AIG富士生命 さいふにやさしい医療保険/ 終身医療保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

AIG富士生命 さいふにやさしい医療保険
オススメ度:
2
保険会社:
AIG富士生命
名称:
さいふにやさしい医療保険
保障内容:
入院(日帰りから)・手術
先進医療:
2,000万円まで
オリコン:
ランク外
特徴:
心配な病気や、まさかのケガにムリなく備えられる保障があります

AIG富士生命 さいふにやさしい医療保険は他社比較して確かに財布に優しい!

※AIG富士生命はFWD富士生命になり医療ベストゴールドをリリースしました。
さいふにやさしい医療保険はAIG富士生命が販売する医療保険で、同社が販売する一般向けの唯一の医療保険となる(他に引受条件緩和タイプはある)。商品名の通り保険料の安さに焦点を置いた医療保険だ。以下、さいふにやさしい医療保険の概要を記載し他社と比較する。

AIG富士生命 さいふにやさしい医療保険の仕組みと主な保障内容・保険料

主契約の保障内容には入院給付金と手術給付金があるのみで、その他の保障は特約となる。特約では先進医療給付金の他、他社同様に7大生活習慣病の入院給付金が上乗せできる特約、放射線治療となった場合の一時金がある特約もある。これらの中では先進医療給付金は付加した方がいいが、それ以外はカットしても問題ないだろう。

また「無事故給付金特約」があるが、これは他社では付加できない場合も多い。この特約を付加すると5年おきに無事故だと10万円(給付日額が1万円なら20万円)が受け取れる。掛け捨ての保険ではあるが、無事故給付金の分だけお得感はある。ただし、この特約を付加すると月額保険料は一気に1,200円程度は値上がりする。だとすると、年間14,400円多く保険料を支払うことになり5年で7.2万円となる。計算上は付加しても悪くはない。ただし、この特約は手術Ⅰ型(手術給付金なし)だと付加できず、解約返戻金も存在しないため給付金は実質は解約返戻金に相当するとも考えられる。そう考えれば特に付加する必要はないといえよう。

次に、下図では終身医療保険を加入できる年齢入院日額と限度日数・通院日額と限度日数・入院と外来時の手術給付金通算給付日数先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的は保険金のためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。保険料では、男性で入院日額5,000円(終身払い)を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約を付加し、通院特約も何かしらの制限があっても付加した。

名称 メットライフ
やさしく
オリックス
新CURE
アフラック
EVER
AIG
サイフ
損ジャ
日本興亜
お守り
三井住友
あいおい
&LIFE A
JA共済
医療共済
全労済
総合医療
コープ共済
ずっとあい
年齢 ~80歳 ~75歳 ~85歳 ~69歳 ~75歳 ~80歳 ~75歳 ~75歳 ~75歳
入院日額
限度
\5,000~
60日
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\5,000~
60日※
\10,000
120日~
\3,000~
180日※
\5,000~
180日
通院日額
限度
\3,000~
30日
\5,000
無制限※
\2,500
30日
- \5,000
120日※
\5,000
5年※
- \1,500
60日
-
手術給付
入院
10万 10万 5~20万 2.5~5万 5~40万 5~10万 5~20万 5~20万 3~12万
手術給付
外来
10万
(2.5万)
10万
(2.5万)
5~20万
(2.5万)
- 5~40万
(2.5万)
5万 5万 5万
通算日数 1,095日 1,000日※ 1,095日 1,095日 1,000日※ 1,095日 なし 1,000日 1,000日
先進医療 2,000万※ 2,000万 2,000万※ 2,000万 2,000万 2,000万 1,000万 100万 -
特約 ガン ガン
生活習慣
三大疾病
- 七大疾病
無事故
ガン
三大疾病
集中治療
三大疾病
ガン・介護
生前給付
がん特則
死亡保障
三大疾病 -
オリコン 4位 3位 6位 ランク外 7位 ランク外 - - -
苦情率 0.78% 0.31% 0.82% 0.24% 0.82% 0.24% - - -
保険料
40歳
\2,740 \3,377 \2,470 \1,947 \2,057 \3,328 \10,055 \4,650 \3,420
保険料
50歳
\3,786 \5,170 \3,683 \2,737 \2,957 \4,603 \13,669 \6,260 \4,690
保険料
60歳
\5,315 \7,842 \5,472 \3,947 \4,307 \6,708 \20,006 \8,860 \6,985
終身医療保険の比較表(メットライフ生命・オリックス 新CURE・アフラックEVER・AIGサイフ・損ジャ日本興亜・三井住友あいおい・JA共済・全労済・コープ共済)

上図で左から4番目のAIG富士生命「さいふにやさしい医療保険」だが、入院日額は5,000円・10,000円・15,000円から選択できるが、なぜか49歳以上になると日額3,000円も選択できるようだ。通院給付金は存在せず、手術給付金はⅢ型であれば外来の手術で2.5万で入院の手術だと5万円となる。給付日数に目を向けると入院給付金は60日、通算給付日数は1095日と他社なみだ。顧客満足度の面ではオリコンでランク外だが、苦情率も高くはなく平均的な数字に留まる。

保険料は他社と比較して最安値で、通院給付を付加させたものと比較すると2分の1の金額で、同じく通院給付金が付加されない楽天・損ジャ日本興亜と比較しても数百円ではあるが安い。保険料の比較では上々の結果といえよう。

結論としては、徹底的に保険料を節約したいなら悪くない。当然ながら保障は薄いが値段相応の保障といえるだろう。ただし、顧客満足度(特にオリコンの保険金・給付金支払い)が不明瞭で、イマイチ信用しきることはできない。この保険は解約返戻金も存在しないため、保険料の安さが目当てだとしても相応の警戒感も持って契約した方がいいだろう。