新光ピュア・インド株式ファンド/ 新光投信

新光投信/新光ピュア・インド株式ファンド
オススメ度:
2
運用会社:
新光投信
商品名:
新光ピュア・インド株式ファンド
地域/決算:
インド / 年1回
対象資産:
株式
基準価額:
9,087円(2013年6月24日付け)
手数料:
2.0%(申込手数料 ※岡安証券) 1.1%(信託報酬)

新光ピュア・インド株式ファンドは今からの購入となると!

この投信は、インド企業の株式に投資し、その配当・売買益等で運用している。特にインド有数の財閥(自動車から金融まで手広い)であるTATAグループと連携して投資している。また、他社のインド株式型投信と異なり、上場企業以外も投資対象にするとしている。さて、過去の分配履歴を振り返ると、分配金は年1回だが2011~2012年は0円であった。2007年には2,400円と高額な分配金を出してきたが、その後は激減していき2010年に出した50円が直近で最後の分配金であった。

新光ピュア・インド株式ファンドの基準価額及び純資産の推移チャート

まず基準価額だが、ほぼ他社のインド株式型投信と同様の動きをしており、近々の2年は上昇してきて現在は2010年時の水準にある。投信のスタート時に購入した人であれば、分配金分だけ利益が出ている計算になる。ただ、6月からのアジア経済情勢の変化、インド通貨ルピーの大幅安の流れで短期的には下落が目に見えている。下値は6000円ぐらいまでは覚悟した方が良いかもしれない。

純資産は、左図にはグラフがないが、現在は概ね200億円前後で停滞している。2011年の500億円からは半減し、2007年時の1,000億円からは5分の1になっている。もはや反転するとは考えにくい。

新光ピュア・インド株式ファンドの上位構成銘柄及び業種

次に、この投信が投資している株式だが、業種別では他社投信と同様に金融・銀行への投資比率が高い。次いでインドのお家芸であるソフトウェア(及び情報通信)が続く。他社には見られない業種としては薬品が挙げられる。

個別銘柄では「インフォシス(Infosys)」がトップで、世界でも有数の規模を誇り、日本にも展開しているIT系コンサル会社だ。ただし、その株価は2011年の3,500ルピーが天井で、その後は上下はあれど停滞気味だ。この投信に大きな利益を齎しているとは考えにくい。また、4番手の「バーティ・エアテル(Bharti Airtel)」はインドで展開している通信サービス企業で、iPhone等での通信サービスも提供している。こちらも株価は一定の水準を行き来するだけで上昇基調にはない。

今後のインド経済の見通しだが、現在はGDP成長率が鈍化、自動車販売数が止まり気味なことから個人消費も弱く、通貨ルピーの大幅安により貿易赤字拡大と、輸入品の価格上昇による止まりかかったインフレが再燃する可能性が出てきた。もはや良いところを探す方が難しい状況にある。とはいえ、超長期で考えれば、人口の増加、高い識字力とIT知識、依存度の高い農業からの転換(ないしは農業のIT化・大規模化)という対極的な見地からは成長が見込める要素もある。ただ、事実として投資マネーが逃げ始め、次に向かう場所は東南アジア・中米あたりかと彷徨っている。それを考慮すれば超長期で見ないとインド経済は厳しい。

次に、インド株式に投資する投信(純資産ランキングで上位)と、基準価額・手数料・利益(利益=分配金-手数料-信託報酬-信託財産留保額)分配利回り等を比較した。また、分配金のうち実際にファンドの収益が何%かも投信の健全性として比較した。さらに基準価額の増減も加味して3年後に100万円が赤字か黒字か?を計算した。その場合、過去1年間の基準価額の増減が今後3年間も繰り返し、分配金も現状維持と仮定した。計算上は「前年比で基準価額がマイナス5%なら、1~3年後も5%ずつ減額すると仮定し、3年分の分配金を足すと元金100万円はプラスか?」※増減率は基準価額が1年前から何%下落したか?を表す。一般的な騰落率とは異なる数値。信託財産留保額は投信を解約時に発生する約0.5%の費用

商品名 HSBC
インドオープン
イーストスプリング
インド株式
アムンディ
りそなインド
野村
インド株投資
新光
ピュア・インド
基準価額 12,569円 9,754円 4,934円 14,029円 9,087円
増減率 +22.3% +28.6% +36.9% +24.1% +31.6%
手数料 3.0% 0% 3.0% 3.0% 2.0%
信託報酬 2.00% 1.22% 1.13% 2.00% 1.15%
分配利回り 0.4% -1.2% -1.1% -0.7% -1.2%
3年分の
分配利益額
-18,395円 -41,600円 -63,900円 -56,508円 -59,500円
分配金と収益
比率
\300=\300
(100%)
- - \180<\0
(0%)
-
100万で3年運用
※基準価額
増減考慮
1,810,447円 2,087,504円 2,504,157円 1,854,526円 2,219,638円
最終予想
利回り
21.8% 27.8% 35.8% 22.8% 30.4%
インド株式型投資信託の比較表(HSBCインドオープン・イーストスプリング インド株式・アムンディ りそなインド・野村インド株投資・新光ピュア・インド株式ファンド)

上図で「新光ピュア・インド株式ファンド」を比較したが、まず基準価額は1年前の2012年6月から、現在の2013年6月までに約30%の上昇を果たしており、この伸び率は上図でもトップクラスだ。分配金こそ出ていないため、分配利回りはマイナスだが、基準価額の上昇分を加味すればプラスになる。それを計算した最終予想利回りは30%と、驚異的で懐疑的な数値となった。しかし、2014年以降も2012年時のようなパフォーマンスを維持できるとは考えにくい。インド経済の現在、見通しからすればマイナス成長に落ち込む可能性も否定はできない。そうなると、この投信も今からの購入ではマイナスになる可能性も十二分にある。プラスだとしても、30%という数字は不可能で、よくて5~8%あたりが妥当な線だろう。

結論としては、他のインド株式型の投信にも言えることだが、見かけの利回りなどの数字は非常に良好なのだが、インド経済の情勢を鑑みるにオススメはしない。購入するにしても落ち着いてからの購入でも十分に間に合うはずだ。また、経済情勢が悪くとも世界的な金融緩和による投資マネーの流入があれば、経済指標は無視して上昇する可能性もある。どちからを待つのが賢明だろう。