エース損保 まかせて安心/ 引受基準緩和型・限定告知型医療保険の保険料・保障・告知内容・特約を評価 レビュー

エース損保 まかせて安心
オススメ度:
1
保険会社:
エース損保
名称:
まかせて安心
加入年齢:
20~70歳
保障:
入院・手術・損害賠償
告知内容:
なし
特徴:
入院歴・手術歴がある方も入れる医療保険

エース損保 まかせて安心は告知が非常に緩い点で評価できるが!?

※この保険は新規募集を停止しています。エース損保はChunn損保に社名を変更し、まかせて安心医療保険という引受基準緩和型の医療保険を販売しています。
「まかせて安心」はエース損保が募集・販売する限定告知型/引受基準緩和型医療保険で、持病・既往症を抱える人向けに告知項目を限定・減少させた医療保険だ。定期医療保険としての比較は別ページで記載し、今回は引受基準緩和型保険として他社と比較する。

エース損保 まかせて安心の仕組み・保障・保険料・告知内容・特約など

まず、この保険の保険期間が5年で更新となる定期医療保険である点を抑えておきたい。更新時に告知が必要となるといったことはないが、保険料が更新の度に上昇する。例えば40歳で入院日額5,000円コースに加入した場合、40歳時点での月額保険料は5,130円だが、50歳で6,810円、定年後の65歳では11,670円まで上昇する。定年後の年金・貯金生活を考えれば、一定期間の保障と割り切るか、終身保障の医療保険を検討した方がいいだろう。

保障は入院給付金・手術給付金の他に、5年毎の更新時に健康であれば受け取れる健康祝金がある。その分だけ高い保険料を支払っているだけで、祝い金が得ということはない。また損害賠償が付帯しており、自動車(自転車)事故などで加害者となるか被害者となった場合に補償が受けられる。自動車保険の代わりにするのは無謀だが、自転車保険の代わりぐらいにはなるかもしれない。告知項目は他社と異なり健康告知は必要なく、他社のように過去2年内に入院・手術歴があると加入できないということもない。告知項目としては非常に緩いといえる。

次に下図では引受基準緩和型医療保険(限定告知型医療保険)を加入年齢入院日額と給付日数・通院日額と給付日数・手術給付金・先進医療給付金の有無等で比較した。告知項目は「現在~1年以内」「2年以内」「5年以内」に分け、項目の有無と内容から告知項目の緩さも比較した。また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し顧客満足度の指標とした。

保険料は男性で40歳・50歳・60歳に分け、入院給付金5,000円プランを終身払いで選択した場合の金額で比較した。その際に選択可能であれば、先進医療給付金・通院特約は付加した。

名称 メディケア
メディRe
メットライフ
フレキシィ
アフラック
もっとEVER
アクサ生命
OKメディ
朝日生命
ワイド
アメホ
みんなホスピ
エース
まかせて
住友生命
千客万頼
加入年齢 20~85歳 30~85歳 30~80歳 20~70歳 20~80歳 30~80歳 20~70歳 50~75歳
入院日額
日数
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\5,000~
60日
\3,000~
60日
\3,000~
60日
\3,000~
60日
\2,000~
60/120日
通院日額
日数
- \3,000~
30日
\3,000~
30日
- - \2,500~
45日
- -
手術
給付金
5~20万
(外来2.5万)
5万
(外来1.2万)
2.5~5万
(外来2.5万)
5~20万
(外来5万)
5万
(外来5万)
5万
(外来5万)
5~20万
(外来?万)
2.5~5万
その他 放射線
骨髄移植
がん無制限
放射線
骨髄移植
三大疾病
放射線 災害入院 放射線
入院一時金
葬式 損害賠償
祝い金
女性
入院一時金
死亡
祝い金
告知
(~1年内)
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め※
入院手術の
勧め
入院手術の
勧め※
- 入院手術の
勧め
告知
(~2年内)
入院/手術 - 入院
12種
入院/手術 入院/手術
放射線
- - 入院/手術
告知
(~5年内)
がん/肝硬変
慢性肝炎
がん/肝硬変 がんなど
13種
がん - がん/肝硬変 - がん
苦情率 0.19% 0.45% 0.42% 0.31% 0.11% -% -% 0.36%
40歳保険料 \2,745 \4,668
(\3,831)
\4,606
(\3,600)
\3,509 \3,720
(\5,360)
\4,848
(\4,510)
\5,130 -
50歳保険料 \4,256 \5,632
(\4,516)
\5,394
(\4,470)
\4,514 \4,500
(\6,570)
\6,260
(\5,810)
\6,810 \8,433
60歳保険料 \6,898 \7,416
(\5,901)
\7,097
(\5,915)
\5,929 \5,635
(\8,220)
\8,483
(\7,855)
\9,230 \10,430
引受基準緩和型・限定告知型医療保険の保障・保険料の比較表(メディケア生命 メディフィットRe・メットライフ フレキシィ・アフラック もっとever・アクサ生命OKメディカル・チューリッヒ 思いやり・オリックスCUREサポート・朝日生命ワイド・アメホ みんなのホスピタル・住友生命 千客万頼・エースまかせて)

上図で右から2番目のエース損保 まかせて安心だが、加入できる年齢・入院給付金・手術給付金は他社と大差はない。ただ、手術給付金が外来を対象としていない可能性と、通院給付金が特約でも付加できない点は注意したい。その他では前述した損害賠償の補償・健康祝い金があり、さらに女性特有の疾病だと入院給付金と手術給付金が上乗せされる女性専用プランがある。上乗せされるだけで保障としての魅力は乏しい。告知内容は健康に関する告知は必要とせず明らかに緩いといえる。ただし、病気に関する保障は契約から90日経過後となり、契約前に発病した病気や治療中の病気は保障の対象とはならない。持病の保障は契約から2年経過後の入院・手術からとなる。告知は緩い分だけ保障開始が厳しい点は忘れずにおきたい。

保険料は入院日額5,000円の月額で比較したが、他社より若干高額な部類に入る。通院給付金が付帯していないことを考えれば高額ともいえよう。ただ、健康祝い金5万円は月額換算すると800円分で、さらに損害賠償補償で500~1,000円分を見込めば許容できなくもない額ではある。それでも保険料が5年更新で増額される点からして、やはり保険料は他社より高い。

結論としては、告知が緩い点で評価できる保険だが、保障・保険料を考慮すれば微妙な保険だ。また、保険としての意味にも疑問符が付く。仮に40歳で5,000円プランを契約して5年後に1ヶ月の入院と手術をした場合、受け取れる給付金は20万円だが、5年間支払う保険料の合計額は30万円となるためだ。地道に貯金した方が10万円分得をするというのは如何ともし難い。。。他社の告知に該当しなくなるまで待つか、一般的な医療保険に加入できるまで待った方が賢明だろう。