埋葬・墓(墓地)・仏壇の基礎知識や選び方・予算など

仏壇の基礎知識である構成・種類・特徴と仏壇の選び方を解説!?

かつては仏壇は一家に一つ必ずと言っていいほどあったが、現在では必ずしもそうとは限らない。しかし、仏壇を含む宗教用具の売上は1997年の3500億円超から年々減少してはいるが、ゼロにはなっていない。仏壇公正取引協議会準備委員会の推計によると、他の宗教用具を除いた仏壇単体でも、2009年時点で約1200億円の売上がある。買換え需要もあるだろうが、少なからず新規購入もあるのは間違いないだろう。

それでは仏壇には、どのような意味があり、どのような構成・種類・特徴があるのだろうか? また、どのような点に注意して仏壇を選べばいいのだろうか?

まず仏壇の意味についてだが、仏壇は本尊の仏を拝む小さな寺といえる。故人の位牌を置くため先祖を祀る祭壇と考えがちだが、あくまで主役は本尊の仏だ。位牌は故人が亡くなって成仏すれば仏になるため、本尊の傍らに置かせてもらう立場に過ぎない。

仏壇の主役たる本尊は仏壇の中心にあり、どの仏を選ぶかは宗派によって異なる。また、仏壇には本尊の他に両脇仏も置くが、こちらも宗派によって仏が異なる。仏壇を選択する際には、自分の宗派に合った本尊と両脇仏を選択する必要がある。また、両脇仏ではなく掛け軸を飾る場合もある。

宗派と地域分布と本尊と両脇仏

また、仏壇には本尊・位牌の他に仏具も必要となるが、それも宗派によって微妙に異なることが多い。ただ、三具足と呼ばれる燭代・香炉・花立・お鈴は普通は必要になる。燭代はロウソク、香炉は線香、花立は献花の際に利用するためだ。

その他の茶湯器・高杯・仏飯器等々は必要なことが多いが、宗派によって異なるため菩提寺か仏壇店に確認した方がいい。飾り方も宗派によって異なることがあるため、併せて確認しておくと安心感がある。

仏壇の一般的な構成

次に仏壇の外観による種類だが、仏壇は材質・表面の仕上げ等によって「金仏壇(塗り仏壇)」「唐木仏壇」に分かれ、仏壇店によっては現代風にアレンジした「新型仏壇(現代仏壇)」もある。金仏壇は杉・松・ヒノキなどに漆を塗って金箔を施した仏壇で、仏壇と聞いて黒の扉と金色に輝く仏壇をイメージする人は金仏壇が良いだろう。関西・東海・北陸・九州で多いタイプの仏壇だ。一方の唐木仏壇は桑・ケヤキ・黒檀などの木材を使って木目を生かした造りになっている。こちらは関東・東北・四国で多いタイプの仏壇だ。

最後の「新型仏壇(現代)」は現代の洋式の家屋に合わせた仏壇で、フローリングやカーペット(ラグ)の部屋にも馴染むようなデザインになっている。デザインは木目調から真っ黒から花柄などの柄があるものまで多岐に渡る。どのような外観にするかは個々人の判断で良いだろうが、誰かが焼香をあげに来ることを考えると、地域に根ざしたものにした方が無難といえば無難だろう。

また、仏壇には安置する場所・スペースによって形状が異なる。幾つかの形状があるが概ね「地袋型」「重ね型」「上置き型」に分かれ、新型仏壇だと「壁掛け型」もある。地袋型は床面に戸棚が付いている仏間に置くタイプで、重ね型は置くための台が付属していて仏間に直に置くタイプで、上置き型はタンス等の上に置ける小型の据え置きタイプの仏壇だ。壁掛け型は壁にホックなどを付けて宙吊りにするタイプで、占有スペースを最小限にできる。

仏壇の形状(地袋型・重ね型・上置き型・壁掛け型

どの形を選択するかは個々人の好みは元より、家の広さや仏壇を置くスペースによって変わってくるだろう。広いスペースがあるなら地袋型・重ね型になるであろうし、スペースを最小限に留めるなら上置き型・壁掛け型になるだろう。

ちなみに仏壇を候補の場所が複数ある場合には、方角を参考にするのも良いだろう。仏壇の置き場所には幾つかの説があるが、現在では南向きにおいて直射日光を避けて風通しが良くカビも防げる「南面北座説」が有力だ。しかし、仏壇に向けて正座した際に宗派の本山の方向を向く「本山中心説」や、仏壇を東に向けることで拝む方向が極楽浄土がある西になる「西方浄土説」もある。どれかの説に合致するスペースに仏壇を置くか、自分の都合の良い説を取り入れるという考え方でも良い。

以上が仏壇についてだが、その他に仏壇・墓・墓地について不明点・疑問点が出てくることもあるだろう。インターネット・書籍等でも不足するようなら、セミナーや見学会に参加して専門家の話を聞いてみるのもいいだろう。