埋葬・墓(墓地)・仏壇の基礎知識や選び方・予算など

墓地は状態・形などのスタイルによっても分かれる!?

自分自身が年齢を重ねてきたり、両親が死亡すると気になるのが墓・墓地についてだろう。墓地は経営・運営主体によって「公営墓地」「民営墓地」「寺院墓地」の3つに大別できるが、それとは別に墓地の状態・形などのスタイルによって「屋外墓地」「屋内墓地」に分けることができる。それでは各々に如何なる特徴がありメリット・デメリットがあるのか?

まず屋外墓地は、墓地として自治体から認可を受けた土地で屋外に設けられた墓地だ。代表格に一般墓地があり、外柵が囲んだ土地の内側に墓石を建っている墓地で、一般的な墓地のイメージに近い墓地といえるだろう。

ただ、墓地は基本的に近隣の住民から嫌がられる(お化けが出る・不吉・不気味などなど)ため、最近では周辺の道路から墓が見えず、緑豊かで噴水などもある公園のような「公園墓地」が多くなっている。最近では体育館・教育施設を併設して、人が立ち寄らない墓地から、人が集まる墓地へと代わり位イメージを払拭しようとしている。さらに花を増やして見た目を良くした「ガーデニング墓地」もある。

公園墓地のイメージ

その他の屋外墓地には、芝生墓地という欧米スタイルで芝生の上に石版のような洋型の墓石が並んでいる墓地もある。石版のような形状をストレートタイプというが、それに対してオルガンのような段々になっているオルガンタイプを採用する芝生墓地も多い。芝生墓地は公営墓地に採用されていることも多い。

限られたスペースを有効活用するためのスタイルとして、墓碑が壁のように並べられた壁型墓地や、墓碑が立体的に数段に積み重ねられている立体式墓地もある。これらは特に土地が高額な傾向になる市街地に近い墓地で最近よく見かけるようになっている。

壁型墓地と立体式墓地のイメージ

次に屋内墓地だが、基本的に屋内に屋外と同様のものを作った墓地で、参拝するにしても天候の影響を受けないというメリットがある。特に都市部で土地の価格が高いと、土地の有効活用(効率の追求)をする必要があるため、屋外墓地よりは小型化・規格化されている。その代表格が墓地ビルと呼ばれる大きなビルで、何階にも渡って墓地が設けられている。その一方で、お寺の本堂の中ないしは地下に作られることもある。

とみに最近見かけるようになった納骨堂も屋内墓地の一種で、霊廟(れいびょう)と呼ばれることもある。最近の納骨堂はコインロッカーのようになっていて、その中に小さな墓石や仏像や位牌を置くスペースがあり、遺骨を収納できるようになっている。ロッカーではなく棚に並べられている棚式、小さい仏壇になっている仏壇式もある。

最新の納骨堂だとコンピュータ制御されて、遺族ごとに渡される磁気カードを差し込むと参拝口に遺骨が出てきて、まるで立体型の駐車場のような児童搬送式で、お参りできる納骨堂もある。個々人に割くスペースが減るため、このタイプも都心・市街地で増えてきている。

自動搬送式の納骨堂のイメージ

納骨堂は費用は10~100万円が相場で、屋外墓地が100~300万円は必要となることを考えれば破格の安さといえる。さらに、立地面でも市街地にあるため交通の便が良く、参拝者のためにバリアフリーが徹底された建物であるのもポイントだ。ただ、前述したような機械などのシステムが組まれた納骨堂になると100万円を軽く超えることもあるため、それでも納骨堂で選ぶかはよくよく考える必要があるだろう。

以上が屋内墓地と屋外墓地についてだが、その他に墓・墓地について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。ネット・書籍などで情報収集しても腑に落ちないなら、お墓のセミナーや見学会などに参加してみるのもいいだろう。