埋葬・墓(墓地)・仏壇の基礎知識や選び方・予算など

石材店の選び方とチェックすべきポイントと注意点とは!?

墓地の種類・場所を決めたなら、いよいよ墓の建立となるが、墓地が指定石材店ではないなら自力で石材店を探す必要がある。もちろん墓地から紹介してもらうという手もあるが、それにしても複数の候補があれば取捨選択することになる。それでは、石材店選びでチェックすべきポイントと注意点には何があるのか?

まず抑えておきたいのは、指定石材店制度が必ずしも悪いものではないという点だ。一般的に民営墓地・寺院墓地で指定石材店が多いのは、墓地管理者にとっては墓地を熟知し統一された雰囲気を出せるメリットがある。もちろん墓地管理者と石材店で紹介料(キックバック)があるケースも否定できないが、石材店は画一的な仕事で済むため、墓を建立する側にとっては永代使用料とセット販売で費用が安くなるというメリットもある。さらに、その石材店が墓地にある全ての墓を作成したと考えれば、実績面でも十分な安心感があるといえる。

墓石と永代使用料のセット

他方で、前述したように画一的な仕事によって費用を抑えている面があるため、オリジナルな墓を建立したい場合には融通が利かないというデメリットもある。墓地・石材店の組み合わせによっては、墓石のデザインは元より刻字する文字数にまで制限が厳しいことがある。指定石材店の場合には、自分の要望が通るか否かの判断が重要となる。

指定石材店を含めて石材店を選ぶ場合、そのチェックポイントは概ね「土地勘がある」「打ち合わせでの対応」「墓建立の実績」「アフターケア」「全国優良石材店の会・お墓ディレクター」の6つが挙げられる。

まず「土地勘」だが、地域によってベーシックな墓石の色・形が固まっていることがある。例えば、墓石の色だけとっても関西地方では白御影石が多いが、関東では黒御影石が多いなどの傾向がある。それだけでも指摘が無ければ、変に墓地で目立ってしまう可能性が出てくる。土地勘がある石材店なら各地域の慣習に長けており、気候風土に合った墓石を推薦してくれるはずだ。必ずしも全国規模の石材店が悪いという意味ではない(全国チェーンでも担当者に土地勘がある可能性がある)が、土地勘がある石材店は頼りになるのは間違いない。

墓石の種類(花崗岩・御影石・安山岩・閃緑岩・斑レイ岩・白御影・黒御影・桜御影・青御影)

次に「打ち合わせでの対応」「墓の実績」だが、打ち合わせでの対応が悪い石材店は問答無用で候補から除外ないしは断ればいい。また、執拗に契約を急かしたり、契約前の問い合わせの段階で期間限定キャンペーンで煽って急かす石材店も同様だ。こちらの希望を真摯に聞いてくれ、納得させてくれる石材店を選ぶべきだ。同様に「墓の実績」を見せてほしいと依頼したときに怪訝な顔をしたり、写真だけで済まして実物を見せてくれない石材店も要注意だ。腕の良い石材店なら、むしろ積極的に実績を見せたいに決まっているからだ。

そして「アフターケア」が充実しているかも、石材店選びでは重要なポイントだ。基本的に墓は石のため頑丈だが、地震・土砂崩れ(とかく墓地は丘陵地に多い)による損壊は墓の所有者が自費で修理することになる。その際に、どれだけ手厚い対応をしてくれるかは万が一を考えれば重要だ。○年保証・初期の施行不良に無料対応の他に、有料であっても墓石の「薬品による洗浄」「磨き直し」などのアフターサービスがあると安心感がある。

最後に「全国優良石材店の会・お墓ディレクター」だが、前述したように地震などの天災による墓の損壊は自費による修理となるが、全国優良石材店の会(全優石)という業界団体に加盟している石材店で墓を建立すると、建立から5年内は墓の修理は石材店が負担し、石材店が破綻していても全優石が修理を負担することになっている。どこも似通ったアフターケアだと感じたら、どの業界団体に加盟しているかをチェックするのもいい。

お墓ディレクターの全国での分布数

また、お墓ディレクターは日本石材産業協会が設けている資格制度で、一定の検定試験をクリアしないと名乗ることができない。お墓に関するプロで種類・形状・埋葬について幅広い知識を持っているため、お墓ディレクターがいる石材店を選ぶというのも手だ。お墓ディレクターの1級保持者が全国で約700名、2級保持者が約4400名のため、お墓ディレクターの有無でも石材店を相当に絞ることもできる。

以上が石材店の選び方とポイント・注意点についてだが、その他に墓・墓地について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。ネット・書籍などで情報収集しても腑に落ちないなら、お墓のセミナーや見学会などに参加してみるのもいいだろう。