アメリカンホーム保険 自動車保険/ 自動車保険の保険料・補償内容・サービスを評価 レビュー

アメリカンホーム保険
オススメ度:
-
保険会社:
アメリカンホーム保険
名称:
自動車保険
免許割引:
ゴールド免許で割引
走行距離:
4,000km未満~16,000km以上の5区分で割引
オリコン:
7位(76.4点) / 18社中
特徴:
納得の保険料で安心サポート

アメリカンホーム保険 自動車保険は保険料と事故対応のバランスが良い?

※アメリカンホーム保険は新規の保険の募集を停止しています。自動車保険はソニー損保に引き継がれます
アメリカンホーム保険は、米国に本社を置くAIGグループ(American International Group)の中で損害保険分野を担っており、日本では1996年から自動車保険の通信販売を開始している。こと日本においては、自動車保険はメガ損保(NKSJ・MS&AD・東京海上)が大半のシェアを固めており、10%前後のシェアをネット系損保が分け合っている。そのような状況下で、アメリカンホームも販売開始から20年近い月日が流れてはいるが、自動車保険の保険料総額では約150億円(2012年実績)でしかない。以下、同社の自動車保険の概要を記載し他社の自動車保険と比較する。

アメリカンホーム保険 自動車保険の保険料割引・ロードサービス等

まず保険料だが、他社のネット系損保と同様に年齢・車種・地域等に加え、ゴールド免許かブルー免許かで保険料が算出される。他社と異なり、年間走行距離に応じて保険料が割引されることはない。走行距離が長いようならアメホの自動車保険を検討する価値はある。ちなみに走行距離に関係なく保険料が算出されるネット系損保は、アメホ以外に三井ダイレクト・SBI損保がある。

割引項目には前述したゴールド免許以外には、インターネット割引・新車割引などがあるが、他社のように継続割引や前年度無事故割引といったものは存在しない。これが他社より保険料が若干高くなっている要因の1つといえそうだ。また、ロードサービスが無料付帯しており無料レッカー移動や故障時の応急サービスなどが付帯している。走行不能となった場合の帰宅・代替移動においての移動・宿泊費の補償もある。また、他社でも補償していないケースが多いキャンセル費用(予定していた旅行先のホテルなど)で、最大50万円までの補償がある。ロードサービスの内容については他社と比較しても上々の内容といえそうだ。

次に、下図で通販型の自動車保険・代理店型の自動車保険を国内・外資を問わず比較した。補償内容では対人賠償・対物賠償・人身傷害が基本補償か選択(特約)か、ロードサービスでバッテリー上がりと無料のレッカー移動の距離を比較した。顧客満足度ではオリコンの自動車保険総合ランキング、国際的な調査機関のJDパワーの事故対応満足度を比較した(価格コムや楽天はオリコンと大差が無いため割愛)また、各社に寄せられている年間の苦情数も参考比較した。

保険料面ではゴールド免許・走行距離割引の有無に加え、30・40・50歳の代表的な保険料をシミュレーション比較した。その際の条件は、国土交通省の自動車輸送統計調査を元に年間平均走行距離を約9,000キロ、日本自動車販売協会連合会の新車販売販売台数ランキングで長らく1,2位にいるトヨタのプリウス(ZVW30)新車を採用し、東京在住のゴールド免許とし保険料を節約するため車両保険搭乗者保険は無しとした。

名称 ソニー損保
Type S
アクサ
ダイレクト
三井
ダイレクト
チューリッヒ
スーパー保険
イーデザイン
損保
セゾン
おとなの
自動車保険
そんぽ
24
アメリカン
ホーム
東京海上
トータルA
対人賠償
対物賠償 選択
人身傷害 選択 選択 選択 選択 選択 選択 選択
バッテリー
上がり

無制限

期間中1回

90日制限

期間中1回
○ ※
無制限

無制限
レッカー
距離

50km

35km

30km

100km

30km
○ ※
300km

100km

50km

100km
ゴールド
免許
-
走行距離 - - -
オリコン 3位 8位 2位 4位 1位 6位 10位以下 7位 9位
JDパワー 9位 16位 10位 14位 2位 12位 対象外 4位 7位
苦情数 23,280件 5,720件 4,617件 7,045件 4,398件 773件 1,892件 11,884件 59,081件
30歳 \44,810 \34,890 \49,170 \31,330 \37,440 \43,840 \39,550 \41,350 \59,100
40歳 \45,350 \33,760 \46,050 \32,010 \38,480 \35,280 \38,220 \41,770 \57,030
50歳 \46,010 \35,500 \47,250 \32,010 \38,480 \32,920 \38,220 \45,630 \59,270
自動車保険の比較表(ソニー損保・アクサ・三井ダイレクト・チューリッヒ・イーデザイン損保・セゾンおとなの自動車保険・そんぽ24・アメリカンホーム・東京海上)

上図で右から2番目の「アメリカンホーム保険 自動車保険」だが、ロードサービスの中身は上々なのだが、無料のレッカー移動の距離は50kmと平均より少し長い程度だ。次に各社アンケート評価だが、オリコンの総合満足度では総合で7位と微妙な位置だが、JDパワーの事故対応満足度の調査では4位と高評価だ。通販型の自動車保険を販売している他社が、総じて10位前後と低評価な点を鑑みれば、アメホの事故対応は相応のレベルを誇っている可能性が高い。さらに、年間の苦情数は約11,000件と多く見えるが、アメホの主力は医療保険(全体の9割近くが医療保険)であり、そう考えれば苦情数も少ないといえる。

ただし、平均モデルでの年間保険料のシミュレーションでは、他社の自動車保険よりも高額だ。走行距離に応じて割引が設定されていないため、走行距離が短ければ更に他社との差が広がる可能性が高い。

結論としては、保険料は多少犠牲にしても事故対応を重視したい人にはオススメできそうだ。他社より保険料は若干割高とはいえ、代理店系の自動車保険よりは安く、一部のネット系自動車保険よりも安い点はポイントだ。ただ、事故対応満足の調査で上位とはいえ、実際の事故対応には担当者の能力・力量に大きく左右される。運による要素もあるため、100%満足させてくれるとは考えない方が精神衛生上も良好だろう。