三菱UFJ豪ドル債券インカムオープン (愛称:夢実月)/ 三菱UFJ投信

三菱UFJ投信投資顧問・三菱UFJ豪ドル債券インカムオープン (愛称:夢実月)
オススメ度:
1
運用会社:
三菱UFJ投信
商品名:
三菱UFJ豪ドル債券インカムオープン (愛称:夢実月)
地域/決算:
オセアニア / 年12回(毎月)
対象資産:
債券
基準価額:
9,469円(2012年7月6日付け)
手数料:
0%(申込手数料 ※SBI証券) 1.1%(信託報酬)

三菱UFJ豪ドル債券インカムオープンはかろうじてプラス運用になるか否か?

この投信は、豪ドル建てオーストラリア国債、州政府債、事業債、政府機関の発行する債券に投資する。投資する債券はトリプルAが9割で、他社よりもAAAの比率が高い。分配金履歴を過去1年で振り返ると、毎月(年12回)で80円を出している。2009年に遡っても80円で今後も維持できるかが焦点か。。。

三菱UFJ豪ドル債券インカムオープン (愛称:夢実月)の基準価額(基準価格)及び純資産のチャート

まず基準価額だが、2011年末には欧州債務不安などから大きく下げたが、今は下げ止まって反発しかけている。分配金再投資基準価額も基準価額との差も広がり続け上昇基調にある。チャートとしては問題なさそうだ。

純資産は昨年末にさすがに減少したが、それまでは増加していた。現在でも銀行の投資信託ランキングに名を連ねることもあり、もしかすると純資産は一転して増加する可能性もある。

三菱UFJ豪ドル債券インカムオープン (愛称:夢実月)の通貨比率・国別上位構成銘柄

投資している構成銘柄の比率では、豪ドル債という名称ではあるが、オーストラリアへの投資比率は8割で、その他の地域が2割を占める。その内訳は国際機関・ドイツなどで、特別に不安な銘柄があるわけではない。格付けもトリプルとダブルAしか入っていない。ただ、ドイツはユーロ圏の国々を支えるための負担が大きくなれば不安はあるが。。。

銘柄上位はオーストラリア国債や、地方債のクイーンズランド州の州債が並び、社債の比率が高い「みずほ豪ドル債券ファンド」等とは異なるが、他社と大きく異なるわけではない。

豪ドルのチャート及び金などの価格

今後の見通しだが、まず豪ドルの推移を見ると、対米ドルでは上昇基調にある一方で、対円では上下はあるものの概ね80円近辺で落ち着いている。対米ドルでも過去の水準よりは豪ドル高だが、一旦は落ち着きを取り戻している。

また、鉄鉱石・石炭に次ぐオーストラリアの主要な輸出品目の1つである金・小麦の価格は、特に金の高騰が著しいが、小麦も高騰しつつある。こちらもオーストラリア経済にとっては悪い流れではない。

次に、他社の豪ドル債の投資信託(純資産ランキングで上位)と、基準価額、手数料、信託報酬、利益額、分配利回り等を比較した。「分配金-手数料-信託報酬-信託財産留保額 = 利益額」

そして、基準価額の増減も加味して3年後に100万円が赤字か黒字か?を計算した。その場合、過去1年間の基準価額の増減が今後3年間も繰り返し、分配金も現状維持と仮定した。
計算上での考え方は「前年比で基準価額がマイナス5%で現在の基準価額が1万円とすると、1年後も2年後も5%ずつ減額した場合、3年分の分配金を足すと元金の100万円を超えているか否か?」
※増減率は1年前の基準価額から現在まで何%下落したか?を表す。一般的な騰落率とは異なる数値。

製品名 大和住銀
短期豪ドル債
大和投資信託
ハイグレード
オセアニア・ボンド
野村
豪ドル債オープン
UBS
オーストラリア債券
三菱UFJ
豪ドル債券インカム
基準価額 6,669円 7,220円 9,780円 9,044円 9,469円
増減率 -15.7% -6.2% -2.2%? -2.7% -8.0%
手数料 1.4% 1.3% 3.1% 2.1% 0%
信託報酬 0.94% 1.31% 0.66% 1.05% 1.10%
信託財産
留保額
0% 0% 0.5% 0.3% 0.1%
分配利回り 17.1% 10.3% 11.6% 9.6% 9.0%
3年分の
利益額
511,611円 309,730円 348,298円 286,943円 271,150円
100万で
3年運用
※基準価額増減考慮
1,096,695円 1,122,098円 1,247,740円? 1,183,505円 1,048,700円
最終予想
利回り
3.12% 3.91% 7.66%? 5.78% 1.60%
豪ドル債型投資信託の比較表(短期豪ドル債オープン・大和投資信託ハイグレードオセアニアボンド・野村豪ドル債オープン・UBSオーストラリア債券・三菱UFJ豪ドル債券インカム)

上図の通り「三菱UFJ豪ドル債券インカム」の分配利回りは他社比較すると低い。信託報酬・手数料は他社と同等レベルだ。基準価額は1年前の7月が10,293円で、マイナス8%近く下落している。そのため、最終予想の利回りでは約1%という数字で、何とか黒字になるレベルだ。そもそも分配金が少ないことに加えて、基準価額のマイナス幅が他社よりも大きいのが痛い。

分配金再投資基準価額でも、1年の騰落率でマイナス4%となっている。短期豪ドル債はマイナス7%だが、その他の投信が1~3%に踏み留まっている点を考えれば、マイナスは大きいと言える。数字面での比較は厳しい結果となった。

最後に結論だが、やはり数字面で厳しく、かろうじて黒字になるか否かというレベルではオススメはできそうにない。大人しく他の投信にした方が賢明だろう。現在保有中の人は、手数料を考えても他の投信に乗り換えた方が利益は出る計算になるため、乗換えを検討していいだろう。同じ豪ドル債なら、UBSか大和投信あたりを検討したい。リスクを積極的にとっていくなら、リートやハイイールド債で大きな利益を狙うのも良いだろう。