朝日生命 かがやき個人年金保険/ 定額年金保険の保険料・基本年金額・返戻率・利回りを評価 レビュー

朝日生命 個人年金保険かかやき
オススメ度:
0
保険会社:
朝日生命
名称:
かがやき(個人年金保険)
契約年齢:
15~40歳
年金支払:
5・10年
返戻率:
104.19%
特徴:
一定期間の保険料のお払込みで ゆとりの年金をお受取りいただけます

朝日生命 個人年金保険は選択する特約次第では!?

※朝日生命 かがやき個人年金保険は新規の取り扱いを休止し、募集が停止されています。そのため今から新たに加入・契約することはできません。
かがやき(個人年金保険)は朝日生命が販売する年金保険で、この保険以外に一時払いの「ネンキンのそなえ」という年金保険も存在する。以下、かがやきの概要を記載し、他社の定額年金保険(個人年金保険)と比較する。

朝日生命 かがやき(個人年金保険)の仕組み及び保険料・基本年金額など

まず年金の受取期間だが、5年・10年があり他社と大差はない。特徴的なのは特約で、他社のように指定代理請求特約(自分の代わりに誰かが年金・保険金を請求できる)だけでなく、災害入院特約・手術給付金付疾病入院特約・入院初期給付特約・リビングニーズ特約が付加できる。

災害~は火事などの災害で5日以上の入院をした場合に1日あたり5,000円が受け取れる。手術給付~だと災害だけでなく病気でも入院で5,000円・手術で5~20万円が受け取れ、入院初期だと1入院あたり2万円が受け取れる。災害と入院初期は可能性と受け取れる額からして利用価値は乏しい。その一方、手術給付は医療保険・貯金による備えの一応の補完として利用できる。ただし、年金保険に付加できるのは珍しいため、家族を含めて情報共有をして保険金請求を忘れないようにしておきたい。

次に、下図で各社の定額年金保険を加入できる年齢・年金支払い期間(年金を受け取る期間)・受け取り開始をする年齢・5年ごと利差配当(保険会社が予定より利益が出た場合に、5年ごとに契約者に支払う上乗せの年金)などで比較した。参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。

さらに、一定期間後に支払った保険料が何%で戻るかを示す「返戻率」と、保険料を何%で運用したかを示す「利回り」でお得さを比較した。基本的に30歳契約で60歳で保険料の払い込み完了、60歳から70歳まで10年間に年金を受け取るとした。65歳で受取開始となってしまう場合は、5年の差も勘案して利回りを算出した。

名称 第一生命
しあわせ
住友生命
たのしみ
明治安田
ひとすじ
ソニー生命
個人年金
東京海上
年金保険
アフラック
個人年金
JA共済
ライフ
大同生命
年金保険
朝日生命
かがやき
年齢 15~60歳 15~65歳 20~60歳 20~60歳 16~54歳 20~45歳 16~65歳 20~55歳 15~40歳
支払期間 5年/10年
15年
5年/10年
15年
10年 5年/10年 5年/10年 5年/10年 5年/10年
15年
5年/10年
15年/20年
5年/10年
受取開始 - 40~85歳 - 50~70歳 60・65歳 60~70歳 60歳~? 65歳~? 60歳~
5年ごと
利差配当
あり - あり あり あり あり なし なし なし
特約 - 保険料免除
指定代理
代理請求 - - - 代理請求 代理請求
年金払い
災害
手術
入院
苦情率 0.34% 0.83% 0.46% 0.57% 0.44% 1.08% - 0.62% 0.23%
月額保険料
(合計)
\29,000
(1044万)
\20,000
(720万)
\20,000
(840万)
\28,104
(1011万)
\20,000
(720万)
\20,000
(720万)
\10,000
(420万)
\10,000
(420万)
\10,000
(360万)
年金額
(合計)
123万
(1230万)
90万
(901万)
100万
(1000万)
120万
(1200万)
86万
(858万)
77万
(775万)
53万
(532万)
45万
(453万)
37万
(375万)
返戻率 117.9% 125.1% 119.1% 118.6% 119.1% 107.7% 126.8% 108.0% 104.1%
利回り 0.40% 0.56% 0.43% 0.47% 0.48% 0.19% 0.60% 0.18% 0.10%
個人年金保険の比較表(第一生命しあわせ・住友生命たのしみ・明治安田生命ひとすじ・ソニー生命・東京海上・アフラック・JA共済・大同生命・朝日生命)

上図で1番右の朝日生命 かがやき(個人年金保険)だが、加入できる年齢は40歳までと他社よりかなり厳しい点には注意を要する。それ以外では、5年ごと利差配当は存在しないため、上図の数字以上の返戻率や利回りは期待できない点はマイナスだ。前述の通り特約は豊富で、他社とは異なる使い方もできそうだ。苦情率は他社より低いため、その点では一応は安心感がある。

お得さを表す返戻率・利回りでは、30歳契約・60歳払込完了・年金受け取り開始の場合なのだが、返戻率も利回りも明らかに他社よりも低い。利回りで0.1%となると、もはや定期預金のキャンペーン金利よりも低いため、特約が魅力的か?如何に使いこなすか?というレベルに移行する。

結論としては、返戻率・利回りが低いため基本的にはオススメはしない。ただし、特約の手術給付付き入院特約や入院初期特約などを、他の保険の補完として利用するなら一考の余地はある。5日以上の入院が対象となる点はマイナスだが、1入院あたり120日まで給付対象となるため一応は入院への備えにはなる。ただし、昨今は通院治療が長期化する傾向にあるため、この特約だけで医療保険の代わりにするという考え方には、少し無理があるのは覚えておきたい。