JMB KIPSカード/ マイレージ獲得効率・貯め方比較

JMB KIPSカード
オススメ度:
2
名称:
JMB KIPSカード
年会費:
無料
マイル移行費:
無料
ポイント付与:
210円 → 1ポイント
マイル付与:
100円 → 0.25マイル
ボーナス:
-

JMB KIPSカードはPiTaPaと近鉄専用のサブカードとしてならメリットが!

JMB KIPSカードは近鉄グループとJALの提携カードだ。KIPS PiTaPaと2枚セットで、PiTaPaで近鉄電車に乗車することでもポイントが貯まる。以前は2枚1組の申し込みのみを受け付けていたが、現在は単体でも申し込むことができる。もちろん、通常の買い物でもKIPSポイントが貯まり、近鉄グループでの買い物ならボーナスポイントが付与される。ただし、マイルに交換するとKIPSポイントの半値になるため注意したい。

さて、このカードで注目すべき付帯サービスは下記3点が挙げられる。

  • ・近鉄グループの買い物でボーナスポイント
  • ・近鉄電車に乗車してもポイント
  • ・近鉄グループで各種の割引特典が受けられる

逆に注意すべき点は下記3点がある。

  • ・KIPS PiTaPaの利用が年1回以上が無ければ年会費1,260円が発生
  • ・KIPSポイントの有効期限は実質2年
  • ・他社比較シミュレーションでは、他のJALカードよりもマイルの効率が悪い(後述)
JMB KIPSカードの各種サービス

まず、このカードのポイントプログラムについてだが、近鉄グループでの買い物は、100円につきポイントが1~5ポイントが獲得できる。ポイントの幅は店によって異なるが、例えば近鉄百貨店なら、普通の商品は100円で5ポイント、特価品なら3ポイント、食品は1ポイントと商品毎に異なる。近鉄電車だと乗車すると210円毎に1ポイントが獲得できる。ちなみにグループ外だと210円で1ポイントとなる。ただし、2ポイントが1マイルと半分の値になる点には注意したい。さらに近鉄グループで割引き特典があり、例えば都ホテルなら室料が10-20%割引、グループの旅館でも最大10&割引になる。

一方で注意したいのが、KIPS PiTaPaの利用が年に1回以上あれば年会費が無料になるが、無ければ年会費1,260円が発生する点だ。KIPS PiTaPaを同時申し込みした人なら問題ないが、PiTaPaが無い人は、カードの年間利用額が5万円に満たなければ年会費が発生する。カードの放置は厳禁ということを肝に銘じておきたい。

次に、他社カードと年会費・移行費・マイルが貯まる効率・各種ボーナス・電子マネー等を比較した。さらに年間50万円を使用した場合のマイルの貯まり方、50万に加盟店で10万利用を追加利用した場合、50万の利用に追加で東京・札幌間を1往復した場合を比較した。下記計算式でシミュレーションした。
初年度マイル={ (\500,000-年会費-マイル移行費)×マイル換算率} +入会ボーナス +継続ボーナス
次年度マイル=上記 - 入会ボーナス
加盟店を加味=次年度マイル +(\100,000×マイル換算率×加盟店ボーナス比率)
1旅行を加味=次年度マイル +(東京札幌マイル + 東京札幌マイル×搭乗ボーナス) ※東京札幌は510マイル

名称 JAL
普通
JAL
CLUB A
JAL
CLUB A
ゴールド
JAL
ダイナース
イオン
JMB
JMB
ローソン
Ponta
JMB
KIPS
JMB
KIPS
ゴールド
JMB
伊予鉄
い~
JTB旅カード
JMB
画像 JAL普通・一般カード(VISA/Master/JCB) JAL CLUB Aカード JAL CLUB Aゴールドカード JALダイナースカード イオンJMBカード JAL CLUB Aゴールドカード JMB KIPSカード JMB KIPS ゴールドカード JMB伊予鉄い~カード JTB旅カード JMB
年会費 \2,100 \10,500 \16,800 \28,000 \0 \0 \0 \10,500 \0 \2,100
マイル
移行費
\2,100 \2,100 - - - - - - - -
マイル
換算率
1% 1% 1% 1% 0.5% 0.25% 0.25% 0.5% - 0.5%
加盟店
ボーナス
2% 2% 2%
(3%)
2% 1% 1% 2.5% 2.5% 2% 3%
入会搭乗
ボーナス
1,000 5,000 5,000 5,000 500 1,000 - - - 2,000
継続搭乗
ボーナス
1,000 2,000 2,000 2,000 - - - - - -
搭乗
ボーナス
10% 25% 25% 25% - - - - - -
PiTaPa - - - - - - 0.25% 0.25% - -
ICOCA - - - - - - - - - -
1年50万
初年度
6,958 11,874 11,832 11,720 3,000 2,250 1,250 2,448 - 4,490
1年50万
次年度
5,958 6,874 6,832 6,720 2,500 1,250 1,250 2,448 - 2,490
1年50万
+加盟店
7,958 8,874 8,832
(9,832)
8,720 3,500 2,250 2,500 4,948 2,000 5,490
1年50万
+旅行
6,519 7,512 7,470 7,358 3,010 1,760 1,760 2,958 510 3,000
JALマイレージ獲得に効率が良いカードと貯めやすいカードの比較表(JALカード・JAL CULB A・JALダイナース・JAL ゴールド・イオン JMB・JMB ローソンPonta・JMB KIPS・JMB伊予鉄・JTB旅カード)

上図の通り、「JMB KIPSカード」を他社比較すると、年会費は前述の通り諸条件があっての無料で、他社よりは有利ではあるが、マイル換算率が他よりも悪く、ポイントアップする加盟店(このカードの場合は近鉄グループ店とJAL提携店舗)の買い物無しでは、同条件でも他社よりも獲得できるマイルは明らかに劣る。

しかし、他社とのマイル差は大きい点を考えても、PiTaPaを利用してマイルが貯まる貴重なカードなのは間違いない。基本的に他社カードは電子マネーはマイル付与対象外になっており、この条件を利用すれば他社との差は多少は詰められる。ただし、200円で1Kipsポイントのため、変換すれば100円で0.25マイル獲得と条件は厳しい。近鉄電車に100万円分の乗車で2,500マイルしか獲得できない。他社を電子マネーで逆転するのは相当厳しい。。。

結論としては、近鉄グループで相当の買い物(数十万単位)するなら検討してもいいが、大抵の人には厳しいためオススメできそうにない。基本的にはJALカードで買い物を集約した方が、効率的にマイルを貯めることができるためだ。

ただし、年会費無料のため、カードの枚数が増えても構わないならサブカードとして保有する手はある。役割としては、完全に近鉄グループ専用のカードとして利用するというポジションだ。JALカードがPiTaPaの利用ではマイルが貯まらないため、その点も利用したい。計算上では、近鉄グループでJALカードを利用するよりも、このカードで買い物した方が0.5%分は獲得マイルで得をする。そういった利用方法であれば、このカードの利便性は十分にある。