グローバル3資産ファンド『愛称:ワンプレートランチ』/ 三井住友アセットマネジメント

三井住友アセットマネジメント/グローバル3資産ファンド『愛称:ワンプレートランチ』
オススメ度:
4
運用会社:
三井住友アセットマネジメント
商品名:
グローバル3資産ファンド『愛称:ワンプレートランチ』
地域/決算:
グローバル / 年12回(毎月分配型)
対象資産:
不動産・債券・株式
基準価額:
4,755円(2012年2月2日付け)
手数料:
2.1%(申込手数料 ※SBI証券) 1.47%(信託報酬)

グローバル3資産ファンドは基準価額の騰落率も利回りも安心感がある

この投信は、不動産(リート)と債券と株式の3分法で運用している。その比率は1:1:1、3分の1ずつの投資比率となっている。中身を見ると、日興 財産3分法ファンドとは異なり、リート・債券・株式の全てが世界中に投資しているファンドで構成されている。インデックスと連動しているわけでもないため、運用会社の腕次第ということになりそうだ。その分、他社よりも信託報酬も高額だ。

また、過去1年を振り返ると、分配金は毎月分配型(年12回)で近々は毎月35円を出している。2009年4月まで遡っても35円の分配金を出しており、今後も当面は35円が続く可能性は高そうだ。他社との主な相違点は下記3点。
①インデックスとは連動しない独自の値動きをするファンドで構成
②債券はノルウェー・スウェーデン、リート・株式はアメリカの比率が高め
③想定利回りは高い部類、基準価額の騰落率を加味してもプラス運用になる可能性あり(後述)

グローバル3資産ファンド『愛称:ワンプレートランチ』の基準価額及び純資産の推移チャート

まず基準価額だが、他社の3分法型の投信と同様に下落しているが、下落幅は小さい。実際、騰落率でもマイナス3%と健闘している。

個別資産では、債券の運用が上手くいっている一方で、リートが足を引っ張っている。リートの中で比率が高い米国不動産市場が、サブプライム問題からの本格的な回復が未だにできていないためか。。。

の国別比率及び上位構成銘柄

この投信の上位の組み入れ銘柄は左図。各資産別に見ると、リートも株式も米国への依存度が高い。債券もニュージーランドやノルウェーには劣るものの米国への比率は高い。米国の経済次第で大きな影響を受ける可能性がある。

株式で比率が高い「エンブリッジ」はカナダに本社を置く北米でも有数のエネルギー企業。液体パイプラインと天然ガスが主力で、今後は風力や太陽エネルギーの開発にも注力していくようだ。最近の株価は2~3年前の2倍近くまで伸びており、現在も上昇中で今後も期待できそうだ。

豪州・リート市場の各種指標

米国の次に比率が高いオーストラリアの見通しだが、まずオーストラリア単体で考えると、2011年12月に利下げがあり、さらにオフィス市場が好調のため、現在のリート指数は回復基調にある。このペースでいけば、1年後には850ポイント超まで伸びてくる可能性がある。小売売上高も2011年のクリスマス商戦は想定よりも不振に終わったようだが、堅調な動きを見せているため商業施設も伸びてくるかもしれない。

また、世界中と比較すると、オーストラリアはかなり安定した動きだ。年間マイナス幅も小さく(米国は前年が悪すぎたためプラス)、底固くプラスに転じていくと予想される。投資環境は悪くなさそう。

次に、基準価額、騰落率、手数料、信託報酬、分配利回り、100万円分を5年運用して解約した際の利益額も比較する。その計算式は下記だが、分配金は2012年現在の金額から変動しないと考える。
「分配金-手数料-信託報酬-信託財産留保額 = 利益額」※信託財産留保額は投信解約時に発生する解約金

そして、基準価額の増減も加味して5年後に100万円の元がとれるか?を計算した。その場合、過去1年間の基準価額の騰落率が、今後の5年間も繰り返すと仮定し、分配金も現状維持だとした場合に、運用していた100万円が5年後に赤字か黒字かを検証した。
計算上での考え方は以下の通り(面倒な方は読み飛ばして頂いて構いません)
「過去1年間の基準価額の騰落率がマイナス5%で、現在の基準価額が10,000円とすると、1年後は9,500円(10,000×95%)、2年後は9,025円(9,500円×95%)、3年後は8,573円・・・・・と基準価額は減少すると仮定する。5年後の減少した基準価額×口数(=目減りした資産)に、5年分の分配金を足すと100万円を超えているか否か?」これを、他社の財産3分法型の投信(純資産ランキングで上位4商品)と比較した。

商品名 日興
財産3分法ファンド
三井住友
グローバル3資産
ファンド
日興
世界の財産3分法
ファンド
野村
世界三資産バランス
ファンド
みずほ
MHAMトリニティ
オープン
基準価額 4,859円 4,755円 4,854円 6,714円 5,335円
騰落率 -9.0% -3.0% -8.0% 0.03% -8.6%
手数料 1.5% 2.1% 1.5% 1.0% 1.5%
信託報酬 0.99% 1.47% 0.99% 1.15% 1.15%
分配利回り 16.3% 7.4% 6.4% 3.3% 3.3%
信託財産
留保額
0.3% 0.25% 0.2% 0.15% 0.2%
5年分の
利益額
796,875円 344,640円 304,328円 154,414円 150,430円
100万で
5年運用
※基準価額増減考慮
1,420,908円 1,203,374円 963,410円 1,155,915円 788,298円
財産三分法の投資信託の比較表(日興 財産3分法ファンド(毎月分配型)・三井住友グローバル3資産ファンド・日興 世界の財産3分法ファンド・野村 世界三資産バランスファンド・みずほMHAMトリニティオープン)

上図の通り「三井住友 グローバル3資産ファンド」の想定利回りは日興には劣るがナンバー2だ。基準価額の騰落率も優秀で、野村のプラスを除けば、かなり安定した部類だ。分配金が現状維持で基準価額が毎年3%ずつ下降しても、5年後にはプラスになっている可能性がある。そのプラス幅は他社比較すればナンバー2で、上図には無いが、基準価額を考慮しての最終予想利回りは3.7%程度だ。数字面ではなかなか優秀と言える。

最後に結論だが、各社がマイナスとなっている中で、そのマイナス幅が最も小さく安定している。分配金の金額も過去2年間は減額はしておらず、かなり安定している投信といえるだろう。日興の方が5年後の運用の想定パフォーマンスは優秀だが、基準価額の下げ幅が-9%より拡大してしまうことを考えれば、比較的、安定した運用を望むのであれば、こちらの三井住友の方がオススメ度は高そうだ。ただし、全体的に米国への投資比率が高いため、今後の米国経済次第では基準価額が大きく動く可能性は忘れずにおきたい。2012年は大統領選挙の年でもあり、各種経済指標も悪くはないが。。。

現在保有中の人は、長い目で見ていける人は保有を続けてもいいかもしれない。ただし、仮に2006年の基準価額がピーク時に購入した人は、チャートを見ると分配金再投資額は当時の基準価額に近いところまで持っていくのは、かなりの年数を要しそうだ。我慢できない人は、他の投信に乗り換えてしまうのも手だ。