葬式・葬儀の基礎・流れ・手続き・予算など

通夜の概要・意味は何か?通夜の準備と進行で必要なものとは?

家族・親族が臨終すると、葬儀・告別式の考えを固めて葬儀社と打ち合わせをしてから、最初に通夜の準備に入ることになる。昨今では1日葬と呼ばれる通夜と葬儀・告別式を同時に行う場合もある。しかし、そうでないベーシックな葬儀スタイルをとる場合には、通夜は死亡した翌日には行うため早急な準備が必要となる。

まず通夜の概要と役割についてだが、本来は家族や故人の友人の中でもごく親しい人たちで、故人を一晩中惜しむ儀式だった。概ね夜7時ぐらいから行われていたため、最近では仕事帰りに弔問する人のための儀式となっている。葬儀であれば半日かけて読経などを聞くことになるが、通夜であれば香典を渡して焼香を1本上げて帰るといったことができるのも、現代の働き手には都合がいいのかもしれない。

ただ、上述のようなスタンスは、あくまで参列する側の考え方でしかない。遺族側に立てば通夜の参列者は軽く扱ってもと考えるかもしれないが、通夜と葬儀で参列者への対応に差を設けるのは間違っている。

さて、通夜を行うための準備だが、基本的に葬儀社に依頼していれば大まかな準備・進行などは任せられる。遺族がすべき準備は「喪服」「遺影」「返礼品」「会葬礼状」に限られるだろう。まず喪服だが、最近では男性は黒のスーツとネクタイ、女性は黒のフォーマルドレス(スーツ)か和服が多い。スーツはストライプが入っていても良いが、地味なものにした方が賢明だ。子供は学生であれば制服でも良いが、大学生などは葬儀社から貸衣装でスーツを借りるのも手だ。

喪服のイメージ

次に「遺影」だが、事前に故人から遺影を指定されていれば別だが、多くの人は遺影を準備していないため、写真を選んで葬儀社に引き伸ばしてもらうことになる。プリントした写真でも画像データでもだが、どの写真を選ぶかは慎重に行いたい。写真は可能な限り最近の写真であるのは当然として、顔が明確に写っていて微笑している(大笑いは避ける)ものが望ましい。葬儀社の方で背景を消したり顔の色味の調整はしてくれるが、加工するには多少の時間が必要なため早めに葬儀社に渡して依頼した方がいい。

次に「返礼品」だが、通夜に来てくれた弔問客には通夜後に通夜ぶるまいで、食べ物や飲み物を振舞うが、焼香を上げて帰る人もいる。そういった人には返礼品を渡すのが礼儀となっている。返礼品の手配は葬儀社に依頼すればいいが、どの品にするかは余裕があれば自分で選んでもいい。1000円程度のハンカチなどが定番だが、香典返し(こちらは2~3000円)と品物がダブらないように注意したい。

「会葬礼状」は弔問客に来てくれた御礼を記述した紙で、前述の返礼品と一緒に渡すことが多い。こちらは葬儀社に任せれば、定型のフォーマットの文面のものがあるため準備は容易だ。ただ、会葬礼状には遺族(喪主)の名前と日付が記載されるため、最低でも名前と喪主が間違っていないかはチェックしておきたい。

会葬礼状の例サンプルイメージ

返礼品・会葬礼状の準備では、品物そのものよりも用意する数に注意したい。家族葬であれば人数が限定されているため問題ないが、一般葬であれば途中で不足すれば目も当てられない状況になってしまう。予想される弔問客の数よりも多めに用意しておくのが大切だ。ただ、返礼品・会葬礼状は葬儀社のパック・セット一式の料金から除外されているケースもある。多すぎても無駄な出費になるため、絶妙な数を見極めることも大切だ。

準備が整えば、いよいよ通夜を進行することになる。弔問客を受付で出迎えて僧侶の読経、焼香をあげて喪主あいさつを経て、通夜ぶるまいとなる。通夜ぶるまいでは弔問客に料理を提供するが、現在では仕出料理や折り詰めと酒が一般的で、1時間ほどで切り上げとなる。それが終わると、今度は通夜を手伝ってくれた人をもてなすことになる。通夜ぶるまいと同様にもてなしてもいいが、時間が時間なら折り詰めを持ち帰ってもらうのもいいだろう。

以上が通夜の意味と準備と進行についてだが、その他に死亡・相続について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。ネット・書籍などで情報収集しても腑に落ちないなら、葬儀社に直接尋ねてみるか葬儀・葬式セミナーなどに参加してみるといいだろう。まだ亡くなる前であれば、生前に葬儀について指示するか家族と話し合っておくのがいいだろう。