終活の基礎知識やエンディングノートなど

エンディングノートに残したいことは読み手を意識すべき!?

終活を始めようかと考えた時に、まず思い浮かぶのが遺書やエンディングノートの作成だろう。エンディングノートには様々な書式・項目があり、ページ数が少ないものでも30ページ近くに及ぶ相当の手間を要する。

それでは、これからエンディングノートを作成しようといている人は、ノートに特に何を残したいと考えているのだろうか? 下図はイオンが集計した終活アンケートだが、トップは「家族への思い」で、次いで「自分の今後」「事務手続き」「自分のこれまで」が続く。

エンディングノートに書き残したいことランキング

まず「家族への思い」についてだが、エンディングノートには「大切な人へのメッセージ」や「家族への感謝の思い」という項目に記入するか、「両親との思い出」「配偶者・子供との思い出」という項目に記入していくことになる。

注意したいのは、あくまで記入するのは“感謝の思い”である点だ。恨み辛みを記入するのも個人の自由だが、読んだ人が不快になったり知らない方が良かったことまで記入するのは賢明とは言い難い。人によっては不快になった時点で他の項目を読まなくなったり廃棄したりすることも考えられ、せっかく記入したものが無意味になる可能性がある。エンディングノートは最後のワガママともいえるが、結局は読まれなければ無いに等しい、読む人があってこそのノートだという視点を忘れずにおきたいところだ。

次いで「自分の今後」については、エンディングノートには自分の今後の住まい・暮らしの希望について記入する項目、さらには終末期・尊厳死についての項目がある。認知症が極度に進行したり病気で意識不明になれば、自分が本来希望していた対応をしてもらえない可能性がある。元気なうちに良く考えて、希望を記入しておくのが大切だ。

エンディングノートの介護・終末期の項目例

注意したいのは、親族がノートの存在を知っているか?という点だ。一般的には死ぬまでに見せたくは無いノートと考えがちだが、介護・終末期について希望を伝えられる手段であるため、存在だけでも知らせておいた方がいいだろう。仮に死亡した後にノートの存在を知って、そこに記入されていた終末期の過ごし方と現実が大きく異なっていれば、遺族は深い心のキズを負う可能性があるためだ。

「事務手続き」についてノートには、資産負債から保険・年金、さらに葬儀・葬式墓・埋葬などの項目がある。いずれも記入すれば、残された遺族が無用な手間をかけずに済むメリットがある。逆に遺族の負担(葬式での過度な希望など)にならないように注意が必要だ。

最後に「自分史」だが、基本情報と自分史でも記述したように、ノートに書く量は膨大なため他の項目を優先してもいいだろう。ただ、決してノートの中で不要な項目ではない点は忘れずにおきたい。仮に自分史を残された子供が読むなら、最も身近な人の良いことも悪いことも追体験することができ、今後の人生や自分の老後を考える上で軸になるだろう。如何にしてピンチを乗り切ったか、チャンスをものにしたか、何を考えて過ごしていたか、読み手が参考になりそうな話を盛り込むといいかもしれない。

以上がエンディングノートに残したいことと注意点についてだが、その他に終活について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。インターネット・書籍等でも不足するようなら、終活セミナー等に参加して専門家や同じ境遇の人の話を聞いてみるのもいいだろう。