終活の基礎知識やエンディングノートなど

エンディングノートの介護・終末期を記入する際の注意点とは?

終活を始めようかと考えた時に、まず思い浮かぶのが遺書やエンディングノートの作成だろう。エンディングノートには様々な書式・項目があるが、その中で数年後に重要となる項目の1つが自分の介護・終末期を記入する項目で、割愛すると想定しない事態も起きうるため注意が必要だ。

まず一般的なエンディングノートに保険がある理由だが、これは認知症を発症(軽い程度ではなく重度)したり病床で意識が無い状態のときに、家族・医師が対応をする際に役に立つ。一般的に終末期になると、延命措置・蘇生措置をするかは自分・家族・医師の三者が介在するため、三者三様で悩み苦しむと言われている。

家族は楽になりたいのか生きたいのか判断ができずに悩み、医師は治療の余地と楽にしてあげたいができない(犯罪になる)ため悩むとされている。とはいえ3分の1とはいえ決定権が大きい自分の意思を明確にしておくと、仮に無意識下でも希望通りになる可能性が高いため終末期の項目は重要といえる。今は元気でも転んで骨折して入院などもあり、この項目は可及的速やかに記入した方が賢明だ。

エンディングノートの介護・終末期の項目例

具体的には介護の箇所では、誰に介護を頼むか、介護の費用は用意してあるか、介護が必要になった場合に資産管理を依頼したい人、介護になったらして欲しいこと等の項目がある。いずれも自分の希望を書けばいいが、エンディングノートに法的拘束力が無いため希望通りになるとは限らない。また、現実的な理由として介護の費用が無ければ老人ホームを希望しても無理な可能性があり、逆に家族による世話を希望しても住居・仕事の関係で老人ホームになる可能性もある。

その他に「病名や余命の告知・緩和ケア・延命治療・尊厳死」の項目があるが、こちらも希望を記入すればいい。病名・余命の告知を受けるか、苦痛を取り除く緩和ケアを受けるか、延命のための治療を受けるか、末期になれば延命措置を絶つ尊厳死を希望するかを考えればいい。詳細は老後の1人暮らしの病名告知尊厳死蘇生措置などを参照してほしい。

同じく臓器提供・献体についても希望の有無を記載すればいいだろう。臓器提供は臓器の状況により、献体は引き受ける大学・病院などによっては希望通りにならない可能性もある点は忘れずにおきたい。

ちなみに、エンディングノートによっては「最期の場所」を記載できる場合がある。自宅・病院・希望なしの選択肢があることが多いが、自宅で本当に最期を迎えるのは相当に難しい可能性がある。現在では9割以上が病院での最期が多く、自宅だと死去の確認に医師を呼ぶ必要があり遺族の負担になる可能性がある。

ただ、希望だけしておけば病院から遺体搬送の際に、軽く自宅に立ち寄ったりすることはできる。最近は死後に葬儀まで遺体を自宅に安置するケースも少なくなりつつあるため、その程度の希望と但し書きでもつけて希望してもいいかもしれない。また、知人友人リストにも関係するが、最期の場所に呼びたい友人がいるようであれば、介護・終末期の項目にも書いておいてもいいかもしれない。

以上がエンディングノートの介護・終末期についてだが、その他に終活について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。インターネット・書籍等でも不足するようなら、終活セミナー等に参加して専門家や同じ境遇の人の話を聞いてみるのもいいだろう。