富国生命 無配当定期保険/ 定期保険の返戻率・利回り・保険料・保険期間・保障を評価 レビュー

富国生命 無配当定期保険
オススメ度:
3
保険会社:
富国生命(フコク生命)
名称:
無配当定期保険
契約年齢:
15~75歳
保険期間:
5・10年
返戻率:
3,607% ※30歳契約
特徴:
配当金が無い分、割安な保険料で高額の死亡保障が準備できます

富国生命 無配当定期保険は加入年齢の上限が75歳という点を活かすと!?

富国生命の定期保険には、この無配当定期保険に他に「未来へのギフト」という低解約返戻金型の定期保険も存在する。以下、無配当定期保険の概要を記載し他社と比較する。

富国生命 無配当定期保険の仕組み・保険料・返戻率・保険料・死亡保険金など

この保険は一般的な定期保険と同じく、一定期間(保険期間)内に死亡すれば死亡保険金が受け取れる保険だ。この保険の場合は保険期間が5年か10年となるため、それ以上の期間の保障を求めるなら更新が必要となる。実際には自動更新なのだが、更新する度に保険料が上昇する点に注意したい。仮に40歳で契約して50歳で更新すれば、50歳時の保険料が今後の5~10年間に適用されて支払うことになるというわけだ。そのため可能な限り保険期間は長い方がいい。とはいえ、本当に長期の保障を求めるなら終身保険の方が解約返戻金もありベターだ。基本保障以外では4つの特約と医療保険のセットが謳われているが、特に他社と比較してメリットがあるものは見受けられない。

次に下図では各社の定期保険を、加入できる年齢・保険期間・更新の有無・5年ごと利差配当(配当金)の有無に加え、付加できる特約・割引制度などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、自分が苦情を言う可能性があるかも考慮した。

さらに保険金額を1,000万円で契約した場合の保険料と、支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」で比較した。定期保険の解約返戻金は期待できないため、今回は死亡保険金と保険料から返戻率を算出した。契約者は男性で30・40・50歳に分けて比較した。

名称 かんぽ
新定期
メットライフ
スーパー
アクサ
カチッと2
メディケア
メディフィット
ライフネット
かぞく
楽天生命
ラブ
オリックス
ブリッジ
チューリッヒ
定期保険
富国生命
定期
加入年齢 15~50歳 20~65歳 20~70歳 20~70歳 20~65歳 20~70歳 20~65歳 20~69歳 15~75歳
保険期間 10年 10/20年
60・65歳
10年
55~70歳
10年
60~80歳
10~30年
65・80歳
10年
55~70歳
10~30年
60~80歳
10年
55~70歳
5・10年
更新 -
5年ごと
利差配当
- - - - - - - - -
特約
割引
入院
がん
健康割引 健康
チャレンジ
- - - - 健康割引 医療
苦情率 0.64% 0.77% 0.22% 0.30% 0.46% 0.06% 0.42% 0.42% 0.62%
保険料
返戻率
30歳
\3,000
2,777%
\1,140
7,309%
\1,240
6,720%
\1,214
6,864%
\1,230
6,775%
\1,280
6,510%
\1,310
6,361%
\1,050
7,936%
\6,930
3,607%
保険料
返戻率
40歳
\4,200
1,984%
\1,800
4,629%
\2,380
3,501%
\2,351
3,544%
\2,374
3,510%
\2,400
3,472%
\2,414
3,452%
\1,720
4,844%
-
保険料
返戻率
50歳
\7,200
1,157%
\3,860
2,158%
\5,290
1,575%
\5,361
1,554%
\5,393
1,545%
\5,290
1,575%
\5,297
1,573%
\3,940
2,115%
-
定期保険の保障・保険料の比較表(かんぽ生命 新普通定期保険・メットライフ スーパー・アクサ カチッと・ライフネットかぞく・楽天生命ラブ・オリックス ブリッジ・チューリッヒ 定期保険・富国生命の定期保険)

上図で1番右の富国生命の定期保険だが、加入できる年齢は他社と大差ないように見えるが、実は75歳まで加入可能になっている。70歳以上で定期保険を契約するとなると、かなり保険料が跳ね上がるため現実的ではないかもしれないが、80~85歳の平均寿命で死亡すると踏めば計算次第では検討の余地が出てくる。ただし保険期間は5・10年のため、75歳で加入して85歳までに死亡するという可能性に賭ける必要が出てきてしまうが。。。特約・割引は前述した通りだ。

保険料は30歳で保険金額が3,000万円の額のため、他社と同列で比較はできない。ただ、単純に3分の1にした額でも2,300円前後で他社より高く、保険金額に左右されない返戻率で見ても数字は低いため、保険料面でのメリットは存在しない。

結論としては、保障・保険料面でのメリットがないため、基本的には他社の保険を検討した方が賢明だ。ただし、加入年齢の上限が75歳までという点を活かして、かなり遅まきながらも定期保険に加入するという手はなくはない。その際には、10年後までに死亡するかもしれないという可能性(その段階で入院中というのは論外)が読めることが前提となる。また、満期保険金のない掛け捨ての保険であり、かなりの賭けになるのが問題だが検討の余地は無くはない。