損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 定期保険/ 定期保険の返戻率・利回り・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
オススメ度:
4
保険会社:
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
名称:
定期保険
契約年齢:
20~50歳
保険期間:
?年
返戻率:
5,376% ※30歳契約
特徴:
一定期間の保障を確保できます

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 定期保険はネット系生保に迫る保険料!

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の定期保険には、この定期保険以外に無解約返戻金型定期保険が存在している。以下、前者の定期保険の概要を記載し他社と比較する。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 定期保険の仕組み・保険料・返戻率・保険料・死亡保険金など

この保険は保険期間に死亡すると死亡保険金が受け取れるベーシックな定期保険だ。他社と同じく保険期間は年数で区切る年満了タイプと、自分の年齢で区切る歳満了が選択できる。年満了では初期の保険料は抑制できるが、更新の度に保険料が上昇するため長期の保障ではデメリットの方が大きくなる。一方で歳満了は70歳までとすれば年齢によっては長期の保障が可能になる。ただし、更新ができないため満了する年齢が来ても死亡しなければ完全に掛け捨て(保険料はムダ)になる点に注意が必要だ。

その他、あまり他社には無いものとしては、養老保険特約がある。これは本来であれば定期保険には存在しない満期保険金が出る特約だ。死亡しなくても掛け捨てにならないメリットがあるが、その分だけ保険料は高くなるためお得というわけではない。

次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。

名称 かんぽ
新定期
メットライフ
スーパー
アクサ
カチッと2
メディケア
メディフィット
ライフネット
かぞく
楽天生命
ラブ
オリックス
ブリッジ
チューリッヒ
定期保険
損ジャ
ひまわり
加入年齢 15~50歳 20~65歳 20~70歳 20~70歳 20~65歳 20~70歳 20~65歳 20~69歳 20~50歳
保険期間 10年 10/20年
60・65歳
10年
55~70歳
10年
60~80歳
10~30年
65・80歳
10年
55~70歳
10~30年
60~80歳
10年
55~70歳
?年
更新 -
5年ごと
利差配当
- - - - - - - - -
特約
割引
入院
がん
健康割引 健康
チャレンジ
- - - - 健康割引 健康割引
苦情率 0.64% 0.77% 0.22% 0.30% 0.46% 0.06% 0.42% 0.42% 0.17%
保険料
返戻率
30歳
\3,000
2,777%
\1,140
7,309%
\1,240
6,720%
\1,214
6,864%
\1,230
6,775%
\1,280
6,510%
\1,310
6,361%
\1,050
7,936%
\4,650
5,376%
保険料
返戻率
40歳
\4,200
1,984%
\1,800
4,629%
\2,380
3,501%
\2,351
3,544%
\2,374
3,510%
\2,400
3,472%
\2,414
3,452%
\1,720
4,844%
\8,190
3,052%
保険料
返戻率
50歳
\7,200
1,157%
\3,860
2,158%
\5,290
1,575%
\5,361
1,554%
\5,393
1,545%
\5,290
1,575%
\5,297
1,573%
\3,940
2,115%
\17,460
1,431%
定期保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新普通定期保険・メットライフ スーパー・アクサ カチッと・ライフネットかぞく・楽天生命ラブ・オリックス ブリッジ・チューリッヒ 定期保険・コープ あいぷらす)

上図で1番右の損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 定期保険だが、加入年齢は上限が他社より低い点には注意したい。選択できる保険期間が不明瞭だが、仮に30年まで選択できたとしても最長で保障が継続する年齢は80歳までとなり、男性の平均寿命であればギリギリだが女性の平均寿命の85歳には及ばない。長期保障を目的に検討しているなら歳満了の範囲は要確認だ。特約・割引では前述した養老保険特約以外には健康割引がある。非喫煙で健康状態が良好であれば保険料が最大30%割引になる。また、苦情率が異様に低いのが目立つが、これは合併から相応の年数を経ておらず、もともと日本興亜の苦情数が低いため損保ジャパンの高かった数字を中和している可能性がある。保険会社の対応には過度な期待は禁物だ。

保険料は保険金が3,000万円のため一律で比較できないが、単純に3分の1にして比較すると悪くはない額といえそうだ。非喫煙健康体をクリアできるなら、30歳で保険料は3,750円(3分の1で1,200円程度)まで下落し保険料はネット系生保にも劣らない。返戻率も6,000%台で上々の数字だ。ネット系生保のトップクラスに保険料の安さで劣るのは間違いないが、上図に入り切らなかった他の定期保険と比べれば優秀だ。

結論としては、保険料の安さを極限まで追求するなら他社の保険となるが、保険料の水準としては上々の保険といえよう。ネット系生保には不安がある人(どうしても対面がいい人)で保険料の安さを重視しているなら検討の余地がある。ただ、保障面で取り立ててプッシュすべき要素がないため、保険料以外の側面で他社を押しのけてまで契約すべき保険とは言い難いが。