ニッセイ みらいのカタチ 年金保険/ 保険料・年金額・返戻率・利回りを比較して評価
- オススメ度:
- 保険会社:
- 日本生命
- 名称:
- みらいのカタチ 年金保険
- 契約年齢:
- 7~65歳
- 年金支払:
- 5・10・15年・終身
- 返戻率:
- 105.1%
- 特徴:
- 計画的に将来必要な資金を準備できる保険です。
ニッセイ みらいのカタチ 年金保険が入るなら1番おすすめな保険!
ニッセイ みらいのカタチ 年金保険は日本生命が販売する個人年金保険だ。銀行等の金融窓口限定で申し込めるマイドリームプラスという定額年金保険もあるが、現在は販売を停止している。以下、みらいのカタチ 年金保険の保障内容・メリット・デメリットを公式HP等を元に解説し、他社の定額年金保険(定額個人年金保険)と保険料・評判等で比較する。
まず年金の受取期間だが、5年・10年・15年の確定年金か10年保証期間付終身年金から選択できる。10年保証期間付だと10年間は契約者の生死に関わらず保険会社から年金が支払われる。ただし、契約時は確定年金のどれかを選択して、保険料の支払いが完了した後でのみ10年保証期間付き終身年金が選択できる仕組みになっている。長生きした時の収入に不安があるなら終身年金が魅力的に映るが、まずは保険料の支払いを終えないことには選択できない点に注意が必要だ。
この保険の大枠の仕組みは他社の個人年金保険と同じで、一定年齢まで支払った保険料を年金原資にして、契約時に定めた金額の年金が受け取れることになる。年金を受け取る前に死亡すれば死亡保険金が受け取れるが、その額は他社のように支払った保険料の累計額ではない。予定された年金額に日本生命が定める比率を掛け算して、さらに契約時に定めた保険料の払込期間から何ヶ月が経過したかも掛け算した金額となる。日本生命の定める比率が不明なため、他社のように死亡して死亡保険金を受け取っても損をしないとはいえない。。。
また、他社にない点としては保険料払込免除特約が挙げられる。この特約を付加すると三大疾病(がん・心筋梗塞・脳卒中)になった後は保険料の支払いが免除される。仮に40代で三大疾病になれば残りの20年余りの保険料は免除されて、年金が受け取れる年齢まで生存できて年金を受け取れる。非常に得で有利な特約に見えるが、三大疾病に罹患する確率は60代以降が最も高い。そのため大半の人は特約の使いどころはなく、特約分だけ保険料が無駄になる可能性が高く有用性は低いともいえる。
次に下図では各社の定額年金保険を契約年齢・年金の受取期間・年金の開始年齢・5年ごと利差配当(5年ごとに契約者に支払う上乗せの年金)に加え、返戻率と利回りでお得さも比較した。返戻率・利回りは基本的に30歳契約で60歳で保険料の払い込みを完了して、年金を10年間受け取った場合の数字で比較している。評判が良いか悪いかは生命保険協会のデータで苦情率(苦情数÷契約数)を算出して判断した。
名称 | 住友生命 たのしみ |
第一生命 しあわせ |
JA共済 ライフ |
明治安田 虹色 |
明治安田 かけはし |
ソニー生命 個人年金 |
ニッセイ 年金保険 |
三井住友 あいおい |
住友生命 充実みらい |
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契約年齢 | 0~75歳 | 0~80歳 | 18~85歳 | 0~60歳 | 20~55歳 | 15~60歳 | 7~65歳 | 16~60歳 | 0~75歳 |
受取期間 | 5年/10年 15年 |
5年/10年 15年 |
5年/10年 15年/終身 |
5年/10年 | 5年/10年 | 5年/10年 15年/終身 |
5年/10年 15年/終身 |
5年/10年 15年/終身 |
5年/10年 15年/終身 |
受取開始 | 25~85歳 | 10~90歳 | 50~90歳 | 10~80歳 | 10~80歳 | 55~70歳 | 17歳~ | 60/65歳 | ~85歳 |
5年ごと 利差配当 |
あり | あり | なし | あり | あり | あり | なし | あり | あり |
苦情率 | 0.47% | 0.20% | - | 0.31% | 0.31% | 0.21% | 0.17% | 0.11% | 0.47% |
月額保険料 (合計) |
\15,000 (540万) |
\32,000 (1152万) |
\10,000 (360万) |
\30,000 (900万) |
\20,000 (720万) |
\32,010 (963万) |
\19,022 (684万) |
\14,094 (591万) |
\20,000 (720万) |
年金額 (合計) |
57万 (574万) |
120万 (1205万) |
38万 (383万) |
94万 (943万) |
76万 (762万) |
100万 (1000万) |
72万 (720万) |
60万 (600万) |
75万 (750万) |
返戻率 | 106.3% | 104.6% | 106.5% ※126.7% |
104.7% | 105.8% | 104.1% | 105.1% | 101.3% | 104.1% |
利回り | 0.18% | 0.13% | 0.19% ※0.76% |
0.14% | 0.17% | 0.14% | 0.17% | 0.05% | 0.14% |
据置期間 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 | 5年 | 0年 | 0年 | 0年 | 0年 |
上図で右から3番目の日本生命 年金保険だが、7歳から契約ができ17歳から年金の受け取りが開始できる。そのため教育資金(学費・仕送り等)にも利用ができる。これは5年ほど前は日本生命だけで可能だったが、今では他社も年齢を引き下げているため、日本生命以外でも同様の利用方法が可能だ。もちろん、教育資金目的にするなら学資保険などとも比較する必要はある。苦情率は他社と比べて低く、あまり公にはならない日本生命だが評判は悪くない可能性が高い。苦情の内訳を見ると他社と同様に保全関係(名義変更・解約手続き等)が高い。
返戻率は30歳契約・60歳で保険料払込完了で年金開始だと、据置期間が0年となり返戻率は105.1%となる。この数字は上図の中ではトップではないが、据置期間5年のものもある点を確認して欲しい。住友生命が据置期間5年と0年で2%ほど返戻率が上昇する点を考慮すれば、据置期間を5年にした日本生命が返戻率ではトップになる可能性が高い。ちなみに数年前は日本生命の返戻率は他社より低かったが、他社が軒並み返戻率を大幅に下げてきたため、相対的に日本生命がトップになったという側面もある。
以上のことから総合評価としては、返戻率・利回りを重視する人にはオススメといえそうだ。返戻率でいえばJA共済には未知のプラスαが見込めるが、確実性という意味では日本生命を選択した方が賢明だろう。多くの保険会社が個人年金保険の募集を停止している中では、この保険もいつ募集が停止されても不思議は無いため早めに動いた方が賢明かもしれない。