日本生命 マイドリームプラス/ 一時払い定額年金保険の利率・利回り・保険料・基本年金額を評価 レビュー

日本生命 マイドリームプラス
オススメ度:
2
保険会社:
日本生命
名称:
マイドリームプラス(積立利率変動型年金)
契約年齢:
0~84歳
年金支払:
10年
利率:
0.47% ※10年
特徴:
ご着実な運用と保証でライフプランに安心をお届け

日本生命 マイドリームプラスは他社より秀でた面もなくイマイチ!

日本生命 マイドリームプラスは金融窓口(地方銀行・メガバンク・証券会社)限定で販売されており、インターネットからは契約できないため注意したい。また、「ドリームデュオ」という三井住友銀行が限定で販売している保険もあるが、基本的な中身はマイドリームと同一だ。以下、日本生命のマイドリームプラスの概要を記載し他社と比較する。

日本生命マイドリームプラスの仕組み及び保険料・基本年金額など

まず金融窓口限定で、自分が口座を持つ銀行が扱っているかを確認した方がいい。さて年金の受取期間は他社のように融通が利かず10年確定型のみとなっている点に注意したい。据置期間も5年・10年・15年の三択で、他社のように0~40年といった長い設定はできない。

また、一時払い保険で共通の注意点だが、保険料を支払ってから5年未満で解約すると解約返戻金は支払った保険料を下回る。一方、この保険は控除率(金融窓口の手数料)が2%、運用期間中の契約者の負担(運用費用)が1%と明確にしており、その点では評価はできなくはない。

次に下図で各社の一時払い定額年金保険を、加入できる年齢・年金支払い期間(年金を受け取る期間)・取り扱っている金融窓口・5年ごと利差配当(保険会社が予定より利益が出た場合に、5年ごとに契約者に支払う上乗せの年金)などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。

さらに、据置期間が5年・10年・15年の場合の2014年現在の利率と利回りでお得さを比較した。利回りは公表していない保険会社も多いため、一般的な数字である控除率(金融窓口の手数料など)が2%、運用期間中の運用費用が1%を使い、これらが差し引かれることを考慮して推計で10年確定型で算出した。

名称 日本生命
マイドリーム
第一フロンティア
プレミアハピネス
富国生命
フコク定額
マスミューチュアル
個人年金保険
明治安田
堅実ねんきん
明治安田
たしかな計画
年齢 ~84歳 ~85歳 ~80歳 0~89歳 ~87歳 45~75歳
支払期間 10年 3年・5年・10年 5年・10年 5~40年 5年・10年・15年 5年・10年・15年
金融窓口 三菱UFJ
信金・地銀
地銀
第一生命
- 証券会社
メガ・地銀
メガ・地銀 -
5年ごと
利差配当
なし なし あり なし あり あり
特約 年金払い
代理請求
- - 代理請求
新遺族
年金払い
後継
-
苦情率 0.56% 0.22% 0.62% 0.69% 0.46% 0.46%
据置5年
利率・利回り
- 0.39%
0.05~0.09%
- 0.75%
(マイナスか0.07%?)
0.5%
(0.05%)
0.5%
(0.05%)
据置10年
利率・利回り
0.47%
(0.06%)
- 1.01%?
(0.26%)
0.75%
(0.09%?)
- -
据置15年
利率・利回り
0.57%
(0.29%)
- 0.43%
(0.33%)
- - -
一時払い定額年金保険の保障・保険料・利率の比較表(日本生命マイドリーム・第一フロンティア生命 プレミアハピネス・富国生命フコク定額・マスミューチュアル個人年金保険・明治安田生命 堅実ねんきん・明治安田 たしかな計画)

上図で1番左の日本生命 マイドリームプラスだが、契約できる上限年齢は84歳までと平均なみだが年金受取期間は10年に限定されている。5年ごとの利差配当は存在しないが、利率は都度変動されるため利差配当が無くても運用が上手くいけば、その分だけ利率が上昇するため問題ない。苦情率は他社と同等程度だが、生保カード・ATMや解約手続きは元より、アフターサービス・職員の態度に対する苦情が多いため一応は注意を払っておきたい。

お得さを表す利率・利回りだが、利率は2014年現在で0.47%と悪くはないが他社には見劣りする。利回りにすると他社よりも劣るのは明白だ。数字面ではイマイチといえる。

結論としては、数字がイマイチで他社より特に秀でた面(特約)等もなく微妙な保険といえる。利回りも据え置きで10年で0.6%と定期預金や個人向け国債よりも突出して高くはない。これなら他社の保険か他の金融商品を選択した方が賢明だろう。