ANA JCBカード(学生用)/ 学生にオススメのマイレージ・ポイント獲得効率・貯め方比較

ANA JCBカード(学生用)
オススメ度:
3
名称:
ANA JCBカード(学生用)
年会費:
無料(在学期間中のみ)
マイル移行費:
無料(VISA/MasterCardは6,360円で10マイルコース)
ポイント:
-
マイル付与:
100円 → 1マイル
ボーナス:
入会時1,000マイル・継続時1,000マイル

ANA JCBカード(学生用)は学生がマイルを貯めるにはベストに近い!

ANA JCBカード(学生用)はANAカードの1つで、本来であれば発行ブランドはVISA/MasterCard/JCBから選ぶが、VISA/MasterCardにすると、100円で1マイルを獲得できる「ショッピングマイルコース」に入るために年会費6,360円が必要になる。JCBは同コースが無料のため、JCBを選んだ方がお得だ。ただし、JCBは海外での利用が厳しい点が問題だ(詳細は後述)

また、在学中には年会費無料など学生ならではの特典もある。卒業するとANA一般カードに自動切換えで、ボーナスマイルが獲得できる。ANA以外にもJALとデルタにも学生向けカードは存在しており、以下では航空系以外の学生カードとも比較していく。

さて、このカードの注目すべき付帯サービスは下記3点。

  • ・JALとは異なりカードを継続するだけで1,000マイルを年1回で獲得
  • ・アート引越で割引&ボーナスマイル /カラオケシダックスで割引
  • ・海外/国内旅行傷害保険は自動付帯(カードで航空券を購入する必要なし)

逆に利用するにあたって注意すべき点は下記3点。

  • ・JCBは海外で利用できない可能性がある
  • ・Edy/Suica/ICOCA/PASMOのチャージではマイルが獲得できない
  • ・他社比較では、ほぼJALと同マイルだが、毎年の搭乗が不要な分だけマイル取得は有利(後述)
ANA JCBカード(学生用)の各種サービス

前述したようにJCBであれば無料で100円で1マイルが獲得できる。また、年1回は保有しているだけで1,000マイルが獲得できるのは、JALとは違い大きなメリットだ。

また、空港が主だがANAグループ加盟店での買い物はマイルが2倍、ネットショッピングでも倍増だ。ただし、JALも同様にポイントが倍増され、搭乗マイル10%増、卒業ボーナスも2社共通の特典だ。独自サービスでは、カラオケシダックスで1ドリンクが人数分無料、ルーム料金が30%割引きがある。アート引越しセンターでも特典があるが、JALでも同様で、このカード独自の特典ではない。

さらに、JALカードと同様に海外旅行保険や国内旅行保険が、カードで航空券などを決済しなくても自動付帯される。ただし、JALカードnaviとは異なり、携行品損害の保険が付帯されていない。海外旅行の際に、空港のスーツケース受け取りなどで破損・紛失しても補償はない。また、冒頭に述べた通りJCBは海外で使用できない可能性がある。正確には、アメックスと提携はしており、ハワイやグアムといった日本人が多い地域では利用できる。しかし、アメリカの地方都市やヨーロッパでは、カードを断られる可能性がある。それはJCBとアメックスが提携していることを知らずに、カードのマークだけを確認されたり、そもそもアメックスが対応していない場合もあるためだ(特に欧州)。JCBは唯一の日本発祥のクレジット会社ではあり、今後のさらなる躍進が期待されるが現状では厳しい。このカードを海外旅行でも使用したい人は、覚えておきたいポイントだ。また、電子マネーのチャージではマイルが貯まらない点にも注意したい。

次に、他社カードと年会費・マイル(ポイント)が貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間50万円の利用の場合、加盟店で10万の買い物を50万に追加した場合のマイルを比較した。

また、今回はJAL/ANA/デルタ系カードはマイルに交換するものとし、他カードはポイントをキャッシュバックや買い物時の割引きに充てることとした。なぜなら、楽天・ライフなどのポイント高還元のカードでも、ポイントをマイルに交換するには100円=1ポイント=0.5マイル程度の交換レートで、航空系カードよりも明らかに効率が悪いためだ。詳細は楽天カード(マイル比較)ライフカード(マイル比較)などをご参照。この「ANA JCBカード(学生用)」は下記の計算式で計算した。
初年度マイル={ (\500,000-年会費-マイル移行費)×マイル換算率} +入会ボーナス
次年度マイル=初年度マイル - 入会ボーナスマイル + 継続ボーナスマイル
加盟店を加味=次年度マイル +(\100,000×マイル換算率×加盟店ボーナス率)
※下図のポイント/マイル換算は100円利用で得られるマイル、または実質のキャッシュバック・割引額

お得な学生専用カードの比較表(JALカードnavi・ANA JCBカード・デルタJCBテイクオフ・楽天アカデミー・学生専用ライフカード・JCB EXTAGE・三井住友Classic・三井住友デビュープラス・MUFGイニシャルカード・JACCSアクルクス)

上図の通り、ANA JCBカード(学生用)をJAL/デルタの学生カードとマイル数で比較すると、初年度こそJALに劣るが2年目以降はトップの獲得マイル数だ。初年度の差である500マイルも2年目で埋められる計算だ。ただし、1年に1回でもJALを利用するなら、JALは年1回目の搭乗には1,000マイルが獲得できるため逆転されてしまう点には注意だ。

一方で、マイルではなくポイント系カードと比較すると、例えばライフカードなら1年で8,000円程度、3年間で24,000円程度が得られる。3年間のマイルなら約18,000マイルになり、繁忙期でない時期には東京~沖縄間、東京~韓国は往復できる。仮に夏休みの9月にパッケージツアーだと、前者は32,000円程度、後者でも3万円強だ。やはりマイル獲得の方が若干お得ということになる。

結論としては、搭乗なしでマイルが貯まりやすく、かつ獲得マイルが多くオススメだ。ただし、年1回でもJALを利用すれば、JALの方がマイルが貯まるため注意したい。一方でマイルに固執しなければ、ライフや楽天などでも良いだろう。前述の通り、若干はマイルの方がお得な計算ではあるが、今はLCCも就航しており、ピーチやジェットスターのようなLCCを利用すれば、キャッシュバック・割引きされた金額で航空券を購入してもお釣りが来る可能性がある。割引きでは感覚的にはタダで旅行に行く印象は薄いが、上手く自分の中で割り切れるのであればポイント系でも良いだろう。