MUFGイニシャルカード(JCB/VISA/Master/AMEX)/ 学生にオススメのマイレージ・ポイント獲得効率・貯め方比較

MUFGイニシャルカード(JCB/VISA/Master/AMEX)
オススメ度:
1
名称:
MUFGイニシャルカード(JCB/VISA/Master/AMEX)
年会費:
無料※在学中は無料
マイル移行費:
無料
ポイント:
1,000円 → 1ポイント
キャッシュバック:
100円 → 0.5円
ボーナス:
入会後3ヶ月間はポイントが3倍

MUFGイニシャルカードは特徴が無さ過ぎて持ちにくいカードか?

MUFGイニシャルカードは三菱UFJニコスのカードの一種で、学生以外でも29歳以下であれば保有できるが、学生は在学中の年会費が無条件で無料になる。ちなみに社会人でも年間20万円利用かつWeb明細の申し込みがあれば年会費を無料にすることが可能だ。貯めたポイントはマイルへの交換も可能だが、交換レートが悪く航空系カードには明らかに劣る。そのため今回はポイントを貯めることを想定して、ANA/JAL/デルタの学生カード及び航空系以外の学生向けカードと比較する。

さて、このカードで注目すべき付帯サービスは下記3点。

  • ・1ヶ月の利用が3万円を超えればポイントが1.2倍
  • ・入会後の3ヶ月間はポイントが3倍
  • ・最短で翌営業日発行

逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点。

  • ・Edy/Suica/ICOCAのチャージはポイント付与の対象外 /ポイント有効期限は2年と短い
  • ・海外旅行傷害保険は自動付帯だが国内旅行保険は無し
  • ・他社比較では、ポイント取得の効率は他社よりも低い部類に入る(後述)
MUFGイニシャルカード(JCB/VISA/Master/AMEX)のポイント・保険サービス

通常であれば三菱UFJニコスのカードは1,000円で1ポイント獲得だが、このカードは1ヶ月の利用が3万円を超えると1.2倍ポイントを貯めることができる。3万円は低いようにも見えるが、三井住友は学生は無条件でポイント2倍や年間20万円(1ヶ月17,000円程度)でポイントアップなどがあり、他社には見劣るボーナスといえる。

また、他社とは異なり、最短2営業日の発行を強く謳っており、急いでカードが欲しい学生にはありがたいかもしれない。ただし、キャッシングは5万円までなどの条件があるため覚悟はしておきたい。

また、海外旅行保険はカードによる航空券の決済の有無を問わず付帯される(自動付帯)。ただし、国内旅行は付帯されない。ちなみに、他社の楽天カードアカデミーは利用付帯、学生専用ライフカード・JAL/ANA学生カードでは自動付帯となっている。また、他社と同様だが、Edy/Suica/ICOCAのチャージではポイントを貯められないため注意したい。

次に、他社カードと年会費・ポイント(マイル)が貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間50万円の利用の場合、加盟店で10万の買い物を50万に追加した場合のマイルを比較した。

また、今回はJAL/ANA/デルタ系カードはマイルに交換するものとし、他カードはポイントをキャッシュバックや買い物時の割引きに充てることとした。なぜなら、ライフ・楽天などのポイント高還元のカードでも、ポイントをマイルに交換するには100円=1ポイント=0.5マイル程度の交換レートで、航空系カードよりも明らかに効率が悪いためだ。この「MUFGイニシャルカード」の50万円利用のシミュレーションは下記計算式。入会後3ヶ月はポイントが5倍のボーナス、1ヶ月3万以上でポイント20%増を考慮した。
初年度ポイント=
(\350,000×ポイント換算率)+(\150,000×ポイント換算率×入会ボーナス率)+ 入会ボーナス
次年度ポイント=\500,000×ポイント換算率×利用額ボーナス
加盟店を加味=次年度ポイント +(\100,000×ポイント換算率×加盟店ボーナス率)
※下図のポイント/マイル換算は100円利用で得られるマイル、または実質のキャッシュバック・割引額

お得な学生専用カードの比較表(JALカードnavi・ANA JCBカード・デルタJCBテイクオフ・楽天アカデミー・学生専用ライフカード・JCB EXTAGE・三井住友Classic・三井住友デビュープラス・MUFGイニシャルカード・JACCSアクルクス)

上図の通り「MUFGイニシャルカード」を他社のポイント系カードと比較すると、初年度も次年度以降も他社カードに劣る数字だ。上図の数字はMUFGギフトカードやドコモ・ビックカメラ・楽天などのポイントに変えた場合だ。ポイントアップモールで買い物をする手が浮かぶが、他社にも同様にポイントアップするネットショップがあり、他社を出し抜くのは難しい。一方で、ポイントではなくマイル系カードと比較しても、例えばANAカードなら1年で6,000マイル、3年間で18,000マイルになり東京~沖縄間、東京~韓国は往復できる。このカードの3年間では10,000円程度で、格安ツアーで行くにしても劣る数字で厳しい結果となった。

結論としては、基本的には検討しなくてもいいカードで、他社カードを検討した方がいいだろう。他社カードにない独自のサービスもなく(三井住友のようなスポーツ保険など)、このカードを特別に選ぶ理由が見当たらない。。。一方で、マイルを貯めたいなら、ANA JCBカード(学生用)がオススメだ。もしも年1回でもJALを利用するなら、JALカードnaviがマイル数を多く獲得できるため注意が必要だ。ライフや楽天であれば、キャッシュバック・割引額が3年で2万~3万超になり、ピーチやジェットスターを利用すればANA/JAL航空券よりも価値はあるとも考えられる。現金か航空券かは個人の好みで考えていいだろう。