後に運用パフォーマンスを比較するために、通貨ごとの設定来(=スタート時)からの騰落率を比較して運用益が出ている程度を比較した。

名称 第一フロンティア
プレミアジャンプ
第一フロンティア
ラップライフ
第一フロンティア
ダブルフロンティア
第一フロンティア
外貨建年金
クレディアグリコル
米ドル
クレディアグリコル
豪ドル
通貨 米ドル
豪ドル
米ドル
豪ドル
米ドル
豪ドル
米ドル
豪ドル
米ドル 豪ドル
金融機関 地銀
証券
三井住友信託 三井住友銀 野村證券 三菱UFJ
新生銀行他
三菱UFJ
新生銀行他
保険料 2万通貨
200万~
2万通貨
200万~
2万通貨
200万~
3万通貨 1万通貨 1万通貨
年齢 ~80歳 ~80歳 ~80歳 ~80歳 ~75歳 ~75歳
受取期間 3・5・10年 3・5・10年 3・5・10年 3・5・10年 5・10・15年 5・10・15年
据置期間 10年 10年 10年 10年 10年 10年
保険関係費用 1.85% 1.85% 1.85% 1.85% 2.20% 2.20%
苦情率 0.22% 0.22% 0.22% 0.22% 0.36% 0.36%
騰落率
(米ドル)
-2.39% 0.72% 1.92% 1.16% -0.85% -
騰落率
(豪ドル)
4.90% 16.43% 10.30% 7.14% - 10.64%
外貨建て変額年金保険の保障・保険料の比較表(第一フロンティア生命 プレミアジャンプ・ラップライフ・ダブルフロンティア・外貨建て年金・クレディアグリコル 米ドル・豪ドル)

上図で左から2番目の第一フロンティア生命 ラップライフだが、契約できる金融機関窓口が三井住友信託銀行のみ(三井住友銀行だとダブルフロンティアになる)となっている。同行は東北では宮城県にしか店舗を構えておらず、四国の高知・徳島などにも店舗は存在しない点に注意したい。最低保険料は200万円からか、2万通貨(20,000ドルか20,000豪ドル)からとなり他の保険と大差は無い。契約可能な上限年齢・据置期間も他社と大差ないが、年金受取期間はクレディアグリコルのように15年が選択できない。各費用負担では保険関係費用が1.85%とクレディよりも安く、外貨建てではない変額年金保険では2%超に設定している保険が多いことからも一定の評価できる。

騰落率は設定来で米ドルがプラス0.72%でマイナスでないだけマシだがイマイチだ。一方の豪ドルだとプラス16.4%と他社よりも高くトップの数字だ。運用スタートしたのは同じ2014年でも時期によるアドバンテージは若干あるだろうが、これだけ他社を突き放した数字だと運用パフォーマンスは良好といえる。

結論としては、豪ドルであれば運用パフォーマンスが高くオススメできそうだ。ただし、前述したように運用している資産が非常にアクティブなため、これから他社と同等か以下になる可能性も否定はできない。特に世界各国の株式市場が焦点となる。万全を期すなら、これから1年か2年後の運用パフォーマンスを見てから判断(契約)するのも手だ。