豊和銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗ATM数比較

豊和銀行ロゴ
オススメ度:
2
社名:
豊和銀行
創業:
昭和24年(1949)
本店:
大分市王子中町4番10号
展開地域:
大分県他
総資産:
4,930億円(2012年現在)
自己資本比率:
8.3%

豊和銀行の定期預金の金利は大分県内の他行と比較すると微妙!?

豊和銀行は大豊殖産無尽を起点としている銀行で、総資産額の約5,000億円は、大分銀行の3兆円近い総資産とは大きな差があるが、県内ではナンバー2の規模になる。近年の業績は、2006年の大幅な赤字や2008年のリーマンショック時の赤字があったが、現在は小康状態を保っている。預金は横バイで、貸出金は個人向けも企業向けも横バイになっている。自己資本比率(自己資本比率が高いほど負債・借金が少ない)は、過去には2%程度まで落ち込んだが、現在は8.3%まで回復している。ただし、他の大分県に本店を置く銀行である大分銀行の12.9%、大分みらい信用金庫の13.7%は下回る。全国の地銀の平均は11%のため、未だ全国では平均以下の財務内容といえる。

豊和銀行の各種サービス・定期預金

最近では他の地銀と同様に、保険販売・退職金の運用・個人向けローンの拡大等に注力しているようだ。定期預金に関しては、過去には金利上乗せ定期預金「希望」があり、5年間の預け入れで金利が0.3%まで上昇する商品があったが、現在は休止中のようだ。ただ、退職金で特別金利が適用される定期預金は、引き続き存在している。

また、他行とのATMの相互手数料無料化では、西日本シティ銀行佐賀共栄銀行長崎銀行宮崎太陽銀行などが平日昼間は出金手数料が無料になる。また、セブン銀行・ローソン銀行などもATMが利用可能だが、いずれも基本的に手数料が発生する。ただし、「ほうわサンクスサービス」で、豊和銀行に給与か年金の振込みがあり、公共料金の引き落としがあればセブン銀行ATMの出金手数料が無料になる他、他行への振込み手数料が割引されるため、忘れずに利用したいところだ。

さて下図では、大分県内で展開する他の銀行と、2013年現在の5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上とした。また、ゆうちょ銀行は月6回以上の振込みで手数料110円が発生し、みずほ銀行の定期預金の金利はネット支店なら0.14%と0.16%に上昇する

銀行名 大分銀行 豊和銀行 大分みらい
信用金庫
ゆうちょ銀行 みずほ銀行 三井住友銀行 三菱東京UFJ銀行
定期預金金利
(300万未満)
0.03% 0.03%
※0.05%
0.03%
※0.10%
0.06% 0.03%
※0.10%
0.03% 0.03%
定期預金金利
(300万以上)
0.04%
※0.11%
0.04%
※0.05%
0.04%
※0.10%
0.06% 0.04%
※0.10%
0.04% 0.04%
大口預金金利
(1000万以上)
0.06% 0.06% 0.06% 0.06% 0.05%
※0.10%
0.05% 0.06%
退職金
特別金利
2.0%
※3ヶ月
1.6%
※6ヶ月
0.7%
※3年
- 1.6%
※3ヶ月
1.5%
※3ヶ月
1.4%
※3ヶ月
住宅ローン
金利
~3.2% 1.2%~ 1.6%~ ~4.2% ~3.0% ~3.6% ~3.6%
振込み手数料
(同銀行)
52円※
105円※
52円※
105円※
105円※
210円※
無料※ 105円※
210円※
105円 無料
振込み手数料
(他銀行)
315円※
420円※
315円※
420円※
315円※
420円※
210円※
420円※
210円※
420円※
210円※
420円※
210円※
315円※
同行ATM
出金手数料
無料~
105円
無料~
105円
無料~
105円
無料 無料~
210円
無料~
105円
無料~
105円
店舗ATM数
(県内)
440 112 85 401 1 2 0
コンビニ
大分県の定期預金の比較表(大分銀行・豊和銀行・大分みらい信金・ゆうちょ・みずほ・三井住友・三菱UFJ)

上図の通り、豊和銀行の定期預金の金利は、基本はゆうちょ銀行に劣るが、それ以外の銀行とは基本は同金利だ。ただ、豊和銀行の場合は、過去に存在していた金利上乗せ定期預金「希望」ほどではないが、Jリーグの大分トリニータ応援定期預金を使うことで金利は多少だがアップする。それでも大分銀行・大分みらい信金には金利で及ばないが。。。また、退職金で定期預金を組む場合には特別金利が適用されるが、これは見かけとは異なり、大分みらい信金の方が金利適用期間が長いため得だ。定期預金の金利に関しては良いところ無しだが、住宅ローン金利では最低金利が1.2%と、ダントツに低い点が見逃せない。個々人の資産・収入状況にもよるが、ローン検討者はとりあえず検討の俎上の乗せた方がよさそうだ。各種手数料では、特に安価でもなく、むしろ郵貯銀行と比較すると高額な面も見られるためメリットは薄いといえる。

結論としては、豊和銀行での定期預金は金利がイマイチで薦められない。退職金で定期預金を組む場合でも同様だ。それよりは、一縷の望みをかけて住宅ローンに申し込んで最低金利を獲得できるか、そちらの方にメリットがありそうだ。