終活の基礎知識やエンディングノートなど

エンディングノートの葬儀・葬式の箇所をどう記入する?

終活を始めようかと考えた時に、まず思い浮かぶのが遺書やエンディングノートの作成だろう。エンディングノートには様々な書式・項目があるが、その中で人によっては大きく悩む項目になるのが「葬儀・葬式について」ではないだろうか?

最初の大きな分岐点は葬儀をするのか?しないか?だが、第3の選択肢として家族に任せるというのもある。葬儀を希望しない場合は遺族である家族は希望通りにしてくれる可能性が高いが、親族・知人から「葬儀をしないとは親不孝者」などと批判される可能性もある。逆に葬儀をしたくても金銭的な問題で厳しい場合もあるため、それを踏まえて家族に判断を任せるという考え方もあるだろう。いずれにせよ但し書きで、希望を書き添えておくのも手ということだ。

さて、葬儀を希望する場合には、エンディングノートの様々な項目を埋める必要があるが、迷ったり悩む箇所があれば空白があっても問題は無い。重要なのは葬儀のスタイル・場所・人数が明確になっているかどうかだ。葬儀は参列者などにより一般葬から家族葬・1日葬などのスタイル(4つの葬儀スタイルを参照)がある。どのスタイルにするかによって費用も異なってくる。さらに場所は自分の故郷なのか子供の生活圏なのか、参列者は家族のみか知人友人まで呼ぶかを明確にしておきたい。参列者をイメージしてから葬儀スタイルを決めるのもいいだろう。

エンディングノートの葬儀・葬式の希望の項目

その他に葬儀の項目で注意したい点としては、葬儀社の選択・遺影・副葬品(棺に入れて欲しい物)の3つがある。生前に葬儀社を決定して葬儀内容を決定していたとしても、遺族として葬儀を取り仕切る家族が中身を知らないと面食らう可能性が高い。生前予約・生前契約をして費用を一部支払って、残額は遺産ないしは生命保険金で支払う契約だと、それを遺族が望まない可能性も無くはない。解約・プラン変更が可能かなどを業者と確認しつつ、家族から理解を得て必ず合意を形成しておきたいところだ。

遺影は写真うつりが良いものを自分で選べば良いが、基本的に微笑しているものが望ましいとされているため、大口を開けて笑っている写真は敬遠した方が無難だ。写真は引き伸ばして額に入れることを考えると高画質の写真の方がベターだ。副葬品は高価な物でなければ問題はないだろうが、花は季節によって高価になる可能性がある点、金属やガラス製のものは燃え残る可能性がある点は抑えておきたい。あくまでエンディングノートは死後の遺族を助けるもので、遺族を困らせるものではない点を忘れずにおきたい。

一方で葬儀を希望しない場合には、冒頭で記述した親族・親類縁者の理解を得る以外に、どう知人友人に死去を知らせるかを考えておく必要がある。友人知人リストにも電話なり手紙なりで知らせるとチェックをつけておき、かつ記入漏れの人がいたり年賀状だけの人へは、どのタイミングで知らせるかをエンディングノートに記入しておくといいだろう。

また、可能であれば葬儀を希望しない理由を書いておくと良いかもしれない。親類縁者が詰め寄られた時に遺族が説明できるメリットがある。「故人の意思」という定型句のみで説明するのとは説得力が異なってくる。他方で葬儀を希望しない理由(金銭的な問題や親族間の問題等)が解消されて、葬儀をする状況が整っており葬儀ができる可能性もある。自分の葬儀に対する考えを後生に示すのも立派な終活の一環だ。

以上がエンディングノートと葬儀・葬式についてだが、その他に終活について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。インターネット・書籍等でも不足するようなら、終活セミナー等に参加して専門家や同じ境遇の人の話を聞いてみるのもいいだろう。