北洋銀行/ 定期預金金利・住宅ローン金利・手数料・店舗数比較

北洋銀行ロゴ
オススメ度:
1
社名:
北洋銀行
創業:
大正6年(1917年)
本店:
札幌市中央区大通西3丁目7番地
展開地域:
北海道
総資産:
9兆4,755億円(2018年現在)
自己資本比率:
12.9%

北洋銀行は定期預金を検討中の人には用無し!?

北洋銀行は道内の預金の19%、企業への貸出金で30%近いシェアを誇る道内ナンバー1の銀行だ。総資産の約10兆円は全国の地方銀行と比較してもトップ10に入る。以下、北洋銀行を道内に店舗を持つ他の銀行と金利・手数料・店舗数等で比較した。

北洋銀行の各種金融商品

まず定期預金だが、現在は年金受給者向けの定期預金があるのみだ。それもご丁寧に金額は100万円以内に設定されているため、定期預金を検討している人には相当に厳しい。他行では投信とセットによる定期預金の金利上乗せがあるが、それも存在していない。外貨預金なら特別金利キャンペーンをしているが、金利分の利益は為替レートの変動で簡単に吹き飛ぶ点は忘れずにおきたい。

かつて北洋銀行には金利上乗せキャンペーン、道内の温泉プレゼント定期預金、北海道の希少動物や環境保全を目的とした「ほっくー定期預金」があったが、もれなく募集停止・消滅している。さらに2016年からは退職金向け定期預金「カンパニュラ」も停止しており、日銀のマイナス金利に相当に苦しんでいるようだ。今は貸し出しに注力しており、個人向けローンも拡充している(北洋銀行のカードローン比較

次に下図で北海道内で展開する他の銀行と、5年ものの定期預金の金利・10年固定の住宅ローン金利・手数料・県内での店舗ATM数等を比較した。インターネット支店で定期預金を組んだ場合に適用される特別金利も併せて記載して比較した。また、振込み手数料が2段の場合は上段は3万以下、下段は3万以上の場合の金額を記載した。

銀行名 北海道銀行 北洋銀行 旭川信用金庫 ゆうちょ銀行 みずほ銀行 三井住友銀行 三菱UFJ銀行
定期預金金利
(300万未満)
0.01%
0.11%
0.01%
0.11%
0.01%
0.02-0.06%
0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
定期預金金利
(300万以上)
0.01% 0.01% 0.06%
0.02%
0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
大口預金金利
(1000万以上)
0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01% 0.01%
退職金
特別金利
5.0%
※3ヶ月
停止 0.4%
※1年
- 6.0%
※3ヶ月
0.5%
※3ヶ月
1.9~5.5%
※3ヶ月
住宅ローン
金利
~3.0% ~ 3.0% ~3.0% ~3.3% ~2.8% ~3.3% ~3.3%
振込み手数料
(同銀行)
108円※
216円※
108円※
216円※
108円※
216円※
無料
月5回まで
108円※
216円※
105円 無料
振込み手数料
(他銀行)
324円※
486円※
324円※
486円※
324円※
486円※
216円※
432円※
216円※
432円※
216円※
432円※
216円※
324円※
同行ATM
出金手数料
無料~
108円
無料~
108円
無料 無料 無料~
216円
無料~
108円
無料~
108円
店舗ATM数
(道内)
131 169 115 1497 5 5 3
コンビニ ×
北海道の定期預金の比較表(北海道銀行・北洋銀行・旭川信金・ゆうちょ・みずほ・三井住友・三菱UFJ)

北洋銀行の定期預金は店頭なら他行と横並びで、年金向け定期預金も北海道銀行と同金利だ。旭川信用金庫が金利2倍(それでも雀の涙だが)にした定期預金や子育て応援定期預金があるため、そちらを検討した方がいいだろう。退職金向け定期預金も停止中のため、定期預金を検討している人には北洋銀行は利用価値が無い。

住宅ローンの上限金利は北海道内で大差はなく、最終的には個々人の年収・頭金などで左右される。ただ、北海道内の銀行で比較すると、キャンペーン中でも北洋銀行は他行より高金利(北海道の住宅ローン金利の比較を参照)になる可能性がある。また、各手数料・店舗ATM数で特筆すべき点はないが、強いて挙げれば他行への振込手数料がメガバンクよりも高い。

結論としては、定期預金の金利面でのメリットは存在せず特にオススメし難い。居住地にもよるが旭川信金、投信とのセットでもよければ北海道銀行・みずほ銀行を検討した方がいいだろう。各種ローンであれば他行よりも安くなる可能性は否定できないため、そちらで利用することを考えた方が良さそうだ。