旭化成のプラス・わん プラス・にゃんあんしんペット保険/ ペット保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

旭化成のプラス・わん プラス・にゃんあんしんペット保険
オススメ度:
0
保険会社:
旭化成ホームズ少額短期保険
名称:
プラス・わん プラス・にゃん あんしんペット保険
補償割合:
80%
保険金請求:
領収書・保険金申請書等を郵送
オリコン:
対象外
特徴:
一緒に生きていく家族に3つの安心を!

旭化成 あんしんペット保険のヘーベリアンだとしても微妙な保険?

※この保険は新規募集を停止しています。その代わりにペット&ファミリーの「げんきナンバーわんスリム」を販売しています。

旭化成のプラス・わん プラス・にゃんあんしんペット保険は、旭化成のへーベルハウスのオーナー(ヘーベリアン)向けに子会社の旭化成ホームズ少額短期保険が販売するペット保険だ。以下、同社のペット保険の概要を記載し他社のペット保険と比較する。

旭化成のプラス・わん プラス・にゃんあんしんペット保険の補償内容・保険料・補償割合など

まず、この保険は旭化成少額短期保険は代理店のようなもので、実際にはペット&ファミリーが保険の引受会社になっている点を抑えておきたい。さて補償割合だが、他社の多くのペット保険の補償割合は70%となっている中で、それを上回る80%が用意されている。他社には実費を100%補償する保険もあるにはあるが、他社より選択肢が多いという意味では評価できるポイントだ。

補償内容は、ペットがケガか病気で入院・通院・手術となれば、その治療費を上限金額内(補償割合が80%なら80万円)で補償し、回数制限なしで保険金が受け取れる。保険料は他社同様に犬の場合には小型・中型・大型で分かれ、猫は一律となる。さらに年齢が5歳刻みで、11歳以上になると保険料は最高値になる。概ね20%ずつ上昇するが、他社と同じく10歳を超えると保険料は大きく(約30%)は値上がりする点に注意が必要だ。

次に、下図ではペット保険を損保・少額短期保険を問わず比較した。補償内容は犬猫の対象年齢の上限・通院時の日額と限度日数・入院時の日額と限度日数・手術の日額と限度回数・年間の保険金の限度額を比較した。顧客満足度ではオリコンのペット保険総合ランキングで比較した(楽天などのランキングは契約数だけが基準で、保険金支払いなどを無視しているため参考外)

保険料では、代表例として現在最も飼育数が多いトイプードルで、0歳と5歳時の月額の保険料を比較した。さらに0歳時にペット保険に加入し、平均寿命である13歳の手前の12歳まで保険料を支払い続けた際の合計保険料を比較した。一時期の保険料が安くともペットの寿命までに支払うトータルの保険料が高額であれば、真に保険料が安いとはいえないためだ。また、ペット賠償責任特約は無しとした。

名称 アニコム
ふぁみりぃ
アクサ
ペット保険
アイペット
うちの子
ペット
メディカル
PS保険
日本アニマル
プリズム
ペット
ファミリー
ナンバーわん
旭化成
ペット
ペッツベスト
ペット医療
FPC
フリーペット
上限年齢 7歳11月 14歳 12歳11月 9歳 12歳 7歳 7歳 16歳 10歳
補償割合 50% 70% 50% 70% 50% 70% 50% 70%
100%
100% 50% 70% 80% 80% 50%
通院日額
限度日数
\10,000
無制限
計50万円
-
\12,000
22日
\10,000
20日
\5,000
60日
計50万円
-
計80万円
-
25万円
1回
\12,500
30日
入院日額
限度日数
\10,000
無制限
計50万円
-
\12,000
22日
\20,000
20日
\10,000
30日
計50万円
-
計80万円
-
25万円
1回
\125,000
3回
1回上限
(手術)
\100,000 計50万円 \100,000 \100,000 3~6万円 計50万円 計80万円 1回25万円 \100,000
限度回数
(手術)
年2回 - 年2回 年2回 年2回 - - - 年1回
年間限度額 無制限 50万円 72.8万円 100万円 81万円 50万円 80万円 50万円 85万円
オリコン 3位 5位 7位 1位 4位 2位 対象外 圏外 圏外
保険料0歳 \2,370 \2,020 \2,270 \1,500 \2,640 \2,150 \2,610 \1,870 \1,413
保険料5歳 \3,070 \2,440 \3,120 \1,800 \2,640 \2,600 \3,300 \2,140 \2,125
保険料合計
(0~12歳)
\475,350 \417,300 \590,440 \319,330 \378,430 \387,070 \317,990 \336,470 \288,750
ペット保険の比較表(アニコム ふぁみりぃ・アクサ・アイペット うちの子・ペットメディカル PS保険・日本アニマル プリズム・ペットファミリー ナンバーわん・旭化成・ペッツベスト ペット医療・FPC フリーペット)

上図で右から3番目の旭化成 ペット保険だが、まず保険に加入できるペットの上限年齢が7歳と非常に若く厳しい。可能な限り保険を契約する期間を遅らせた方が有利(もちろん保険適用には待機期間もあるため、慎重な判断が必要)なのだが、7歳までとなると支払う合計の保険料が大きくなるためマイナス材料だ。補償については、補償割合・補償される限度額が80万というのは、無制限には及ばないが優秀な数字だ。また、ターゲットが限定される(ヘーベリアンのみ)保険のためオリコンのランキングでは対象外となっている。

保険料は他社比較して高額だが、補償割合・限度額が大きいため止むを得ないか。前述したように加入の限度が7歳までと厳しいためトータルの保険料が大きくなる点も考慮すれば、保険料面でのメリットはないといえるだろう。

結論としては、補償割合が高いなどの一部で評価できる面でもあるが、保険料を考えればイマイチなほ保険と言わざるを得ない。特に上限額が旭化成より大きいPS保険と比較して、本来ならPSよりも安くてしかるべきところを同額程度になっているのも、保険料が割高に感じる要素といえる。へーベルハウスのオーナー向けに保険以外で特典があるわけでもなく微妙な保険といえそうだ。