葬式・葬儀の基礎・流れ・手続き・予算など

家族・親族が危篤・臨終を告知された時の対処と手続きとは!?

家族・親族の誰かが医師から危篤または臨終の告知を受けると、残される遺族は当然ながら少なからず動揺する。しかし、その段階から遺族は様々な行動をする必要がある。既に病院に入院しており余命宣告を受けている(期間が正しいか否かは別にして)ようなら、どのような行動を自分がとるべきかを事前に知っておけば、動揺してもスムーズな対処ができるはずだ。

まず病院・医師から危篤の連絡を受けたら、その連絡を受けた人は速やかに他の家族や近親者に連絡をしなければならない。連絡する範囲は家族・親族でも概ね3親等以内を目安に、深夜早朝問わず電話で連絡するのが基本だ。次いで、本人との付き合いの深さを考えつつ友人などに連絡してもいいかもしれない。

親族の中で3親等の範囲(連絡する親族の目安)

ただ、この連絡する範囲は目安でしかない点に注意が必要だ。過去に大喧嘩をして絶縁状態であるなら連絡をしなくてもいいかもしれない。もちろん、本人はともかく喧嘩相手(連絡先の親族)が仲直りを望んでいたなら、その最後の機会になるため連絡した方が良いケースもある。どちらか迷うようなら、とりあえず連絡してみる方が良いだろう。死後に「二度と謝る機会が無くなった」などと怒られるよりはいい。

また、電話口では「いつ・誰が・どこで・どのような原因で危篤になった」かを伝えれば十分だ。連絡する側から、最期を看取るか否かは聞きだす必要は無い。看取るか否かを聞き出してしまうと、無下に断るわけにはいかないのが人の人情というものだ。何かしらの事情で看取れないこともあるだろう。。。

ちなみに、電話をかけたが不在であれば留守番電話などにメッセージを残せばいいが、その際にメールなどを入れておいてもいいかもしれない。メールには前述の電話と同じ内容を記載しておけば、最期を看取るにしても迷わずに行ける。ただ、メールを入れて安心するのではなく、折り返しの電話やメールの返信が返って来ないようなら、メールを過信せず時間を置いて改めて電話をした方がいいだろう。

次に危篤から臨終となった場合だが、病院で死亡したなら最期を看取った人が末期の水(しに水)をとる。末期の水は水を含んだ脱脂綿で故人の唇を湿らす仏式の儀礼だ。その場に居合わせた人全員がやるのが基本だが、小さい子供は無理にせずともよく、また故人が仏式ではなくキリスト教徒であれば祈りを捧げることになる。

その後に、看護士が遺体を処置して霊安室に移して安置することになる。安置といっても病院は生きている人のための施設のため、可及的速やかに遺体を自宅に戻すか通夜・葬儀が行われる斎場か遺体安置用の施設に移す必要がある。直葬を考えている人でも、死後24時間以内の火葬は法律で禁止されているため、どこかに遺体を搬送する必要がある(遺体の搬送を参照)

あらかじめ葬儀社を決めているなら、その葬儀社に連絡して遺体を搬送してもらえばいいが、もしも決まっていないなら病院に出入りしている葬儀社に依頼すれば専用の寝台車で搬送してくれる。もちろん遺体を搬送したからといって、その葬儀社に葬儀を依頼しなければならないということはない。とはいえ遺体搬送には料金が発生することは忘れずにおきたい。

遺体搬送の料金の目安例イメージ

遺体搬送の一方で、今度は危篤ではなく臨終の連絡を家族・親族にしなければなららない。危篤の連絡をしたが、その場に居合わせられなかった人に再び連絡すれば事足りる。それ以外の友人・知人・勤め先には葬儀が決まった後で連絡しても遅くはない。

最後に退院の手続きをする必要があり、その際に病院の支払いを済ませて、死亡診断書を受け取る。死亡診断書が無いと埋火葬許可証が入手できず、葬儀も火葬もできないため忘れずに受け取っておきたい。死亡日に受け取れないなら郵送でもいいが、いつまでに送ってくれるかは確認しておいた方が安心だ。

ちなみに、病院ではなく自宅で死亡した場合には、主治医か近隣の病院に連絡して死亡を確認してもらう必要がある。医師が死亡を確認すれば、その医師に死亡診断書を作成してもらえばいい。死亡原因が特定できなかったり、事件性がある死亡であれば解剖が行われ、死亡診断書の代わりに死体検案書を受け取らねばならない。

以上が臨終・危篤の際の対処についてだが、その他に死亡・相続について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。ネット・書籍などで情報収集しても腑に落ちないなら、葬儀社に直接尋ねてみるか葬儀・葬式セミナーなどに参加してみるといいだろう。まだ亡くなる前であれば、生前に葬儀について指示するか家族と話し合っておくのがいいだろう。