住友生命 ドクターGO(終身タイプ)/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

住友生命 ドクターGO(終身タイプ)
オススメ度:
1
保険会社:
住友生命
名称:
ドクターGO[ジーオー](終身タイプ)
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
先進医療:
2,000万円まで
オリコン:
ランク外
特徴:
身近なケガや病気を一生涯保障する医療保険です!

住友生命 ドクターGO(終身タイプ)は悪くない面もあるが保険料が!?

ドクターGO(終身タイプ)は国内生保大手の住友生命が販売する医療保険で、同じ名称で定期タイプ(定期医療保険)も存在する。また、引受基準緩和型で死亡保障も付加した千客万来という保険もある。以下、ドクターGOの概要を記載し、他社の保険と比較する。

住友生命 ドクターGO(終身タイプ)の仕組みと主な保障内容・保険料

主契約の保障内容は他社同様に入院・手術給付金が含まれる他に、健康祝い金も主契約に入っているが、祝い金は付加しないことも可能なため特約と考えて差し支えない。健康祝い金は10年で1回も入院しないと5~10万円が受け取れるが、月額保険料が500円~1,000円(年間6,000~12,000円)は値上げされるため、特にお得ではない。

用意されている特約は非常に多く、他社同様に先進医療・生活習慣病・がんの特約・成人病特約(他社では7大疾病で括られているケースもある)の他にも、障害状態保障・骨折と顔のケガ保障なども存在する。どの保障も少額な一時金か入院日額の上乗せであり、給付日数の増加ではないため大した意味は成さない。強いて挙げれば、抗がん剤・疼痛(とうつう)の特約で月額10万円が120ヶ月(10年間)受け取れる特約は、長期化する可能性がある通院治療をカバーできる可能性がある。また、ガン診断の一時金特約は最大で200万まで増額できるため、これでガン治療が長引いた場合のリスクをカバーする手はある。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。

名称 メットライフ
やさしく
オリックス
新CURE
アフラック
EVER
AIG
サイフ
損ジャ
日本興亜
お守り
ライフネット
新じぶん
三井住友
あいおい
&LIFE A
住友生命
ドクター
第一生命
メディカル
エール
年齢 ~80歳 ~75歳 ~85歳 ~69歳 ~75歳 ~70歳 ~80歳 ~80歳 50~80歳
入院日額
限度
\5,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\3,000~
180日※
\10,000~
60~240日
通院日額
限度
\3,000~
30日
\5,000
無制限※
\2,500
30日
- \5,000
120日※
- \5,000
5年※
- -
手術給付
入院
10万 10万 5~20万 2.5~5万 5~40万 5~15万 5~10万 2.5~20万 2.5~20万
手術給付
外来
10万
(2.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
- 5~40万
(2.5万)
- 5万 2.5万 2.5万
通算日数 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日 1,095日
先進医療 2,000万※ 2,000万 2,000万※ 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万 2,000万
特約 ガン ガン
生活習慣
三大疾病
- 七大疾病
無事故
ガン
三大疾病
ガン
三大疾病
集中治療
三大疾病
ガン・介護
ガン
生活習慣
成人病
生活習慣
オリコン 4位 3位 6位 ランク外 7位 8位 ランク外 ランク外 ランク外
苦情率 0.78% 0.31% 0.82% 0.24% 0.82% 0.46% 0.24% 0.64% 0.26%
保険料
40歳
\2,740 \3,377 \2,470 \1,947 \2,057 \3,723
(\2,000)
\3,328 \4,365 -
保険料
50歳
\3,786 \5,170 \3,683 \2,737 \2,957 \5,290
(\2,721)
\4,603 \5,985 \9,885
保険料
60歳
\5,315 \7,842 \5,472 \3,947 \4,307 \7,477
(\3,690)
\6,708 \8,325 \14,292
終身医療保険の比較表(メットライフ生命・アメホ みんなα・オリックス 新CURE・メディケア フィット・アフラックEVER・楽天生命スマート・損ジャ日本興亜・住友生命ドクターGO・第一生命ライフメディカル)

上図で右から2番目の住友生命「ドクターGO」だが、入院日額は3,000~10,000円まで1,000円単位で調整でき、通院給付金(抗がん剤特約はあるが)は存在しない。特筆すべきは入院給付金の給付日数で、180日か240日から選択することになる。ネット系生保を含めた他社では60日か最大で120日という点を考えれば長期入院に備えるには悪くなさそうだ。ネット系生保のように病気が限定されて給付日数が延長されることはないため、様々な病気(+精神疾患)に備えられるのは価値がある。手術給付金は入院日額が5,000円の場合には2.5~20万円で特にメリットはなく、通算給付日数・先進医療給付金にも目立った点はない。

顧客満足度の面ではオリコンでランク外で比較できないが、苦情率は相当に高い。もちろん住友生命のような旧態依然とした生命保険会社の主力は医療保険ではないが、それでも数字が高いのは事実だ。保険料は他社と比較して明らかに高額な部類に入り、他社の2倍近い額になっている。1入院あたりの給付日数が180日と長い点を考えても、この程度の保障内容では明らかに保険料は割高だ。

結論としては、給付日数が長く長期入院に備えられるのは評価できる(そもそも短期入院+手術なら数十万円で済むため貯金で事足りるため)。だが、それにしても保険料が高く、他社より特別に秀でている特約があるわけでもない。さらには苦情を発す可能性もあるとなると、やはり特にオススメできる保険ではない。