終活の基礎知識やエンディングノートなど

主人・飼い主の死後のペットの取り扱いとは?死後を考えると?

終活を始めようかと考えた時に、ペットを飼っている人が真っ先に考えてしまうのが自分の死後のペットについてではないだろうか。夫ないしは妻を亡くした後にペットを飼う人も多く、最近ではペットが20年近く生きることもあり飼い主が先に逝くケースも増えている。

それでは、終活で自分の死後のペットの扱いを考える場合、どのような選択肢があるのだろうか? また、どのようなメリット・デメリット・注意点が潜んでいるのだろうか?

死後のペットの扱いについては、一般的なエンディングノートにはペットの名前・年齢・エサ・かかりつけの獣医などを記載する箇所があり、さらに自分の死後のペットの取り扱いについて希望する内容を記述する箇所がある。

飼い主の死後のペットの取り扱いの選択肢

エンディングノートによると選択肢としては「新しい飼い主を探す」「形見として飼ってほしい」「家族に任せる」があるが、その他に「ペット信託(ペット家族信託)」を利用するという選択肢もある。どの選択肢にも冒頭で記述したように一長一短があるため、注意や配慮が必要だろう。

まず「新しい飼い主を探す」だが、家族の負担にならないため新しい飼い主を探すという手は一見すると最有力になりそうだが、里親探しが簡単に決まることは少ない。それも老犬・老猫となると難航する可能性がある。そうなると世話をするのは結局は遺族になる可能性があり、誰が引き取るのかというトラブルの種になる可能性もある。

次の「形見として飼ってほしい」は、忘れ形見としてペットに愛情を込めて世話をしてくれる可能性があるため悪い選択肢ではない。家族でも友人知人でも指定でき、ご近所のペット好きの友人も指定はできる。ただ、希望した人が快く引き受けてくれるかは分からず、希望する人に断られれば結局は遺族が世話をすることになる。

ともすれば「家族に任せます」という選択肢が良いように思えるかもしれないが、そのペットに何の思い入れもない遺族だと、ペットがどうなるのか一抹の不安が残る。形見にするにしても家族に任せるにしても事前にペットの話をしておくか、徐々にペットと家族が会って慣らしておくなどの配慮が必要だろう。また、遺族・家族が断るようだと最悪は殺処分という形式になってしまう可能性がある点は、十分に留意する必要がある。

そして最後の「ペット信託」は、子供にペットを任せられない(子供はマンション住まい)人やペットを任せられる人が浮かばない人に今注目されている方法だ。飼い主が家族ないしは第三者に死後のペットの飼育費を預けて、ペット飼育業者(ペットホームなど)に飼育費を支払う仕組みだ。

ペット信託の仕組み

ペット信託なら、プロのペット飼育専門業者か世話をしてくれるか、最終的には新しい飼い主の手に渡るため遺族にペット飼育の負担が無く、世話の面でも安心感がある。ただ、誰にペットの飼育費を預けるかが問題となってくる。信頼の置ける親族がいれば良いが、いないようであれば公益財団法人などを利用するなど一工夫が必要になる。

上述のいずれかをエンディングノートに記入すればいいが、エンディングノートの場合には遺族に対する何の法的拘束力も無い点に注意が必要だ。あくまで故人の希望でしかないため、誰かに任せるにしても希望通りにならない可能性がある。死後のことのため、それを知る由も無いが。。。

その点、ペット信託だと契約になるため、金銭を預けた人(受託者)には管理義務などが発生する。信託契約の手続きに10~30万円の諸費用が発生し、当然ながらペットの飼育費として50~100万円は必要になる。諸々のメリットがあるが、ペットのために別途で多少の遺産を残す感覚でないと厳しいかもしれない。

以上が主人・飼い主の死後のペットについてだが、その他に終活について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。インターネット・書籍等でも不足するようなら、終活セミナー等に参加して専門家や同じ境遇の人の話を聞いてみるのもいいだろう。