終活の基礎知識やエンディングノートなど

エンディングノートの資産と負債リストを詳細に記入しないと?

終活を始めようかと考えた時に、まず思い浮かぶのが遺書やエンディングノートの作成だろう。エンディングノートには様々な書式・項目があるが、その中で記入するのを躊躇することがあるのが資産と負債の箇所だが、割愛すると想定しない事態も起きうるため注意が必要だ。

一般的なエンディングノートに資産と負債のリストがある理由は、相続のために資産を把握して、負債があれば資産から差し引いて相続税の節税ができるためだ。資産と負債のリストが無ければ残された通帳・キャッシュカードから推測することになるが、昨今では通帳がないネット銀行もある。証券会社だと株式口座を持っていても、カードすら発行されないことが間々ある。そうなると資産を把握できず相続が滞る可能性がある。

他方で負債が把握できないと、節税できたはずの相続税を納税するハメになったり、相続を単純承認した後に、負債の方が大きいことに気づいたが相続放棄できず後の祭りということも考えられる。そのため借金(銀行カードローン・消費者金融など)がある場合には、書くのが憚られるかもしれないが正直に記入した方がいい。住宅ローンはローン契約者が死亡すれば団体信用生命保険でローンがチャラになるが、こちらも念のため記入した方がいい。

エンディングノートの資産と負債を記入する箇所

また、資産・負債の箇所にはクレジットカードや各種会員についても、記入項目があることが多い。クレジットカードは解約しなければ年会費が発生するため、面倒くさがらずに全て記入した方が無難だ。可能であれば生前のうちに利用頻度が低いカードは解約して、カードを集約するのも手だ。

各種会員はゴルフ会員権などは資産だが、そうではない会員情報(携帯電話・インターネット回線・ケーブルテレビ・NHK受信料等)も記載するに越したことは無い。特に機械に詳しい夫が通信関係を管理している場合、残された機械に詳しくない妻が四苦八苦するということが間々あるためだ。パソコンに関してはサポートサービスや、セキュリティソフトの契約の有無についても記入しておくといいだろう。死後は故人の口座が凍結されるため、利用料の引き落としができなくなるためだ。

ちなみに、遺族の手続きに不安があったり手続きの負担を減らしたいなら、先回りして契約者の名義変更・引落口座の変更をする手もある。夫婦であれば平均寿命を考えれば妻が残される可能性が高いため、通信回線から公共料金等まで妻の名義にしてしまえばいい。もちろん振り込まれる年金額等の関係で難しい人もいるかもしれないが、先回りすれば残された遺族の負担は相当に減らせる。

以上がエンディングノートの資産・負債についてだが、その他に終活について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。インターネット・書籍等でも不足するようなら、終活セミナー等に参加して専門家や同じ境遇の人の話を聞いてみるのもいいだろう。