ウィンライフ(旧グラフィス)ハイキング保険/ 登山・山岳保険の保険料・補償内容・保険金を評価 レビュー

ウィンライフ(旧グラフィス)ハイキング保険)
オススメ度:
2
保険会社:
ウィンライフ※旧グラフィス(損保ジャパン)
名称:
ハイキング保険
補償範囲:
登山・ハイキング
救援費用:
500万
遭難捜索:
-
特徴:
危険度の低いハイキングコースを歩かれる方を対象にした保険

ウィンライフ ハイキング保険は1年間に最低でも10回は登山に行くなら!

ウィンライフは保険代理店でグラフィスから山岳保険・ハイキング保険を引き継いで募集している。以前と同様に保険の引き受けは損保ジャパンとなっている。今回は同社の山岳保険ではなく、同社ハイキング保険の概要を記載し、同社の山岳保険を含み他社の山岳保険(登山・ハイキングのみ補償する保険含む)と補償内容・保険料等で比較する。

まず補償は一般的な軽い登山・ハイキングだけであり登山用具を用いる本格的なウィンライフ※旧グラフィス(損保ジャパン)のハイキング保険の保険料・保険金・補償内容・サービスなど登山登坂での事故は補償外となる。ただ、他社とは異なり国内の登山だけでなく海外での登山も補償の範囲内としている点で評価できる。

補償内容は登山者が死亡すれば死亡保険金、ケガをして入院か通院すれば日数に応じて入院日額・通院日額、手術となれば入院日額の10倍が受け取れる。山岳保険の最大のポイントである遭難時の救出に要する諸費用を補償する救援者費用も付帯している。だが、個人賠償責任・携行品損害等はオプションという点に注意したい。それでもオプションでも付帯できない保険会社があることを考えればプラスだ。支払う保険料は保険金の上限を上げれば上昇するが、救援者費用は一定という点、3年契約でも約15%割引に留まる点は抑えておきたい。

下図では各社の山岳保険(レジャー保険)を補償範囲が本格的な山岳か登山(+ハイキング)かを確認し、さらに死亡保険金・入院日額・通院日額・個人賠償責任・携行品損害の上限額を比較した。さらに山岳保険で最も重視すべき救援者費用・遭難捜索費用の有無と保険金上限も併せて記述した。保険料面では、基本的には各社の最もスタンダードなプランとし、必ず救援者費用か遭難捜索費用が付帯したプランを採用した。そのうえで保険料を日額・月額・年額に分けて比較した。

名称 モンベル 日本山岳
JRO
日本費用
レスキュー
ウィン
山岳
ウィン
ハイキング
Yahoo!
山大好き
ドコモ
レジャー
au
ケガ保険
ソフトバンク
かんたん
補償範囲 山岳 山岳 山岳 山岳 登山 登山 登山 登山 登山
死亡
保険金
100万 - - 150万 250万 200万 841万 100万 360万
入院日額
通院日額
-
-
-
-
-
-
2,000円
-
2,000円
1,000円
2,000円
1,000円
12,000円
-
2,000円
-
5,000円
2,000円
個人賠償 1億 - - - 1億※ - 3,000万 1,000万 2,000万
携行品 - - - - 10万~※ 10万 15万 - -
救援者 500万 5万 下に含む - 500万 300万 200万 100万 100万
遭難捜索 100万 330万 300万 50万 - - 上に含む 上に含む 上に含む
その他 遭難追加
(30万)
遺体搬送
謝礼費
- - - - - 示談 -
保険料
(日額)
- - - - - - 590円 - 300円
(450円)
保険料
(月額)
682円※ 166円※ 416円※ 690円※ 450円※ 810円
(440円)
- 370円 -
保険料
(年額)
8,190円 2,000円
(3,000円)
5,000円 8,300円 5,410円 - - 4,050円 -
山岳保険・登山保険の比較表(モンベル・日本山岳JRO・日本費用レスキュー・ウィン山岳・ウィン ハイキング・Yahoo 山大好き・ドコモ レジャー保険・auケガ保険・ソフトバンクかんたん)

上図で左から真ん中のウィンライフ ハイキング保険だが、死亡保険金は他社と比較すると概ね平均的なレベルの額で、入院日額・通院日額も他社と同等か以下となっている。死亡・ケガ関連の保険金では特に他社より秀でているわけではない。また、前述した通り個人賠償・携行品損害はオプションで、個人賠償責任補償は1億円と額は大きいが920円が追加で必要で、携行品損害も840円が追加で必要となる。その一方で救援者費用は500万円までの補償と非常に心強い。

保険料は年間で5,410円で他社と比較すると安くはない。他社の登山・ハイキング保険の契約期間は、1日単位・1ヶ月単位が多いため押しなべて比較はできない。ただ、それでも月額換算してau損保と比較して高額なため安いとは言い難い水準にある。

結論としては、1年間に複数回の登山に行く人で補償内容が厚めの保険が欲しいなら検討に値する。登山の回数だが、最低でも10回(ドコモの590円を10回利用した額は5,900円)は欲しいところだ。回数が10回未満であるなら、ドコモかソフトバンクの方が保険料を節約できるためオススメだ。また、登山ハイキングでなく山岳登坂なら、遭難捜索だけ付帯したい場合はJRO、ケガなども補償したいならモンベルあたりを検討するといいだろう。