デルタスカイマイルJCBテイクオフカード/ 学生にオススメのマイレージ・ポイント獲得効率・貯め方比較

デルタスカイマイルJCBテイクオフカード(学生用)
オススメ度:
1
名称:
デルタスカイマイルJCBテイクオフカード
年会費:
1,575円
マイル移行費:
無料
ポイント:
-
マイル付与:
200円 → 1マイル
ボーナス:
入会時3,500マイル

デルタスカイマイルJCBテイクオフカードは社会人までの前哨戦のカード?

デルタスカイマイルJCBテイクオフカードはデルタカードの1つで、デルタマイルを貯められる。ANAカード(学生)JALカードnaviとは異なり、学生専用というわけでなく、学生でも申し込めるデルタカードという位置づけだ。以下では航空系・航空系以外の学生向けカードと比較していく。

さて、このカードの注目すべき付帯サービスは下記3点。

  • ・スカイマイル ショッピング/スカイマイルダイニング
  • ・マイルの有効期限なし/マイルをスカイマークの航空券と交換可
  • ・海外旅行傷害保険は自動付帯(カードで航空券を購入する必要なし)

逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点。

  • ・国内旅行保険は付帯なし
  • ・Edy/Suica/ICOCA/PASMOのチャージではマイルが獲得できない
  • ・他社比較では、ANA/JALよりも獲得マイル数では大きく劣る(後述)
スカイマイルショッピング・ダイニング

このカードでは、200円で1マイル獲得できる他、スカイマイルショッピング・ダイニングというwebサイトを利用してカード決済すれば、ボーナスマイルが獲得できる。ただ、これはANA/JALの提携カードでもANA/JALショップでも、空港内の店頭の他、サイトからの利用でもボーナスマイルが獲得できる。

また、海外旅行時はカードで航空券などを決済しなくても保険が付帯される(自動付帯)。ただし、国内旅行時にはカード決済の有無に関わらず保険は付帯されない。JALやANAが自動付帯になっているだけに注意したい。電子マネーのチャージでもマイルが貯まらないが、この点はJAL/ANAと同様だ。

一方で、デルタ独自のメリットとして、まずはマイルの有効期限が無期限という点がある。ANAやJALは有効期限が3年と短い。長距離の特典航空券を狙うには不向きだ。また、デルタのマイル交換はレートがよく、閑散期であれば12,000マイルでアメリカ本土まで飛べる。ANA/JALであればソウルが限界のため、海外狙いのマイルを貯めるなら有利ではある。もちろん国内狙いでもスカイマークの航空券と交換は可能だ。

次に、他社カードと年会費・マイル(ポイント)が貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間50万円の利用の場合、加盟店で10万の買い物を50万に追加した場合のマイルを比較した。また、今回はJAL/ANA/デルタ系カードはマイルに交換するものとし、他カードはポイントをキャッシュバックや買い物時の割引きに充てることとした。なぜなら、楽天・ライフなどのポイント高還元のカードでも、ポイントをマイルに交換するには100円=1ポイント=0.5マイル程度の交換レートで、航空系カードよりも明らかに効率が悪いためだ。詳細は楽天カード(マイル比較)ライフカード(マイル比較)などをご参照。この「デルタスカイマイルJCBテイクオフカード」は下記の計算式で計算した。
初年度マイル={ (\500,000-年会費-マイル移行費)×マイル換算率} +入会ボーナス
次年度マイル=初年度マイル - 入会ボーナスマイル + 継続ボーナスマイル
加盟店を加味=次年度マイル +(\100,000×マイル換算率×加盟店ボーナス率)
※下図のポイント/マイル換算は100円利用で得られるマイル、または実質のキャッシュバック・割引額

お得な学生専用カードの比較表(JALカードnavi・ANA JCBカード・デルタJCBテイクオフ・楽天アカデミー・学生専用ライフカード・JCB EXTAGE・三井住友Classic・三井住友デビュープラス・MUFGイニシャルカード・JACCSアクルクス)

上図の通り、「デルタスカイマイルJCBテイクオフカード」をJAL/ANAの学生カードとマイル数で比較すると、初年度こそANA/JALと同等のマイル数が獲得できるが、2年目以降で2社とは大きく離されてしまう。この原因はANA/JALが100円で1マイル獲得できるのに対して、このデルタカードは200円で1マイルと効率が悪いためだ。また、年会費を要するのも頂けない。一方で、マイルではなくポイント系カードと比較すると、例えばライフカードなら1年で8,000円程度、3年間で24,000円程度が得られる。3年間のマイルなら約8,000マイルになり、国内は無理だが、閑散期には東京~韓国は往復できる。仮に大学生の夏休みの9月にパッケージツアーだと3万円強のため、かろうじてマイルの方が若干お得かもしれない。

結論としては、マイルを貯めたいのであればオススメはできない。JAL/ANAよりもマイルの特典航空券に必要なマイルが少ないが、それでも差を埋めることは厳しいためだ。一応、有効期限が無期限な点を活かして、社会人になってもデルタマイルを貯め続けて、長距離の特典航空券を狙うならば、このカードを前哨戦として保有するという考え方はできる。一方で、マイルに固執しないなら、ライフや楽天などが良いだろう。前述の通り、若干はマイルの方がお得な計算ではあるが、今はLCCも就航しており、ピーチやジェットスターのようなLCCを利用すれば、キャッシュバック・割引額で航空券を購入して、お釣りが来る可能性がある。