損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 がん保険 勇気のお守り/ がん保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 がん保険 勇気のお守り
オススメ度:
2
保険会社:
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
名称:
がん保険 勇気のお守り
保障内容:
診断給付金・入院・通院・手術
保険期間:
終身
オリコン:
7位 / 10社中
特徴:
入院と手術の費用に長期通院・往診も、先進医療も一生涯サポート

損保ジャ日本興亜ひまわり 勇気のお守りは特にオススメする理由なし?

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命「勇気のお守り」は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命(2014年9月にNKSJひまわり生命から社名変更)が販売するがん保険だ。以下、同社のガン保険の概要を記載し他社のガン保険と比較する。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命 がん保険 勇気のお守りの仕組みと主な保障内容・保険料

この保険にはプラン1~3のプランがあり、各プランによって給付金額は異なるが、保障内容には差が無い。がん先進医療給付金の特約を付加するか否かのみとなる。

保障を個別に見ていくと、まずガン診断給付金は他社同様に回数無制限で100~200万となっている。入院給付金・手術給付金・通院給付金も含まれているが、他社と異なり医療保険のようにプランによって給付金額が増減額できる。とはいえ、他社と大きな差とはいえない。その他の保障では、他社のように放射線治療・抗がん剤治療・ホルモン剤治療といった現在の主たる通院治療(ホルモン剤治療は女性向けが主だが)に関しての保障は存在しない。保障はシンプルといえば聞こえはいいが、何の工夫もなく新鮮さもない他社より秀でた保障が無い保険ともいえる。3プランでなく完全にカスタマイズできると使い勝手も変わってくるが。。。

次に、下図ではガン保険を加入できる年齢・保険期間から、診断給付金(上段は悪性・下段は上皮内)と回数制限、入院日額と給付日数、通院日額と給付日数、手術給付金・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的である保険金を比較するためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。

保険料では、各社の最もベーシックなプランを用いて、男性で診断給付金が100万円を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約は付加した。

名称 メットライフ
ガードX
アフラック
デイズ
セコム
メディコム
オリックス
ガンBelieve
アクサ
がん保険
AIG
がんベスト
損ジャ
勇気
チューリッヒ
がんプラス
メディケア
一時払がん
年齢
期間
~80歳
終身
~80歳
終身
~74歳
5年
~75歳
終身
~75歳
10年
~70歳
終身
~75歳
終身
~70歳
10年
~75歳
終身
診断給付 100万
50万
100万
10万
100万
100万
100万
100万
- 1~300万
50万~
1~300万
1~300万
100万
100万
-
診断給付
限度
年1回
(計5回)
1回 無制限 1回 - 無制限
1回※
無制限 無制限
上皮は1回
-
入院日額
限度
1万※
無制限※
1万
無制限
実費 50+1万
無制限※
1万※
無制限
1万※
無制限
1万
無制限
1万
無制限
\2,000~1万
無制限
通院日額
限度
- 1万
無制限
実費
(1000万)
1万
無制限
- - 1万
120日
5000円
30日
-
手術給付 - 20万 実費 20万 20万 10~40万 10~40万 20万 2~10万
先進医療 2,000万 1,000万 実費 2,000万 2,000万 2,000万 1,000万 500万 2,000万
その他 ホルモン 放射線
抗がん剤
- 退院一時金 放射線
抗がん剤
緩和ケア
死亡
無事故
- 退院一時金
在宅療養
ゼロトク
死亡
放射線
骨髄移植
オリコン 4位 6位 対象外 3位 ランク外 ランク外 7位 1位 ランク外
苦情率 0.78% 0.82% - 0.31% 1.02% 0.24% 0.82% 0.42% 0.30%
保険料
40歳
\2,785
(\4,128)
\4,605 \1,930 \3,710 \1,876 \4,442
(\7,661)
\4,182 \1,347 200万~
6,000万
保険料
50歳
\4,199
(\6,223)
\7,459 \4,460 \5,500 \3,136 \6,710
(\11,877)
\6,475 \2,837 200万~
6,000万
保険料
60歳
\6,136
(\8,959)
\12,271 \8,310 \8,050 \6,346 \10,055
(\17,735)
\9,865 \5,497 200万~
6,000万
がん保険の比較表(メットライフ生命ガードX・アフラック デイズ・セコム メディコム・オリックス ガンBelieve・アクサ生命・AIGがんベスト・損ジャ日本興亜・チューリッヒ がんプラス・メディケア 一時払がん)

上図で右から3番目の損保ジャパン日本興亜ひまわりだが、契約可能な年齢は75歳で保険期間は終身と他社と変わらない。保障面では診断給付金が100万からで最大300万円まで、給付回数は無制限となっている。給付金額・給付回数共に上皮内新生物も同額で無制限となっている点では評価できる。その他、入院日額は他社と相違なく、手術給付金は一律ではないため手術次第では最小10万円となる点は注意したい。さらに通院給付金は120日までと限定されている点も併せて注意が必要だ。顧客満足度の面ではオリコンでは7位と微妙で、苦情率は他社よりも高めで不安がある。苦情の中身を見ると、保全関係(名義変更・解約手続き)が多く、保険金関係も相応に多いようだ。

上図の保険料はプラン1(一時金100万プラン)だが、他社比較すると保険料は高額な部類に入る。ほぼ保障内容が似通ったオリックスよりも高額で、保険料が他社より割安ということはない。とはいえ、診断給付金が100万円で無制限、入院・通院までカバーする保険は正確にはこの保険しかない。その意味で妥当な金額といえなくもない。

結論としては、平凡な保障内容で取り立ててオススメする保険ではない。これなら保険料が安い保険、ないしは治療費が数百万~数千万円になる自由診療をカバーする保険などなど、ある程度目的を絞った保険を検討した方がいい。金銭的な負担か過大なるリスクに備えるか目的を明確にした方が明瞭ということだ。それでもバランスを重視するなら、オリックス・チューリッヒの終身あたりを検討した方がいいだろう。