三井住友海上あいおい生命 &LIFE新ガン保険α/ がん保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

三井住友海上あいおい生命 &LIFE新ガン保険α
オススメ度:
2
保険会社:
三井住友海上あいおい生命
名称:
&LIFE新ガン保険α(アルファ)
保障内容:
診断給付・入院・通院・手術・死亡
保険期間:
終身
オリコン:
ランク外
特徴:
ガンによる療養を診断から退院後までトータルにサポートします。

三井住友海上あいおい生命 &LIFE新ガン保険αは保障を鑑みて保険料は割高!

※新ガン保険αはガン保険スマートにリニューアルされました。
三井住友海上あいおい生命 &LIFE新ガン保険αは、損保の三井住友海上の子会社である三井住友海上あいおい生命が販売するがん保険だ。ちなみに&LIFEの冠名で医療保険などに付いている。以下、新ガン保険αの概要を記載し他社のガン保険と比較する。

三井住友海上あいおい生命 &LIFE新ガン保険αの仕組みと主な保障内容・保険料

この保険の主契約は入院給付金・手術給付金に絞ることができ、それ以外の保障は特約となるため付加することも削減することも可能だ。入院給付金は他社と異なり、5日間以下の入院は一律5万円とされているため、1泊2日の入院でも5万円が受け取れるためお得感はある。ただ、ガンの平均入院日数は20日で、かつ給付金は診断確定後の入院になるため検査入院は含まれない。そうなるとガンと診断され5日以下の入院で済むのは、内視鏡手術で済むような初期のガン等に限られよう。保険契約と共にガン検診を受けておいた方がベターだ。

特約では、他社では主契約になっている診断給付金の他に、通院給付金・先進医療給付金・在宅療養給付金・死亡給付金がある。在宅療養給付金は聞き慣れないかもしれないが、ガン治療後に退院すると受け取れる一時金で、他社では退院一時金と記載しているものもある。死亡給付金は他社のように入院日額の何倍という形式ではなく解約返戻金相当になる。そのため、契約から時間経過するほどに金額は大きくなる。ただ、受け取れる金額は大きくないため、診断給付・先進医療・通院以外は削減しても差し支えない。

次に、下図ではガン保険を加入できる年齢・保険期間から、診断給付金(上段は悪性・下段は上皮内)と回数制限、入院日額と給付日数、通院日額と給付日数、手術給付金・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的である保険金を比較するためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。

保険料では、各社の最もベーシックなプランを用いて、男性で診断給付金が100万円を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約は付加した。

名称 メットライフ
ガードX
アフラック
デイズ
セコム
メディコム
オリックス
ガンBelieve
三井住友
新ガンα
AIG
がんベスト
東京海上
がん
チューリッヒ
がんプラス
メディケア
一時払がん
年齢
期間
~80歳
終身
~80歳
終身
~74歳
5年
~75歳
終身
~75歳
終身
~70歳
終身
~75歳
終身
~70歳
10年
~75歳
終身
診断給付 100万
50万
100万
10万
100万
100万
100万
100万
100万
100万
1~300万
50万~
100万
100万
100万
100万
-
診断給付
限度
年1回
(計5回)
1回 無制限 1回 無制限 無制限
1回※
無制限 無制限
上皮は1回
-
入院日額
限度
1万※
無制限※
1万
無制限
実費 50+1万
無制限※
1万
無制限
1万※
無制限
1万
無制限
1万
無制限
\2,000~1万
無制限
通院日額
限度
- 1万
無制限
実費
(1000万)
1万
無制限
1万
5年
- 1万
45日
5000円
30日
-
手術給付 - 20万 実費 20万 20万 10~40万 20万 20万 2~10万
先進医療 2,000万 1,000万 実費 2,000万 2,000万 2,000万 1,000万 500万 2,000万
その他 ホルモン 放射線
抗がん剤
- 退院一時金 在宅療養
死亡
死亡
無事故
抗がん剤 退院一時金
在宅療養
ゼロトク
死亡
放射線
骨髄移植
オリコン 4位 6位 対象外 3位 ランク外 ランク外 ランク外 1位 ランク外
苦情率 0.78% 0.82% - 0.31% 0.24% 0.24% 0.33% 0.42% 0.30%
保険料
40歳
\2,785
(\4,128)
\4,605 \1,930 \3,710 \5,660 \4,442
(\7,661)
\4,002 \1,347 200万~
6,000万
保険料
50歳
\4,199
(\6,223)
\7,459 \4,460 \5,500 \7,886 \6,710
(\11,877)
\6,147 \2,837 200万~
6,000万
保険料
60歳
\6,136
(\8,959)
\12,271 \8,310 \8,050 \11,225 \10,055
(\17,735)
\9,470 \5,497 200万~
6,000万
がん保険の比較表(メットライフ生命ガードX・アフラック デイズ・セコム メディコム・オリックス ガンBelieve・三井住友 新がんα・AIGがんベスト・損ジャ日本興亜・チューリッヒ がんプラス・メディケア 一時払がん)

上図で真ん中の三井住友海上あいおい 新がん保険αだが、契約可能な年齢は75歳で保険期間は終身と他社と大差はない。診断給付金は100万で上皮内新生物も同額となる。他社では半額にする保険もある点を考えれば一定の評価はできる。給付の回数も無制限というのも悪くない。一方で通院給付金は金額は1万円で他社と横並びだが、ガン診断から5年間の通院に限られる点はマイナスだ。

顧客満足度の面ではオリコンではランク外だが、苦情率は他社より低い。苦情の中身は保全関係・新契約関係が多く、保険金不払いが多いわけではない。保険料は他社と似た条件にするために診断給付金・通院給付を付加した場合で比較したが、他社よりも明らかに高額だ。死亡時に解約返戻金として一部の保険料が戻ってくるが、契約から30年後でも10万円程度のため、その分を月額保険料から差し引いても2、300円分のみ安くなるだけだ。保障が似たアフラック・オリックスよりも高いため保険料は割高といえよう。

結論としては、保障を鑑みても保険料は割高といえるためオススメしない保険だ。とはいえ特に何かが他社より劣っているわけではなく、相対的に保険料が高めということに尽きることを添えたい。終身型で診断給付金が上皮内を含めて回数無制限で、かつ入院給付金が無制限で通院給付金の給付金が長い保険は、実は三井住友以外には無い(今後出てくる可能性はあるが)。その意味では、自分が求める条件次第では検討し得る保険なのだが、やはり保険料がネックになる。