ソニー生命 定期保険/ 定期保険の返戻率・利回り・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

ソニー生命 定期保険
オススメ度:
3
保険会社:
ソニー生命
名称:
定期保険
契約年齢:
5~75歳
保険期間:
2~30年
返戻率:
4,340% ※30歳契約
特徴:
無理のない負担で大きな保障が得られます

ソニー生命 定期保険は他社より調整できる利く面もあるが!?

ソニー生命の定期保険には、この定期保険以外にも家族収入保険という毎月保険金が受け取れるが総額は逓減していくタイプの保険も存在する。以下、ベーシックなソニー生命の定期保険の概要を記載し、他社と比較する。

ソニー生命 定期保険の仕組み・保険料・返戻率・保険料・死亡保険金など

この保険は他社の一般的な定期保険と同様に、一定期間内(保険期間内)に死亡すると死亡保険金が受け取れる。ただ、自分で決められる保険期間は他社より細分化されており、年満了では2~30年まで幅があり、歳満了では55~80歳まで設定できる。一般的に歳満了の定期保険は更新不可だが、ソニー生命の場合は更新が可能なため、予期せず長生きしてしまった場合にも更新することで死亡保障を継続し長期保障を一応は実現できる。ただし、更新すると更新時の年齢に応じて保険料が上昇してしまう。この保険には、非喫煙者割引で保険料が20%割引される仕組みがあるが、このケースでは割引も焼け石に水にしかならない。

次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。

名称 かんぽ
新定期
メットライフ
スーパー
アクサ
カチッと2
メディケア
メディフィット
ライフネット
かぞく
楽天生命
ラブ
オリックス
ブリッジ
チューリッヒ
定期保険
ソニー
定期
加入年齢 15~50歳 20~65歳 20~70歳 20~70歳 20~65歳 20~70歳 20~65歳 20~69歳 5~75歳
保険期間 10年 10/20年
60・65歳
10年
55~70歳
10年
60~80歳
10~30年
65・80歳
10年
55~70歳
10~30年
60~80歳
10年
55~70歳
2~30年
55~80歳
更新 -
5年ごと
利差配当
- - - - - - - - -
特約
割引
入院
がん
健康割引 健康
チャレンジ
- - - - 健康割引 非喫煙
たくさん
苦情率 0.64% 0.77% 0.22% 0.30% 0.46% 0.06% 0.42% 0.42% 0.57%
保険料
返戻率
30歳
\3,000
2,777%
\1,140
7,309%
\1,240
6,720%
\1,214
6,864%
\1,230
6,775%
\1,280
6,510%
\1,310
6,361%
\1,050
7,936%
\9,600
4,340%
保険料
返戻率
40歳
\4,200
1,984%
\1,800
4,629%
\2,380
3,501%
\2,351
3,544%
\2,374
3,510%
\2,400
3,472%
\2,414
3,452%
\1,720
4,844%
\17,800
2,340%
保険料
返戻率
50歳
\7,200
1,157%
\3,860
2,158%
\5,290
1,575%
\5,361
1,554%
\5,393
1,545%
\5,290
1,575%
\5,297
1,573%
\3,940
2,115%
-
定期保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新普通定期保険・メットライフ スーパー・アクサ カチッと・ライフネットかぞく・楽天生命ラブ・オリックス ブリッジ・チューリッヒ 定期保険・ソニー生命 定期保険)

上図で1番右のソニー生命 定期保険だが、加入できる年齢は他社と相違ないが保険期間は年満了・歳満了共に前述したように他社より融通が利く。長期もさることながら2~5年といった超短期でも利用可能だ。もちろん超短期で利用するシーンは早々浮かばないが、例えば建設・ガード等の危険が伴う仕事に転職したりした場合などには、慣れるまでの一時的にでも保険に入っておくという考え方はできる。また、特約・割引には非喫煙者というだけで受けられる割引の他、特約も医療関係のものが数多く用意されている。その中には入院・がん・成人病特約があるが、どれも本家の医療保険・がん保険に保障が及ばない。そのため特約分だけ保険料を上昇させるなら、別途で医療保険・がん保険を契約した方がいい。

保険料は見かけの額が高いが、都合上5,000万円の保険金額の保険料となっているためだ。とはいえ他社と保険金額を並べるため単純に5分の1にしても保険料は高く、返戻率でも他社よりも劣る。保険料面ではメリットが無いといえよう。

結論としては、もろもろ融通が利く面があるが、それだけで他社より高い保険料を支払う価値があるかは疑問で、イマイチな保険と言わざるを得ない。大人しく他社の保険料の安い保険を検討して、どうしても都合に合わなければ選択肢に入れるという順序が妥当だろう。