AIU保険 スイートホームプロテクション/ 火災保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

AIU保険
オススメ度:
3
保険会社:
AIU保険
名称:
スイートホームプロテクション(ホームライフ総合保険)
基本補償:
火災のみ(他は選択)
サービス:
-
割引:
耐火性能割引・新築物件割引・ノンスモーカー割引など
特徴:
損害があった場合に新築費・新品価格で修理費・復旧費用をお支払い

AIU スイートホームプロテクションは選択の自由度と割引項目がポイント!

※AIU保険はAIG損保になり火災保険はホームプロテクトにリニューアルされました
AIU保険 スイートホームプロテクションは、海外旅行保険で有名なAIU保険が販売している火災保険で、セゾン火災の火災保険と同様に火災以外の風水災などの補償を選択できる点でメリットがある。以下、スイートホームプロテクションの概要を記載し他社と比較する。

AIU保険 スイートホームプロテクション(ホームライフ総合保険)の補償内容・付帯サービスなど

まず基本補償の部分だが、火災(落雷・爆発)及び事故後の消火・火災防止に要した費用(スプリンクラーの設置等)に対して支払われる損害防止費用保険金のみが補償範囲になっている。それ以外の風水災(台風被害)や物体落下(隕石)、偶発的な破損(子供がテレビを壊した)などは全て自分で選択する仕組みになっている。ただし、全ての項目について細かく設定できるわけではなく、例えば「物体の落下」と「水濡れ」がセットになっている。その点は已む無しと考えるしかない。

また、国内大手の保険会社と比較して割引項目が多いのも特徴といえる。耐火性能・オール電化といったベーシックなものから、太陽光発電を設置していると保険料が割引される「発電エコ住宅割引」や、建物内で喫煙しなければ適用される「ノンスモーカー割引」がある。ただ、後者は必然的に喫煙による事故は補償外となるため、屋外でタバコを吸うような人には一抹の不安があるため、完全に非喫煙者が利用した方が無難だ。

次に、下図で各社の火災保険を、補償内容では火災・風水災・破損・個人賠償が基本補償か否か、カギ/水回りのトラブル対応等のサポートサービスが選択できるかを比較した。さらに保険料面では、建物に2,000万円・家財に1,000万円を設定した場合のT構造(コンクリート造り)・H構造(木造)の1年の保険料を比較した。

その際にはスタンダードプランを採用し、風水災・盗難・水濡れは補償内として特約は全て割愛した。※便宜上、東京海上・アメリカンホームの建物への設定額は各々1,500万・1,000万円となっているため注意してもらいたい。

名称 東京海上
トータルA
三井住友
GKすまい
損保ジャパン
ほ~む
アメホ
安心プラン
セコム
マイホーム
セゾン
えらべる保険
AIU
ホーム
全労済
火災共済
火災
風水災 選択 選択
盗難 選択 選択 選択
水濡れ 選択 選択
破損 別プラン 別プラン 別プラン 選択 選択 -
個人賠償 特約 特約 特約 特約 特約 特約 特約
カギ
水回り

一部自己負担

一部自己負担

一部自己負担
- - - - -
その他 災害常備品
サービス
- 評価済保険
(再調達額)
ストーカー 豊富な割引 高い自由度 自由度
割引
ケガ・地震
風呂空焚き
T構造 \28,780 \28,570 \20,160 \22,790 \26,000 \20,720
H構造 \54,990 \57,240 \56,350 \42,480 \44,840 \57,900 \33,320
火災保険・住宅総合保険の比較表(東京海上・三井住友・損保ジャパン・アメホ・セコム・セゾン・aiu損保・全労済)

上図で右から2番目のAIUのホームプロテクションを他社比較すると、冒頭でも述べた通り、選択肢が広いことが最大の特徴だと分かる。もちろん、補償を減らせば必然的に保険料は削減できる算段だが、自分の居住する地域・特性を鑑みたうえで補償を削るか考えた方が賢明だ。特に、台風による風水災は土嚢などで一定程度は自分で防ぐにしても、床上浸水してしまえば1階部分の床や電化製品などが全滅する可能性もある。また、保険料の削減に注力している保険のためか、カギ・水回りの応急処置サービスが存在していない。

さらに平均モデルを使った保険料のシミュレーション比較では、webで保険料が算出できず比較はできていない。セゾンの火災保険と似た構成という点からすると、選択部分を多くすれば他社と似通った保険料か少し高い保険料になる可能性は否めない。ただし、割引項目を駆使できれば割安な保険料になる可能性もある。

結論としては、補償範囲を絞って保険料を節約したい人には薦められそうだ。その際には、忘れずにセゾンとは保険料を比較した方が良いだろう。割引項目を適用できそうなら、AIUの方に分があるだろうが。逆に補償内容は削りたくない人は、同じく割引が多いセコムか、地震保険込みでも保険料が安めになっている全労済あたりを検討すると良いだろう。