DIAMワールド・リート・インカム・オープン 毎月決算コース <愛称:世界家主倶楽部> / DIAMアセットマネジメント

DIAMアセットマネジメント・DIAMワールドリート・インカム・オープン 毎月決算 <世界家主倶楽部>
オススメ度:
1
運用会社:
DIAMアセットマネジメント
商品名:
DIAMワールドリート・インカム・オープン 毎月決算 <世界家主倶楽部>
地域/決算:
海外 / 年12回(毎月)
対象資産:
不動産投信
基準価額:
3,286円(2012年8月2日付け)
手数料:
1.0%(申込手数料 ※岡三オンライン証券) 1.58%(信託報酬)

DIAMワールドリート・インカム・オープンはマイナスになる可能性も!

この投信は、世界各国の不動産の賃料収入・売却益を収益としている企業(投資法人)に投資し、分配金を出している。ラサールリート国際投信ワールドリートとは異なり、投資対象から日本を除外している。特徴的なのは、米国への投資比率が他社より20%低い(詳細は後述)また、6月と12月にボーナス分配を目指すことを明記しているのは珍しい。ただし、過去3年でボーナス分配が行われた実績は無く、現実は厳しいといえよう。分配金は2011年9月までの35円から、現在の25円に減額している有様だ。

DIAMワールド・リート・インカム・オープン(毎月決算コース) <愛称:世界家主倶楽部> (世界家主)

まず基準価額だが、2009年から3,000円前半から中盤を維持している。2011年末に一段下落しているが、漸次、その分は回復している。近々の数ヶ月では一層の反発が見える。

一方で純資産は他社が2011年から減少に入ったのに対して、2009年をピークに完全に減少が止まらない。分配を減額した時期には資産の減少が加速している感もある。累積投資額の増加も頭打ち感があり、さらに今後伸びられるかは微妙なラインだ。

DIAMワールドリート・インカム・オープン 毎月決算 <世界家主倶楽部>の基準価額及び純資産の推移チャート

国別構成だが、米国がトップだが比率は約40%と、他社の60%前後よりも低めになっている。オーストラリア・カナダ・欧州の比率が高めにされており、分散されている。

他ワールドリートではウェストフィールド・サイモン等がトップの比率だが、この投信はCFS Retail Property Trustがトップだ。CFSは公式HPによると、豪州で87億豪ドルの資産を誇り、小売のアウトレットモールなどで4,200件以上の物件を形成している。株価は一時期は1.6ドルまで下落したが、現在は2.0ドル近くで上値が重い。2010年から利益も30%近く減少する場面もあり、厳しい状況といえるだろう。

オーストラリアリート市場の各種経済指標

今後の見通しだが、米国は「ラサール・グローバルREIT」等を参照して欲しい。 次に比率が高いオーストラリアだが、リートは概ね好調に推移している。ただし、指数自体は特別に良いわけではなく、2009年時と比較すれば10ポイント上昇しているに過ぎない。指数の伸びよりも高利回りを維持している点で評価できそうだ。

さて、実体経済では豊富な資源開発案件などで、全体としては好調だ。ただし、失業率は以前として高水準で、雇用者数もマイナスに転じる場面も散見される。企業は多少の先行き懸念があると考えていい。特に都市部であるシドニー・メルボルンではオフィス需要が弱くなっている。その背景には最大の輸出先である中国経済の失速などの外的要因がある。中国失速の原因の1つが輸出先の欧州が原因の1つのため、やはり欧州問題の収束が、この投信の運用の加速に必要となるだろう。

次に、他社のワールドリート型の投資信託(純資産ランキングで上位)と、基準価額、手数料、信託報酬、利益額、分配利回り等を比較した。「分配金-手数料-信託報酬-信託財産留保額 = 利益額」
最後に、基準価額の増減も加味して3年後に100万円が赤字か黒字か?を計算した。その場合、過去1年間の基準価額の増減が今後3年間も繰り返し、分配金も現状維持と仮定した。

計算上での考え方は「前年比で基準価額がマイナス5%とすると、1年後・2年後・3年後も5%ずつ減額した場合、3年分の分配金を足すと元金の100万円を超えているか否か?」
※増減率は1年前の基準価額から現在まで何%下落したか?を表す。一般的な騰落率とは異なる数値。

商品名 ラサール
グローバルREIT
国際投信
ワールドリート
オープン
ダイワ
グローバルREIT
DIAM
世界リート
インデックス
DIAM
ワールドリート
世界家主
基準価額 3,651円 4,153円 3,369円 3,677円 3,286円
増減率 -16.8% -16.8% -10.5% -6.7% -8.8%
手数料 1.2% 0% 1.5% 2.5% 1.0%
信託報酬 1.50% 1.55% 1.48% 0.85% 1.58%
信託財産
留保額
0% 0% 0% 0.5% 0.5%
分配利回り 18.2% 17.2% 12.8% 10.6% 7.5%
3年分の
利益額
546,619円 516,948円 383,027円 317,171円 226,489円
100万で
3年運用
※基準価額増減考慮
1,111,425円 1,093,082円 1,084,513円 1,099,368円 968,822円
最終予想
利回り
3.58% 3.01% 2.74% 3.21% -1.05%
ワールドリート型の投信の比較表(ラサールグローバルリート・国際投信ワールドリートオープン・ダイワグローバルリート・DIAM世界リートインデックス・DIAMワールドリート・インカム・オープン)

上図の通り「DIAMワールドリート・インカム・オープン」は、分配金の減額もあり分配利回りは他社に劣る数字だ。さらに、基準価額のマイナス幅も小さくなったわけでもなく、信託報酬も純資産額が上位の投信よりも高額だ。そのため他社比較すると、最終予想利回りではワースト、マイナスになる可能性もある。累積投資額(分配金込みの基準価額)も、マイナス3%と他社の1~2%マイナスよりも伸び悩んでおり、数字では散々な結果だ。

最後に結論だが、予想の利回りがマイナス、さらには純資産の減少も止まらず、さらなる分配金の減額もあり得る中では、今からの購入はオススメできそうにない。 もちろん、投資対象としている米国・豪州の経済回復が加速すれば、この投信のパフォーマンスが上昇する可能性は高い。しかし、その条件を満たすのは他の投信も同様だ。その条件が満たされるのを待つなら、他の投信で待てば良いだろう。

現在保有中の人は、累積投資額が反発しかけている今、解約するのは惜しい。次に分配金が減額されるか、基準価額が3,000円を切るなどの区切りが見えた段階で乗り換え等を解約することをオススメしたい。