終活の基礎知識やエンディングノートなど

エンディングノートの保険・年金・税金を詳細に記入しないと?

終活を始めようかと考えた時に、まず思い浮かぶのが遺書やエンディングノートの作成だろう。エンディングノートには様々な書式・項目があるが、その中で遺族にとって重要となる項目の1つが保険・年金・税金を記入する項目で、割愛すると想定しない事態も起きうるため注意が必要だ。

まず一般的なエンディングノートに保険がある理由だが、生命保険を契約していれば遺族が保険金を請求して受け取るためで、自動車保険などの損害保険は解約するために必要になる。年金は遺族が未払いの年金を受け取ったり(年金は偶数月に前2か月分が振り込まれるため)、資格喪失の手続きをするために必要になる。さらに税金は確定申告をしていれば、遺族が死後に故人の分の確定申告をする必要がある。

エンディングノートの保険・年金・税金を記入する箇所

他方で、これらを未記入であったり割愛していると、生命保険だと遺族の手間が増えるだけならまだしも、葬儀・墓などの諸経費で生活を圧迫する可能性がある。これは死後に故人の銀行口座が凍結されるため、遺族の口座に十分な資金が無いと発生する可能性がある。生命保険であれば保険金請求から2~3日で保険金が受け取れるが、それを利用できなくなる。また、損害保険は満期を迎えていなければ単純に保険料が無駄になる。

年金は未払いの年金を遺族が受け取るのが遅れるだけならいいが、年金の手続きが遅れれば死亡後に受け取った年金を返還する必要が出てくる。さらに税金は確定申告をしたことがある人なら分かるだろうが、本来なら受け取れる所得税の還付が受け取れなかったり、さらに納税が遅れれば延滞税が課される可能性もある。

特に生命保険であれば死亡すると保険金が発生する終身保険・定期保険は忘れないだろうが、病気になると保険金・給付金が発生する医療保険・がん保険、公的年金の不足額を補う定額年金保険・変額保険などを忘れてないかチェックが必要だ。損害保険であれば、自動車保険の他に火災保険・地震保険・ペット保険等もチェックした方がいい。保険金が発生しなくても名義変更が必要なケースもあるため一通り確認した方が賢明だ。

ちなみに最近のクレジットカードには、国内旅行・海外旅行保険などの保険が無料で付帯していることがある。クレジットカードが解約されれば同時に解約されるが、それまで旅行保険はカードに付帯する保険をアテにしていたなら、その旨をエンディングノートに記載してもいいかもしれない。引き続き遺族が旅行をする際に、他のカードをアテにするのか、旅行の度に保険に加入するのかを判断できるようになるためだ。

以上がエンディングノートの保険・年金・税金についてだが、その他に終活について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。インターネット・書籍等でも不足するようなら、終活セミナー等に参加して専門家や同じ境遇の人の話を聞いてみるのもいいだろう。