メットライフ生命 ガン保険ガードエックス/ がん保険の保険料・保障内容・特約を評価 レビュー

メットライフ生命 がん保険ガードエックス
オススメ度:
3
保険会社:
メットライフ生命
名称:
ガン保険 ガードエックス(Guard X)
保障内容:
診断給付金・入院・手術・ホルモン
保険期間:
終身
オリコン:
4位 / 10社中
特徴:
ガンの三大治療をしっかりサポート!終身タイプのガン保険です。

メットライフ生命 がん保険ガードエックスはバランスは悪くはない!

がん保険ガードエックスはメットライフ生命(2014年よりメットライフ・アリコからメットライフ生命に社名変更)が販売するがん保険だ。メットライフには従来型のガン保険である「かしこいあなた」もあり、ガードエックスは同社の新型のガン保険といえる。以下、ガードエックスの概要を記載し、他社のガン保険と比較する。

メットライフ生命 がん保険ガードエックスの仕組みと主な保障内容・保険料

この保険は基本と充実コースに分かれ、充実コースだと各保障の金額が上乗せされる。あくまで金額の上乗せだけで保障内容は同一だ。

保障内容には、ガンの治療(放射線・抗がん剤治療含む)を受けた際のガン治療給付金、入院した際のガン入院給付金、先進医療給付金がある。他社では保障に含まれない保険も多いホルモン剤治療でも、年1回だが一律30万円が受け取れる。治療給付金は他社の診断給付金と異なり、ガンと診断される度に受け取るのではなく、治療の度に受け取れるのがポイントだ。再発した場合ではなく、同一のガンで1年後も放射線治療をしていれば治療給付金は受け取れるメリットがある。その一方で、手術給付金や通院給付金は付加できず、治療給付金は上皮内新生物(初期のガン)では給付金額が半額になる点に注意が必要だ。4つのプランでは、先進医療は利用すると自己負担額は数百万円になる一方で、保険料の上乗せ分は数十円のため付加していい。入院についてはガンの平均入院日数は20日で、受け取る額は20万円と考えれば不要ともとれる。

次に、下図ではガン保険を加入できる年齢・保険期間から、診断給付金(上段は悪性・下段は上皮内)と回数制限、入院日額と給付日数、通院日額と給付日数、手術給付金・先進医療給付金で比較した。顧客満足度では、保険の究極的な目的である保険金を比較するためオリコンの保険金・給付金ランキングで比較した(価格.comや各保険サイトのランキングは契約数だけが基準のため参考外)また、参考までに苦情率(苦情数÷契約数 ※生命保険協会公表)を算出し、契約した場合に自分が苦情を言う可能性も考慮した。

保険料では、各社の最もベーシックなプランを用いて、男性で診断給付金が100万円を選択した場合の、40歳・50歳・60歳の月額保険料で比較した。また、先進医療給付金の特約は付加した。

名称 メットライフ
ガードX
アフラック
デイズ
セコム
メディコム
オリックス
ガンBelieve
アクサ
がん保険
AIG
がんベスト
損ジャ
勇気
チューリッヒ
がんプラス
メディケア
一時払がん
年齢
期間
~80歳
終身
~80歳
終身
~74歳
5年
~75歳
終身
~75歳
10年
~70歳
終身
~75歳
終身
~70歳
10年
~75歳
終身
診断給付 100万
50万
100万
10万
100万
100万
100万
100万
- 1~300万
50万~
1~300万
1~300万
100万
100万
-
診断給付
限度
年1回
(計5回)
1回 無制限 1回 - 無制限
1回※
無制限 無制限
上皮は1回
-
入院日額
限度
1万※
無制限※
1万
無制限
実費 50+1万
無制限※
1万※
無制限
1万※
無制限
1万
無制限
1万
無制限
\2,000~1万
無制限
通院日額
限度
- 1万
無制限
実費
(1000万)
1万
無制限
- - 1万
120日
5000円
30日
-
手術給付 - 20万 実費 20万 20万 10~40万 10~40万 20万 2~10万
先進医療 2,000万 1,000万 実費 2,000万 2,000万 2,000万 1,000万 500万 2,000万
その他 ホルモン 放射線
抗がん剤
- 退院一時金 放射線
抗がん剤
緩和ケア
死亡
無事故
- 退院一時金
在宅療養
ゼロトク
死亡
放射線
骨髄移植
オリコン 4位 6位 対象外 3位 ランク外 ランク外 7位 1位 ランク外
苦情率 0.78% 0.82% - 0.31% 1.02% 0.24% 0.82% 0.42% 0.30%
保険料
40歳
\2,785
(\4,128)
\4,605 \1,930 \3,710 \1,876 \4,442
(\7,661)
\4,182 \1,347 200万~
6,000万
保険料
50歳
\4,199
(\6,223)
\7,459 \4,460 \5,500 \3,136 \6,710
(\11,877)
\6,475 \2,837 200万~
6,000万
保険料
60歳
\6,136
(\8,959)
\12,271 \8,310 \8,050 \6,346 \10,055
(\17,735)
\9,865 \5,497 200万~
6,000万
がん保険の比較表(メットライフ生命ガードX・アフラック デイズ・セコム メディコム・オリックス ガンBelieve・アクサ生命・AIGがんベスト・損ジャ日本興亜・チューリッヒ がんプラス・メディケア 一時払がん)

上図で1番左のメットライフ生命 がん保険ガードエックスだが、契約可能な年齢は80歳までで他社より若干緩めで、保険期間は終身のため保険料は据え置きとなる。がん治療給付金は100万円で他社の診断給付金と同額だが、再発でなく転移・継続治療を1年以上継続している際でも受け取れるメリットがある。ただし前述の通り上皮内新生物だと半額の50万円になる。上皮内新生物でも同額としている他社の保険がある点を鑑みればマイナスだ。また、入院日額は1万円で給付日数は無制限で他社と相違はない。その他では、ホルモン剤治療の給付金があるのはプラスといえよう。

顧客満足度の面では、オリコンランキングで4位と上々だが、苦情率では特に低いわけではない。。保有契約数が約800万のうち6万件の苦情が出ているが、その中身を見ると、保全関係(解約手続・更新)の件数が多い点は覚えておきたい。保険料は基本コースの入院なしプランだと、他社比較して最安値クラスの額だ。ただし、入院ありプランだとオリックスの方が保険料は安く、保険料が上昇する定期型は当然ながら見かけの保険料は安い。

結論としては、保障と保険料のバランスを考えれば悪くはない保険といえる。特に治療給付金は他社の診断給付金よりもメリットがある。治療給付金は5回限定(年1回まで)で、他社の診断給付金の回数無制限よりも回数だけ見れば不利に見える。しかし、ガンの通院治療は1つのガンで最長3~5年に及ぶケースもある。診断給付金だと最初に診断されて受け取って終いだが、治療給付金なら3~5回は100万円が受け取れる。同様に治療給付金があるのはオリックスだが、給付金額は小さくなるが保険料は安くなり給付回数が無制限となる。回数無制限だが2年に1回の制限となるため、治療給付金で見ればメットライフの方が有利だ。ただ、5回全てを使うとお役ご免となる点では微妙かもしれない。。。