投信・預金/資産運用 解説・用語集

株価上昇時には出来高・売買代金は増加し下落時は低迷?

出来高とは、取引所で売買されて、売った人から買った人に移動した株式数を意味し売買高とも言われる。また、売買代金とは、買った人から売った人へと移動した代金を意味する。株式市場の人気・活況ぶりを示す指標として利用されている。「商いが活況」「商いが薄い」などとメディアで株式市場について言われる時は、出来高・売買代金の量を元にしている。

一般的には、株価の上昇局面には出来高・売買代金は増加し、下落局面では売買高・売買代金が低迷する傾向にある。ただし、あくまで一般論であり、下落局面でも局地的には増加することがある。特に急落の場面でも出来高・売買代金は急増する。それが長期では続かないという意味では一般論は正しいことになる。また、上昇局面でも出来高・売買代金が減少することもある。これは売りたい人が減る一方で、買いたい人は一定程度はいる場合、特に株価が高値圏にある場合に起こりやすい。

個人投資家としては、日経平均・TOPIXに連動するETF・投信を購入した後に、日々チェックするか数日に一回はチャートで確認すると売り時と買い時を決める参考指標になる。ただ、相場は出来高・売買代金のような需給だけでなく、経済指標や経済政策によっても左右されるため、あくまで参考指標の1つとして考えるべきだろう。