葬式・葬儀の基礎・流れ・手続き・予算など

葬儀社との打ち合わせの前に考えておくべき5つのポイント!?

家族・親族の誰かが医師から危篤または臨終の告知を受け、死亡診断書の受け取りなどの退院の手続きを済ませて故人の遺体搬送をすると、いよいよ葬儀・告別式の準備をする必要が出てくる。葬儀を遺体搬送した葬儀社に依頼するにせよ、別の葬儀社に依頼するにせよ、葬儀社と打ち合わせをする前に遺族で考えを固めて準備する必要がある。

考えておきたいのは「形式と宗教(宗派)」「喪主」「日取り」「場所」「予算」の5つだ。この5つだけ固めておけば、概ね葬儀社との打ち合わせで慌てることも、改めて宿題を持ち帰ることは無くなるはずだ。

まず、家族葬・一般葬・直葬などの4つのスタイルのどれを選択するかだが、各々にメリット・デメリットがあるため注意が必要だ(4つの葬儀スタイルを参照)さらに宗教葬にするか無宗教葬にするか?という点も必要で、宗教葬なら仏式か神式かキリスト教式などがあり、無宗教葬なら僧侶による読経が無かったり特定の宗教に囚われず自由な形の葬儀となる。

基本的には故人が生前に信仰してしていた宗教に合わせるのが一般的で、故人の宗教が分からなければ家族の宗教に合わせることが多い。また、昔からの葬式への固定観念なのか、特定の宗教を信仰していなくとも仏式の葬儀が行われることが多い。日本消費者協会の調査では、全国の約90%が仏式で、その他が10%となっている。関東だと前者が80%、その他が10%となるが、依然として仏式の葬儀が定番なのは間違いない。

全国と関東の葬儀形式(仏式・無宗教・キリスト・神式)の割合

また、もしも故人と生前に話していたり、エンディングノートに葬儀のことが記載されていれば、それに従えばいいのだが、墓のことを少し考えておく必要がある。一部の菩提寺(檀那寺)では故人の遺骨を納骨する際に、仏式の葬儀を行っていないと納骨を断られることがある。その場合には告別式だけ仏式にするなどの一工夫が必要となるため、先祖代々の墓を墓がある人は事前に菩提寺に相談しておいた方がいい。

次に喪主を決めておく必要がある。喪主は遺族代表で葬儀社との打ち合わせや法要なども喪中の務めとなる。通常は故人の配偶者・子供(男女)の順番で選ぶのが一般的で、次いで兄弟姉妹や故人と親しかった友人が喪主となることもある。喪主は通夜の前には決めておかないと通夜・葬儀が滞るため早々に決めておきたい。

併せて世話役代表も目星を付けておくといいだろう。世話役代表とは喪主の補佐役で、葬儀全般の実務を仕切ることになる。喪主が弔問を受けたり挨拶をしている間も、通夜・葬儀が滞りなく進むために指揮を執る。基本的には故人の友人知人で葬儀に詳しい(葬儀に手馴れている)人や、故人の兄弟姉妹などの親族から選ぶことが多い。

次に葬儀の日取りだが、死亡当日に身内で通夜、翌日に弔問客を入れた通夜、翌々日には葬儀・告別式となるのが一般的だ。身内の通夜を省いて、いきなり弔問客もいる通夜になるケースもある。どちらにせよ、斎場の混雑具合により予約が取れなかったり、親戚が遠方に住んでいる場合には葬儀を遅らせる(その週の週末にする)ことも視野に入れておきたい。

六曜の意味と読み方

ちなみに、六曜で「友引」の日に葬儀を行うと、死者が友を死に引っ張っていくと考えられており葬儀を嫌う傾向にある。普段はまったく気にしないうえに、仏教徒の関連性も皆無に等しいのだが参列者の中には気にする人もいる。また「友引に葬儀なんて非常識だ!(どちらが非常識だが知れないが)」と考える親戚がいる可能性もあるため、可能であれば避けた方がいいかもしれない。もしくは親戚などに、斎場の都合で・・・などと一声をかけておくのも良いかもしれない。

最後に「場所」と「予算」だが、場所は参列者の数によって考えるといいだろう。故人が住んでいた地域で参列者が多いなら、故人の居住地で葬儀をすればいい。一方で故人の子供の知人の方が参列者として多いなら、子供が住む場所で葬儀をするのも一考する必要がある。「予算」は人それぞれだろうが、決して安くはなく予算オーバーも容易に起きるため余裕を持った額を考えておきたい。仮に150万円で収めたいなら、100万円の予算で考えるぐらいの気概を持っても悪くはない。

以上が葬儀・告別式の準備についてだが、その他に死亡・相続について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。ネット・書籍などで情報収集しても腑に落ちないなら、葬儀社に直接尋ねてみるか葬儀・葬式セミナーなどに参加してみるといいだろう。まだ亡くなる前であれば、生前に葬儀について指示するか家族と話し合っておくのがいいだろう。